全文表示 巨大女子相撲部

??「お前は、たしか・・・」

美穂「見覚えのない顔だけど    あんたは誰だ・・・!」

美穂「72そいつの仲間か?」

??「槍薔薇56期主将候補の永嶋美穂」

??「藤崎自慢の教え子と    こんな所で会えるとはな」

??「お前の言う通り    私は72こいつの仲間だ」

??「迷惑してるだろうから    連れ帰りに来ただけのこと・・」

??「危害を加えるつもりはない。    邪魔をするな・・・・・」

美穂「残念だけど    邪魔はさせてもらう」

美穂「あんたらを監督の前に差し出さ    なくちゃいけないんだから!」

美海「美穂先輩・・これって・・、」

美穂「美海は下がってなさい!」

美海「ッ!?」

   危険を察知した美穂は    美海に下がるよう命じる。

   この女は危険だと、    彼女の中の第6感が    そう訴えかけていたようだ。

??「面倒だな・・」

   美穂に掴まれていることを気に    する様子もなく、腕を下に伸ばし    72を拾い上げだす謎の女・・・。

   72かれも抵抗する様子を見せること    もなく、彼女に拾い上げられた。

瑠璃「美穂、あんた一人で    かっこつけてんじゃないわよ!!」

二崎「私たちも加勢するわ」

   物陰に隠れていた瑠璃と二崎の    二人も美穂を助けるべく、遅れて    姿を現してきた。

二崎「全く美穂や美海の無鉄砲さには    愛想つかされちゃうわ・・」

二崎「監督に私達を見られたら    まずいって言うのに・・・」

美穂「じゃあ、こいつらをそのまま    逃がしちゃっていいの?」

二崎「ま、それは私も反対ね・・」

二崎「ミドルが出てきたなら    話は少々変わってくるもの」

   2人が出て来るや否や、3人は一回り    大きいその女を取り囲むような形を    とり、身動きを取れなくする。

   その後必死に押し倒そうと    するも、彼女の体は中々動く    様子を見せなかった。

瑠璃「これで、逃げられないよ!    ちょっと大きいとは言っても    3人相手じゃ、分が悪いんじゃない?」

??「・・・・・・・・・・」

美穂「余裕ぶってるけど    この状態から抜け出すなんて    あんたじゃ無理でしょ・・!」

??「ハァ・・」

??「見損なったぞ、永嶋・・。    力量差すらまともに見抜け    ないとはな・・」

美穂「強がりを・・・・    だったら振りほどいて    みなさいよ・・!!」

72「ハッタリかましてる    わけじゃねえよ・・」

美穂「!?」

72「あんたらじゃ束になっても    こいつにゃ勝てねえ・・」

二崎「・・・・」

二崎「所詮はあなたも敵側    というわけね・・・」

72「俺はありのまま、    事実を伝えてるだけだ」

72「どちらかと言えばお前達を思って、    助言をしてるつもりなんだがな」

??「どうやら、測りの精度は    72の方が上のようだな」

??「・・・・・・・」

   そこまで言い終えた後    上を見上げる謎の女。

   どうやら藤崎の部屋の    位置を確認したようだ。

72「おい、青髪・・・・」

   真西の態度で何かを察したのか    急に72が美穂に小声で    コンタクトをとりだす。

   だが、謎の女に聞こえぬよう    行動していたせいもあってか    その呼びかけは口パクも同然。

   美穂が本来それに気付くことは    難しいはずだが、彼女は偶然    上を見上げていた為、72の    変化に気付くことができた。

   美穂と視線が合うとすぐ72は、    手もとからクシャクシャに    丸められた紙を彼女目掛けて落とす。

   両手が塞がっていた美穂は    それを何とか胸に押し込んだ。

??「このまま藤崎に出て来られては    やっかいだな・・」

??「仕方ない・・」

瑠璃 美穂「!?」 二崎

   必死に押し倒そうとする3人をよそに、    謎の女は体を急に縮こませ始めた。

   すると、彼女を取り囲んでいた    合計体重約1500㌧もの、おもり達が    軽々と中心へ引き寄せられていく。

瑠璃(う、うそでしょ・・・ッ?!)

二崎(なんて力なの・・⁉    こんなことできるのなんて    3年生でも、そういないはず・・)

   そして縮みこませた体に、    大きく力を入れ・・、

   それを一気に解放させる。

   ドゴォ!!

美穂「っ・・!?」 二崎「くっ・・・」 瑠璃「うわッ・・・!?」

   勢いよく吹き飛ばされた3人は    そのまま地面に倒れこんでしまう。

   そんな姿を冷徹な眼差しで    女は見下ろしていた。

??「失望したぞ、槍薔薇・・・」

??「お前らなら好敵手になって    くれると思っていたんだがな」

   シュッ!

