全文表示 巨大女子相撲部

   用を足し終えた筑井は    チリ紙を取ろうと手を伸ばした時    あることに気付く。

筑井「そういえば腕完全に治ってるな」

筑井「そんなすぐ治るような怪我では    なかったはずだけど・・」

   すでに右手の包帯がとれ    見た目も元通りとなっていた。

筑井「監督の看病のおかげなのかな?」

筑井「怪我したのも監督のせいだけど    これも一応感謝はしておこう・・」

筑井(指も全て正常に動くな・・。    頭痛の時もそうだけど彼女の攻撃に    よる痛みはなんかの理由で長くは    続かないのだろうか・・・?」

筑井(まあ、そんなこと    考えても仕方ないか・・」

筑井(さてと、じゃあさっさと    流して部屋に戻ろうかな・・」

筑井「あれっ・・・・?

   用を足し終えた筑井は小さいのと    大きいのを、流そうと思い    レバーに触れるが・・、

   なぜかそれが全く動く    ことがなかったのだ・・。

筑井(そう言えば、監督用の    トイレだとか言っていたし監督の力    じゃないと動かせないんじゃ)

筑井(これはハメられたな・・)

筑井(3年寮のことを思い返せば、    予測し得ないことでは    なかったはず・・くそ・・)

筑井(レバーが動かなかったという    ことは、もちろんドアも    開けられないはず・・)

筑井(僕の身長じゃよじ登って    出ることもできないし監督が    来るのを待つしかないのか)

   筑井が回収ルートにいざなわれ、    気分を害している、そんな中

   扉の開く音が彼の耳に    届いてきた。

   藤崎が帰ってきたものだと    思った筑井は、回収されることを嫌に    感じつつも、藤崎と思しきその人物を    諦めて呼ぶことにしたようだ。

筑井「監督!!早くここ開けてください!!    僕の力じゃ出られないんです!」

   呼ばれたことに扉の向こうに    いた人物が気が付いたのか、    こちらに近づいてきた。

   しかし、歩いてくると共に    地面が大きく揺れだし始め、    筑井は近づいてくるその誰かが、    藤崎でないとそれで理解する。

   そして扉の向こうにいる、    人物がトイレの前に立つと、    急にトイレの中が暗黒に染まる。

   どうやら、その人物が彼の遥か    頭上からトイレの中を覗き込み、    光を遮ってしまっていたようだ。

瑠璃「先輩ッ・・・・!?」

瑠璃「もう起きてたんですね!」

瑠璃「ま、そんなことはどうでもよくて、    これ、どういう状況なのか    教えてくれませんか・・?」

筑井(嫌なの呼んでしまった・・)

   過去に美海との交際設定が嘘である    という決定的な証拠を彼女には    握られてしまっている筑井。

   このう〇このことを弱み    する程、瑠璃も幼稚ではないと    彼は考えてはいたが、

   彼女のことを警戒していた    こともあり、一番望んでいない    来客であることに変わりはなかった。

瑠璃(フフッ・・これは・・・)

瑠璃(物は小さいけどこれは    大きなチャンス!)

瑠璃(この弱みから〇〇〇まで    何とか持って行ってみせる!)

筑井「る、瑠璃か・・」

筑井「る、瑠璃か・・。」

筑井「状況を簡単に説明させて    もらうと、トイレの中に入ったは    いいもののここから出られ    なくなったんだ・・」

筑井「良かったら出してくれると    助かるんだけど・・」

   瑠璃は先程も説明した通り    筑井が入っているトイレよりも    遥かに大きい。

   上から手を伸ばせば    助け出すことは簡単にできる。

   しかし瑠璃がすぐに手を    差し伸べてくることはなかった。

   どうやら彼女は    考え事をしているようだ・・・。

瑠璃(出してほしかったらお礼に    私と〇〇〇してくださいか・・)

