美海達が校舎裏に回る少し前の時間・・。 ??「へへッ…!!全然気づかれてる様子はねえな」    その声の主は2年生の二崎を    上から見下ろしていた。        彼が二崎よりも大きい    というわけではない、天井裏に潜んでいたのだ。    名はNO72(ナンバーセブンツー)    ある目的のためにここに潜入していた。 72「1年共のおかげでいい情報を聞けた。    いろいろ部屋を探し回ったが    どうやらここに筑井とかいう女がいるのか」 72「潜入するために建物の構造については    あらかじめ調べておいたからな」     72「空調効かすために、天井裏に    大きな空間があって助かったぜ」

72「巨人専用の空調だから    侵入には苦労したが    入っちまえばこっちのもんよ。    むしろ中は広すぎて快適なぐらいだ」 72「この調子なら    筑井細奈に楽に会えそうだな」    そう言って彼は    筑井がいると思われる部屋の天井裏に    たどり着く。 72「空調ぶっこわして    音でバレねえか不安だったが    あいつらの会話を聞いてる限り    音漏れの心配はなさそうだな。    仮にばれても奴らは中に入れねえ    何も問題はねえ」

   彼は空調設備を取り外し    床に落下させる、室内に音は響いたが    彼は気にする様子もなく    部屋に降りるためのロープを垂らす。 72「完全に小人だな・・これじゃあよ。    にしてもすげえ匂いだ…。    メスの臭いって奴だな・・。    ちゃんと喚起しとけよな・・・」    暗くて何も見えない部屋の中    独り言をぼやき続ける72。    筑井を探し出さないといけないので    懐中電灯を手に取り    まず、目の前を照らした。 72「えっ・・・、壁・・・?    おかしいな・・?    下りたのは部屋の真ん中のはずなのに・・」

   目線のわずか上を照らしていたが    映るのは肌色の壁のみ・・。    そしてその壁は1,2秒の間を    おいて動き始めた。 72「ば、ばかな…!?    筑井って奴は確か藤崎と    同じ体格のはずじゃ…?」    すると部屋の電気がつき    その巨体の全容があらわになる。 美穂「潜入お疲れ様… 小人さん♪」 72「あっ・・・・どうも… 」    なんと部屋の中にいたのは美穂だった。

   すぐにロープに摑まり72は逃げ始める。 72( お、おかしいぞ・・⁉ 今この建物には    あの眼鏡女と筑井しか、いないはずなのに…!?    理由はどうであれ早く逃げねば ・・!)    彼はロープのぼりの名人であった。    NO72の技術はこの国において    トップレベルと言っても過言ではない。    あっという間に5m付近まで登り    天井裏を目指すが・・・・。 美穂「わざわざ掴みやすい位置に来てくれて    ありがとう」    高さ7,8m付近…。それでも胸元あたり・・。    彼女の巨大さの前には    国一番の技術も通用などしない。    そして美穂は自分の手よりも小さい人間を    捕まえ、その手に握りしめる。    彼女からしてみればゆっくりあがってくる    物体を掴むだけの簡単な作業だ。

72「ぐはっ・・・!!」    豆腐を掴むかの如く軽く握ったつもり    なのだろうが、それでもとてつもない力。    手の中の温度も60度近く    まさに灼熱。    すると後ろからもう一人の声がする。 二崎「美穂、うまく捕まえてくれたみたいね」 72「ば、ばかなどうしてここに入ってこれた!?    てめーらじゃこの中に…    て、えっ・・・・!?」    彼は二崎が来た方向に目を向けた    なんとドアのサイズは3年生用のサイズのドアだったのだ。     72「ど、どうして・・・!?    たしかドアのサイズは小さいやつのはず…」

