藤崎「監視の目を強めたいならこれぐらいやって当然。    心配するな毎晩私の部屋に泊めて監視する」 美穂「・・・・・・。    ちょっと予想外に意見が一致してて驚いています。    女子寮に寝泊まりさせるのは同意なのですが    監督に迷惑をかけるわけにはいきません。    次に部長になるの私ですし私の部屋が一番かと」 美海「そ、それはないですよ!    普通彼女である私の部屋に一緒が…」 二崎「サイクル…1日ごとに部屋を回すのが    一番いいんじゃない    不公平感生まれないし」

二崎「それに一年って確か相部屋だよね?    美海と部屋一緒にしてやっても    いいとは思うけど大人数で    長期的な同居ともなれば揉め事は必至」 二崎「先輩のためにルールを付け加えるなら    危険な行為を行おうと    したものにはペナルティを与えればいい    一日だけならさすがのあなたたちでも    我慢できるでしょ」    心のどこかで助け船出してくれて    ありがとうと思ってる自分がいたが    何も助かってない!! 筑井「ちょっと待ってくださいよ!    勝手に話進めてますけど    僕一言も了承してないじゃないですか!」    誰の部屋に泊まるかとか    そういう問題じゃない    女子寮で暮らす前提で話してるのがそもそも    おかしいんだ

美穂「その言い分はもちろん分りますよ先輩。    が、あなた言ってしまったじゃないですか    ”僕たちは付き合ってる”って」 美穂「美海と交際しているなら    嫌がる理由はないと思うのですが?    美海と会える時間が増えるんですよ?」 筑井「いや、ほら僕男…!!    そう僕男だからさ、ちゃんと男子寮に    いないといけないだろ」 藤崎「寮を建て替えた時私の名義で全部行った。    今総合管理を任されてるのは私だ。    女子寮の生徒ときみが了承すれば    何も問題はない」    女子相撲部の急激な増加によって    寮も建て直されてる、しかもこの人一人の力で…。    完全に頭になかった。

藤崎「今まで払ってたお金も払わなくていいし    何よりち…、じゃなくて…    きみはもう皆から慕われる立派な女子相撲部、    むしろ女子寮に来てもらった方が    いろいろと都合がいい」 藤崎「まあさっき二崎が言った通り    サイクル制が私もいいと思うが    あまりにひどい時は私の部屋だからな」    この時僕はいかに最悪の状況を    回避するか考えていた。    仮にも彼女たちは”性”に飢えている。    今までのことを考えればそれは確か        おそらく一番最悪の結果は    大会で好成績を残した3年生との性行為    死は免れることはできないだろう    興奮したら手加減できるとは到底思えない。

   ここで美海と付き合っていることに    しておけばその点は    回避できる可能性がでてくる。    100%ではないにしても    誰かの所有物に対して手を出すほど    非人道的真似は普通ならやらない…はず。    それに今回の女子寮に    寝泊まりする話もよく考えれば    リスクは少ないか…?    まずサイクル制のシステム    一晩だけなら何事もなく終えられる可能性は    十分にある、仮に手を出そうとしても    周囲が気が付きさえすれば    助けがきて、その生徒にはペナルティが    科せられる。    さらに、問題が発覚すれば    監督の部屋に行くことになるというのも    それほど悪い話ではない。

   仮に、監督の元に渡ってしまえば    もちろん彼女達は手を出すことができない。    監督という存在が上手く抑止になっている。        監督の手に渡ったとしても    監督のあの性格から考えて自ら    性交渉をしてくるとも考えづらいし    監督の部屋なら監督の部屋でOK        なによりちょっと可愛いし…    そしてここから更に    身の安全を保障できる条件を    こちらとしては提案したいところだが    住む場所を無料で提供    名目上での彼女との半同棲生活    これだけの待遇を与えて    まだ不満があるのかと言われるのが目に見える。        これ以上何か求めるのは    さすがにリスクが高い。

美海「私の彼氏なんですから勝手に    そういうこと決められても…」 二崎「別にあなたにとってそれほど    悪い話はしてないと思うけど」 美海「確かにそうなんですけど    他の女の子と一緒に寝られるの嫌ですし    それに私たちが付き合ってないなんて    証明どうやってやるんですか?」 二崎「お互い愛し合ってるなら先輩が    誰と一緒にいようと問題ないでしょ。    交際してるか否かは    時間がきっと答えを教えてくれるわ」 美穂「誰もが認めるようなカップルに    なればいちいち疑わないわ    ただ今回の件は疑わしい点が    多いから色々条件を付けてるのよ。    他のみんなのためにね」