瑠璃(んぅ~・・。これだと出ないって    言うんだろうな、どうせ・・)

瑠璃(う〇このこと黙っている代わりに    ってのも無理だろうしなぁ・・)

瑠璃(そんなんで、動く玉じゃない    のは知ってるし・・)

瑠璃(お互いの同意の元でヤらないと    ただの強姦になっちゃうから)

瑠璃(2人っきりだからと言って無理やり    おかすのは嫌なんだよね・・・・)

瑠璃(何かいい案ないかな・・・)

筑井「あの瑠璃・・・・?」

瑠璃「は、はいっ!?」

瑠璃(やばっ・・早くなんか    考えないと・・)

二崎「瑠璃そんなところで何してんのよ?」

瑠璃「げっ!?ひとみ・・!!

二崎「げっ、て言う人ほんとにいるのね・・」

筑井(た、助かった・・!)

筑井(これで襲われることは・・・)

筑井(なく・・)

   二崎が来た直後、2年生達の    大群がトイレへと入ってくる。

   その姿を、直接見ることは    できないながらも10人以上は一緒    に入ってきたものだと筑井は、その    繊細さから察することができていた。

瑠璃「げ、ゲロよゲロ・・!    船酔いで・・・」

瑠璃「外でやる時だいたい隅っこで    やるでしょ・・・!」

二崎「なんでトイレまで来て    便器の中に出さないのよ・・?」

瑠璃「うちではいつもこうやってたから    ハハッ・・・・・」

瑠璃(先輩のう〇こネタは    私だけが知っていることで    交渉道具としての価値が上がる!)

瑠璃(そう簡単に見せて    たまりますか!)

二崎「・・・・・・」

二崎「あなたの奇行には家族も    さぞ、迷惑したでしょうね・・」

二崎「で、後ろには何があるの・・?」

二崎「私の言う奇行はあんたの    虚言のことなんだけど」

瑠璃「う"っ・・・!?」

瑠璃(さすがに隠し通せないか・・)

瑠璃(今回は諦めるしかないかも・・)

瑠璃「ひとみ達もこんなこと知りたがる    なんて、とんだド変態ね!!」

瑠璃「先輩が特盛のう〇こしてたから    それを隠してあげてただけよ・・。    ほらっ・・・・・」

瑠璃「ほらっ・・・・・」

   瑠璃は体を横に逸らし筑井が    入っているトイレを皆に    見えるようにした。

二崎「・・・・・」

二崎「すみません先輩・・」

   その発言の後、すでに集まっていた    2年生達が更に密集してきた。

   恐ろしくなった筑井はトイレの蓋を    閉じようとするも、そちらも全く    動かないので再度座りなおす。

瑠璃「ちょ、ちょっとみんな    落ち着きなさいよ!!!」

瑠璃「ここで先輩に手を出せば    監督の完全管理下になるのよ    それでもいいの?」

筑井(お前が言うな・・・!)

   しかし皆その意見に対して    肯定も否定もしなかった。    ただ、皆が口を閉じるだけ。

   このままだと確実に犯される。    犯し殺されてしまう・・。

筑井(ただトイレに来ただけなのに    こんな窮地に追い込まれるなんて)

筑井(これなら、部屋でやってた方が    ましだったかもしれない・・・・。)

   そんなことを筑井が考えていると    奥の方から更に人の気配が・・・。

   しかしその気配は、これまでの    雰囲気とは明らかに違うものであった。

藤崎「殺す…」

   その声は限りなく小さいものだったが    全員の耳にしっかり届いていた。

   おそらく、言語を使わずとも    その雰囲気だけで何を伝えているのかは    誰でも理解することはできただろう。

   巨大な肉の壁に阻まれ    ながらも、無作為に発せ    られる殺気のおかげで

   筑井は藤崎が戻ってきたことを    小動物並みの感性ですぐに    捉えることができていた。

二崎「残念ね、みんな    監督のお出ましよ・・・」

瑠璃「・・・・・・」

瑠璃「か、監督・・・・・・」

瑠璃「なんでカメラもってるんですか…?」

   怒りのせいで完全に忘れていたのか    藤崎は首から下げたカメラを    驚いた様子で2度見した。

藤崎「あ”ぁ”・・?!こ、これは    料理用のカメラ・・・!!えっと・・・    が、害虫駆除に使うやつだ!!