二崎「小さいドアって・・・。    監督の部屋のこと言ってるの?    残念ながら、あなたが入ったのは    ”その隣”の部屋よ」 72「えっ・・・なにっ・・!?    どういうことだ・・・?」 二崎「せっかくだし、説明してあげるけど    元々、監督の部屋とこの部屋は    同じ一つの部屋だったの」 美穂「監督も部屋が欲しいと、言われてたから    仕切りを立てて、部屋を作っただけらしいわ。    まあ、監督の部屋のサイズは    小さいから綺麗に2等分というわけじゃないけど。    全体の10%にも満たないんじゃないかしら」 二崎「それであなたが天井裏の一番端に ある    空調が監督の部屋のものだと    勝手に勘違いしただけ。    それに、天井もそのままだと監督には    高すぎるから、監督の部屋だけ    通常の天井の下にもう一つ、天井を設けてるわ。」 72「・・・・・。なるほど・・・」

72「だ、だがなぜ俺が侵入することが    分かってたんだ!    誰にも知られてないはずだが・・」 二崎「監督からの指示よ。    私たちも何で監督が知ってたかまでは    聞かされてないけど・・・」 二崎「侵入ルートは簡単に予想できたわ。    誰かがあの部屋に侵入するなら    天井裏からじゃないと不可能・・。    天井裏にだけ意識を集中させておけば    良かったからあなたが移動する    音もよく聞こえていたわ」 72「ククッ・・・。    おめえらも監督結構やるじゃねえか。    藤崎は、まぬけだと聞いていたんだがな」    彼がそういうと美穂の    握る力が急激に強まる。 72「ぐりょうおおわあああーー!!?」 美穂「監督の侮辱は許さない」

美穂「とりあえずこいつの処理どうする?    いろいろ聞き出したいことはあるけど」 二崎「拷問にでもかけたいけど    監督の指示があるまではどうすることもできないわね    とりあえず拘束して閉じ込めておくのが    ベストじゃないかしら?」 72「女子高生が言うセリフかよ!?    頭の中まで化け物みたいになりやがって…⁉」 二崎「・・・・・。    あまり騒がれてもめんどくさいし    ちょっと黙らせておきましょうか」 美穂「賛成!」 72「え、あ、・・・すみません    俺が・・・わ・・・・・・・・・」

   そういうと美穂がソフトボールを    投げるかのように上へ彼を放り投げる。    72は放物線を描きながら宙を舞う    もちろん空中なので、身動きを    とることはできない。 美穂「じゃあひとみ行こうか」 二崎「それやるの…    はぁ・・、しょうがないわね」    言うほど悪い気はしてなかった二崎。    空中に浮いた彼にめがけて二人とも    近づきだした。    二人の間はだんだん縮まり    そして・・・・・・・!?

二崎   「あんっ!♡」 美穂    ぶつかる瞬間に一気に勢いをつけ    二人の体をぶつけ合う。    500t近い二人に衝突される72。    そのあと1分以上もの間    体をこすり合わせる美穂と二崎…    空気を吸うことは決して叶わない。    そして2人は体を離し72の様子を見る。    もちろん気を失っている72。    全身の骨もぼろぼろだろうが    辛うじて生きているようだ。    聞き出さなくてはいけないことが    いろいろとあるので殺すわけにはいかない 美穂「とりあえずこれで気絶したわね    狸寝入りってわけでも・・・なさそうね・・。    さっさと縛り上げるわよ」

二崎「それにしても何でわざわざあの技を…。    あれ、もともと筑井先輩に試すやつでしょ。    握りつぶして終わりでも良かったじゃん」 美穂「練習台よ練習台    サイズ的にもちょうどいいじゃん」 二崎「まあ、こいつは鍛えていて    これだろうから筑井先輩の時は    だいぶ慎重にやらないと、すぐ死ぬわよ」 美穂「最大限に加減してこれなんだけど    ひとみは力入れてたの?」 二崎「いや私もそうだけど…」 美穂   「・・・・・・。」 二崎 美穂「この技は先輩には使えないわね…」

美穂「とりあえずこのことは    他の皆には教えられないわね…。    ここには誰も来ないでしょうし、    この部屋に閉じ込めておきましょうか」 二崎「それもそうね・・・。    無暗に移動させても、あれだし・・・」    二崎は72が使用した    ロープを引きちぎり    それで彼を縛り上げた。    万が一でも脱出される可能性を消すためだ    また彼がきていた服も全部脱がし    所持品をすべて回収    メーカーや使用頻度を確認し    素性を少しでも割り出そうと考えていた。

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