美海「分りましたよ先輩と私が    付き合ってるって全員に認めさせてあげます!」    いや、何納得してんの!?    もう軽い自己洗脳、本当に付き合ってると    勘違いしてるんじゃないか美海は    ”誰もが認めるようなカップル”    このセリフが決め手となったか…。    こうなってしまえば    彼女である美海の意見を彼氏である僕が    飲まなければ不自然。    明らかにここで否定的なことを言えば    それが証拠になりかねない 筑井「分かったよ。    ただ手続きとかそういうのよく    分からないので監督お願いしますよ…」 藤崎「手続き…………」     藤崎「あ、そうだ!    いいこと思いついた!」

藤崎「確か今3年生だよね…きみ?」 筑井「そうですけど」 藤崎「じゃあ一年留年して」 筑井「・・・・?」 筑井「えっ・・・・と    言ってる意味が全く分からないんですが…」    いやいやいやいや、まてまてまて!!?    この人は何を言ってるんだ!    天才肌の人間って変わった人多いというが    ほんとに頭おかしいのか…。        仮にも教育する立場にある人間が    そんなこと言うのはおかしいだろ!?

藤崎「ほら、現に今モチベーションのかなめって言ってたじゃん    そんなきみが卒業した後    今の2年生たちがちょっと気の毒じゃない」 藤崎「だからもう一年だけ付き合って!    お願い!」 筑井「そんなこと僕には関係ないですよ!    僕には僕の人生があるんだ!」 藤崎「だったら1億…」 筑井「…?」 藤崎「1億円貰えるならどうする?」 筑井「え…」

藤崎「きみのご両親に1億円渡す    それに加えて将来に関しても絶対に保証する    それでもだめ?」    監督はそれなりの権力をもった人間だというのは    これまでの経緯を聞いていて知ってはいたが    驚天動地な発言の連続に頭が回らない。 筑井「そ、そんな僕に    投資する価値なんてないですよ!    やめてください馬鹿にするのは!」 藤崎「馬鹿になんかしてない    むしろその逆、この世界において    あなたは天賦の才を持ってる」 藤崎「現にきみは3年の部長も倒し    これだけたくさんの女子たちに    多大な影響を与えている    将来の女子相撲界のことを考えても    1億投資する価値はある」

藤崎「別に今すぐ決断しろとは言わない    時間はまだあるからじっくり考えてほしい」 美穂「えっと…。    とりあえず退部の話と    先輩が女子寮で生活する    ということで大丈夫そうですね…。    私の話は以上なので皆を連れて道場に戻りますね」 美穂(話が飛躍しすぎてちょっと怖かった…。)    美海も含めた女子相撲部一同は    やっと道場に戻ったようだ。    成り行き上僕はその場に残っていたが…。 筑井「そ、それじゃあ僕も道場の方に」    正直これ以上監督と二人でいるのは    気まずい…。

   ぴたっ…    体が動かない…!?    いったいなんだ? 藤崎「はぁ、体触れないってやっぱり不便」 藤崎「今流れに乗じて逃げようとしたでしょ    その逃げ癖治してあげる」 筑井「こ、これはどういうこと…なんですか?」 藤崎「口では説明しづらいんだけど    空気を圧縮して動き止めてる…    そんなかんじかな」    んな、ばかな…!?    それって力が強いとかで    できるレベルの話なのか?

   後ろから監督が歩いてくるのが分かる。    魔王というものが存在するのなら    彼女のような人のことを    言うのかもしれない 藤崎「み・り・お…    さっきの話まさか    忘れたとは言わないよね?    さあ、早く♡」    すごい笑顔だけど    完全にお怒りモード…。    僕の顎に手が触れかけたが    ぎりぎりで止めたようだ…。    それでも体全体に激痛が走る。     筑井「み…、み……り…お…………」 藤崎「・・・・・。」 藤崎「んぅ~…なんか違う…。    苦しいのかな?    それにここ外だし声も小さくなるか    だったら…」

   監督がパチンッと指を鳴らした    するとたちまち僕は気を失う。 藤崎「どうせ今日から女子寮で暮らすんだし    このまま私の部屋に    連れ帰っても問題ないか。    それからいろいろ教えてあげなきゃ」 藤崎「あ、でも明日大会あるんだった…。    私の部屋に閉じ込めておくしかないか    あの扉は私しか開けられないから    逃げ出される心配もないし」 藤崎「とりあえず3日分ぐらいの    ごはん準備しとかないとまずいか    しばらく帰ってこれないし」 藤崎「悪いけど少しの間我慢しててね筑井君」    そんなきまぐれで    次の話は監督の寮部屋から始まる…。

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