バレー少女のインタビュー 02
まだ記憶に新しい前回オリンピックでの全日本女子バレーの金メダル。
その立役者であり、その後一気に世界的トッププレイヤーへと上り詰めた
鈴木愛選手。
前回オリンピックから3年。前回のインタビューからは4年経っている。
まだ高校3年生であるが、前回よりも心も体も成長した、鈴木選手に色々と質問を
してみたい。
-おひさしぶりです。4年前にもインタビューしているんですけど、憶えておられます?
「おひさしぶりです。もちろん憶えていますよ。そんなに記憶力がいい方ではないんですけど、
人の顔と名前は憶えるようにしています。」
-この4年間で相当周りの環境や鈴木選手自身も変わったと思いますが、一番のきっかけは
前回のオリンピック金メダルでしょうか?
「そうですね。やっぱりオリンピック前と後では劇的に変化したと思います。あとさらに
身長が伸びたのも大きな変化かな(笑い)」
-たしかに前回よりも大きくなってますね(笑い)環境の変化について教えてもらえますか?
「やっぱり有名になったんだなって思いますね。外を歩くと、声をかけてくる人が多いです。
前はでけーとかそんなのだったんですけど(笑い)後は愛ちゃん頑張ってとか頑張ったねとか
が多いですね。あとびっくりするのが私のサインを欲しがる人が結構多いんですよ。
そんなものもらってどうするのかわからないですけど(笑い)なかなか断れないんで、
サインしてたらすごい行列つくってて街中で2,3時間ぐらいサインしてたこともありました。
子供が大きくなるように抱っこしてくれとか高い高いしてくれっていう人もいました。
こんなに大きくなっちゃったら困ると思いますけどね(笑い)」
-それは鈴木選手はもう超一流の有名選手だからですよ。オリンピックでの活躍はすごかったです。
「いや、わたしなんかまだまだです。オリンピックだっていっぱいミスもしましたし。
バレーボールはひとりじゃ出来ませんし、他の先輩方の助けがあったからこそ私も良いプレーを
できたわけです。決して私の力でメダルを取れたわけではないと思います。」
-でも鈴木選手の高い打点からのスパイクは強烈ですよ。ほとんど防がれなかったんじゃないですか。
「まあ確かに打点の高さだけはすごいと思いますよ。こんなにでかいんですから(笑い)
ただコントロールもあまりよくなかったし、反省する点は多かったです。」
-前回の反省点の克服や、さらにスパイクに磨きをかけるというのはうまくいってますか?
「コントロールに関してはあまり上手くいってないんですよ。というのも身長が伸び続けているんで
フォームが安定しないからじゃないかとおもいます。ただ、ブロックやアタックの打点は順調に高く
なってます。ジャンプ力は変わらないか落ちたくらいなんですけど、身長が伸びてますから。
手も長くなってるので。」
-今何cmあるんですか?よければ他のところのサイズも。
「え~恥ずかしいですね。今の身長は229cmです。もう女子のネットからは背伸びやジャンプ
しないでも頭が出ちゃってるんですよ。他のところのサイズと言われてもちょっとよくわからないん
ですけど・・・靴のサイズでしたら、39cmです。体重はないしょにしておいてください(笑い)」
-前回のインタビューから20cmも伸びたんですね。その高さは他のチームの人にとっては脅威ですね。
「でもこれだけ高いと相手のチームの人に申し訳なくなっちゃいます。なんか私だけ子供の中に大人が
混じってるような感じになるんで。なので春高バレーとかにはでませんでした。脚や腰の調子があまり
よくなかったのもあるんですけど、やっぱり私みたいのがそんなところに出場したら反則じゃないかって
いう気持ちもありました。」
-でも身長なんて本人の努力で伸ばしたり縮めたりできるもんじゃないですからね。
「そうですね。そんなことができたらこんなに大きくなってません。」
-やっぱり身長のことは気になる?
「そりゃそうですよ。でも一番気にしてたのは2m行くか行かないか位の時ですかね。自分では2m
超えてるってわかってるんですけど、みんなには198cmってサバ読んでましたから。前回の
インタビューで2m9cmって出ちゃったからバレたようなもんですよ。まあみんなおかしいなって
思ってたと思うんですけどね(笑い)やっぱりすこし小さくゆっちゃいますね。」
-ということは実はいまもサバ読んでる?
「うっ(汗)まあそれはご想像にお任せします。」
-学校生活ではどうですか?付き合ってる男の子は?
「学校生活に限らないんですけど、この身長は大変不便なことだらけです。教室では頭を打つことはない
んですけど、たまに背伸びしたりすると手を天井にぶつけちゃいます。あと友達と話ししづらいですね。
私の親友は私の逆でとっても小さいんですよ。130cmぐらいしかないんで、超凸凹コンビです。
もうすぐ身長差が1m超えるねって言ってます。二人とも立ったままだと話しづらいんで私が座って、
彼女がたって話ししてます。私が地べたに座るとちょうど同じくらいの身長になっていい感じなんですよ。
男の子とは全然そういう付き合うとかないですね。どうしても私みたいな化物好きになるわけないって
思っちゃうから、寄せ付けないんですかね。でも実際じぶんより50cmも60cmも大きい子を好きに
ならないんじゃないですかね。」
-そんなことないと思いますよ。鈴木選手はすっごい可愛いですし。
「いやいや、めちゃめちゃ不細工ですから。まあとりあえずまだまだ彼氏ができるのは時間がかかりそうです。」
-時間をかけるとますます身長差ができるのでは?
「言ってはならないことを(涙)もう18歳なのにまだ伸びてるんですから・・・
もうこれ以上大きくなりたくない!」
-身長は本人の意志でどうにかできるもんじゃないですからね。
「そうですね。意志で変えられるなら好んでこんな巨人にはならないですよ。130cmの親友に
二人の身長を足して2で割れたらいいのにねって言ったことがあったんですけど、彼女にそれじゃ
180cmになるからまだでかいって言われちゃいました(涙)」
-なにはともあれ、次回のオリンピックまで約1年です。抱負は?
「まだ私がオリンピックにでれるって決まったわけじゃないんで、まずは出れるように頑張りたいです。
あと、怪我には気を付けないとって思います。もしも次回の代表に選んでいただけたらそのときは
精一杯一つでも多く勝てるように努力します。そのためにも練習をがんばります。」
-それと少しでも身長を伸ばす?
「ひっど~い。もう言わないでくださいよ、それ。」
-それでは頑張ってください。本日はありがとうございました。」
「こちらこそありがとうございました。がんばります。」
前回同様、終始ニコニコと明るい雰囲気でインタビューさせていただいた。
彼女が今では日本中でアイドル的存在になっているのもうなずける。
次回のオリンピックも日本のメダルへの道は明るいものであろう。