瑠璃(言ってることめちゃくちゃ・・・)

藤崎「と、とにかく全員そこを離れろ!!」

藤崎「じゃないと全員殺す!!    一番痛い死に方で殺す!!!」

全員「え"えええぇッ!!!」

   そう発言した瞬間、筑井を    取り囲んでいた十数人の女生徒達は    個室へと身を潜めるように    急いで入っていくのであった。

藤崎「たくっ・・」

藤崎「クソに群がる蝿共が・・。    恥の概念もないのか・・」

   彼女達が消えてから    しばらくしてトイレのドアが開く。

   先ほどまでの殺気や動揺の色は    なく、喜怒哀楽の無いいつもの    鋭い目つきに戻っていた。

藤崎「筑井君・・・大丈夫?    怪我ない・・・・・?」

筑井「精神的には大怪我を・・」

藤崎「それならいいや」

筑井(いいんかい・・)

藤崎「途中で思い出したんだよね。    筑井君の力だとここ開けることも    流すこともできないって・・」

藤崎「だから急いで戻ってきたんだけど    ちょっとの間にあんなことに    なってるなんて、ごめんね」

筑井「もうそういうのいいですから    さっさと処理お願いします・・」

藤崎「それじゃあ、流すから    外で待ってて」

筑井「なんで外なんですか?」

藤崎「別に意味はないけど」

筑井「僕がちゃんと流すまで見てます」

藤崎「初めての共同作業ってやつ?」

筑井「違いますよ」

   その様子を2年生達は    トイレの上からまじまじと    見下ろしていた。

   そもそも、感情的になる藤崎の姿を    見る機会がそうないのだから部員達が、    彼女に興味を示すのは当たり前の    ことであった。

藤崎「・・・・・・・・」

   筑井の監視の目もあったおかげか    藤崎は何をするわけでもなく、    黙ってトイレを流した。

藤崎「おい・・・・貴様ら」

藤崎「上からジロジロと・・    何のつもりだ・・・?」

二崎「す、すみません」

藤崎「今回の行為で本当なら殺処分か    接触禁止としたいところだが」

藤崎「それだと、合宿のやる気も    なくなってしまうだろうそれは勘弁してやる」

藤崎「だからそれは勘弁してやる」

藤崎「ただし!今ここにいる    2年全員は昼食抜き!!」

藤崎「文句がある奴は出てこい」

藤崎「一生食べられない体にしてやる

瑠璃「えええ!?そんなあ!!」

瑠璃「ご飯が一番の楽しみなのに・・・」

二崎「黙って従うしかないわよ。    諦めなさい」

瑠璃「先輩がトイレに何か来るから    こんなことになるんですよ!」

筑井「そりゃないよ・・・・」

   その時、タイミングよく船内に    アナウンスが流れる。

   “ まもなく三里桜島に     到着します “

筑井「・・・・・・・・」

   そして島に上陸するや否や    美海がすぐに僕の元へ向かってきた。

美海「ちょっと先輩いつ目を    覚ましてたんですか!!」

美海「私のところに一番に    来てくれないなんて!!」

筑井「どこいるか、知らないのに    それは無理だよ・・・・」

雪鳴(美海ちゃんと先輩、無事に    会えてよかった・・・)

美香「先輩、おはようございま」

美香「なんかまだ疲れてるみたいですけど    大丈夫なんですか?」

筑井「・・・・・」

筑井「いや、大丈夫じゃない・・」

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