   美穂達を吹き飛ばした後    謎の女は72を連れ、    槍薔薇敷地内から姿を消す。

   気付いた時にはその気配は完全に    消えており、追跡を断念せざる    得ない状況になっていた。

美穂「くっそ・・・・!!」

美穂「私としたことが・・・・」

二崎「あいつは、いったい何者・・?」

二崎「あんな選手見たことも    聞いたこともないわ・・」

瑠璃「でも、好敵手って言ってたし    どこかの学校の生徒なのは    間違いないよね・・・」

美穂「・・・・・・・・・。」

二崎「美穂・・・」

美穂「慢心してた・・、ここまで差が    ある奴が、まだいたなんて・・・」

美穂「くそっ!!」

二崎「・・・・・・・・・」

  「襲撃されるようなことが    あれば絶対に止めてみせる」

   つい先ほど、美穂はそう語った。

   自身の実力を過信して    いたわけではないだろう。

   相応の努力をしてきていたからこそ    実力を信じようとしていた。

   しかし、その努力の結晶をこうも    あっさり、へし折られてしまえば、    悔やむのも仕方のないことである。

   いつも一緒にいる二崎だからこそ、    彼女の気持ちを誰よりも早く    感じ取ることができていたようだ。

美海「あ、あの・・・・」

美穂「美海・・・・。    今のことは皆には内緒に    しときなさいよ、いいわね」

美海「は、はい・・・・・」

瑠璃「ねぇ、美穂・・」

美穂「なに・・?」

瑠璃「もうここまで見られてしまったんだし、    少しは美海にも、この件のこと    教えてあげてもいいんじゃない?」

瑠璃「一番、先輩のこと心配    してるの美海なんだしさ」

美海「えっ・・・!?」

美海「今あったことと先輩って    何か関係があるんですか!?」

美穂「あんたは、余計なこと    しか言わないわね・・・」

美穂「でも、このまま何も教えずに    帰らせるのは、あまりに酷ね」

美穂「それに多少知ってた方が    秘密も守ってくれそうだし」

美穂「・・・・・・・」

美穂「気になることがあれば    まあ、教えてあげる」

美海「だけど・・」

美穂「まず先に監督にこのことを    伝えにいかないと・・」

美穂「美海、監督に話をするから    その時一緒に内容を    聞いてちょうだい」

美海「わ、分かりました・・」

二崎「ねぇ・・美穂・・」

美穂「?・・」

二崎「さっきまでの監督のオーラ    忘れたわけじゃないでしょ・・?」

二崎「今先輩との時間を邪魔すれば    どうなるか分からないわよ・・」

美穂「それはそうかもしれないけど、    ダメ元でも行った方がいい!」

美穂「監督ならまだ、あいつらを捕まえ    られるかもしれないわけだし」

美穂「行かなくちゃ、絶対だめよ」

二崎「・・・・・・」

二崎「そうね・・・悪かった・・」

   ドガシャン!!

   藤崎の部屋へと向かうと    決心した4人の上空で    大きな物音が鳴る。

瑠璃「えっ・・・・何あれ・・・?!」

瑠璃「隕石・・・・?」

二崎「そんなわけないでしょ・・」

二崎「もしかしたらさっきの女か    その仲間が何かしてきた    可能性が高い・・・・」

美穂「少なくとも、良いことで    ないのは間違いないわね・・」

   藤崎の部屋目掛めがけて    何かが入ったのを飛行機雲の    ような移動後いどうあとから理解する    ことができた美穂達。

   だが、その正体が冥瓦なにかまでは    理解できていなかったようである。

瑠璃「うっ・・・・?」

瑠璃「なにこのひどい臭い・・」

瑠璃「監督の部屋とかなり距離    あるのに・・。 これって・・」

瑠璃「う”ぅえ・・」

瑠璃「もしかして・・ど、毒ガス・・・    じゃないの・・これ・・」

美穂「さっきのあいつ・・・・」

美穂「刺し違えるつもりで    監督と先輩を、まさか    りに行ったんじゃ・・・」

二崎「あそこに飛んで入るなんて    さすがの奴でも無理でしょ・・」

二崎「でも、ガスを発生させる    爆弾か何かを投げ入れた    可能性は十分じゅうぶんある・・・」

美穂「・・・」

美穂「監督と直接会ういい口実って    言うのはちょっとあれだけど」

美穂「もう、これは部屋に向かう    しかないわね・・!」

美穂「助けに行かないと!」

   冥瓦ながれだま、そして料理においのしょうたいも    知らぬまま4人は筑井と藤崎が    いる部屋まで急いで向かって    行くのであった。

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