成長記録 7

 土曜日になりました。
私と舞衣は先生に迎えに来てもらって、本宮さんを先生の家で待つことになりました。
先生の家はなかなか大きくて、私達が通された応接室は12畳もありました。
でも私と舞衣の2mクラスの大女が二人も入ると狭い感じです。
5分ほど待っていると玄関の呼び鈴がなりました。
本宮さんが来たみたいで、先生が迎えに出られて私たちはそこで待っていました。
なんだか玄関の方から先生のびっくりするような声が聞こえたような気がしました。
そうしていると、先生と本宮さんが部屋へと戻って来ました。
本宮さんはドアを大きくくぐりながら入って来ました。
まあ、私も相当屈んで入ったんですけど。
立ち上がって迎えると、前にあった時よりもさらに本宮さんを見下ろすような格好になっていました。
本宮さんが声をかけてきて、
「こんにちは、久し振りだね。元気にしてたかい?あれからまた成長したみたいだね・・・」
と私を見上げていいました。
「ええ。なんかそうみたいですね・・・身長測ってないんでどのくらいかはわかりませんけど」
次に本宮さんは舞衣の方を見て、
「えっと、舞衣ちゃんだったっけ?君もこの前来てた子だよね。君も相当成長してない?」
「あっ、はい。伸びました。198cmあるんですよ・・・」
舞衣は憧れの本宮さんの前なんで緊張しているようでした。
「あの、ところで今日はどうしたんですか?なんでも会わせたい人がいるとかって。」
「ああ、そうなんだ。実はね会わせたい人というのは僕が今付き合ってる彼女なんだけど・・・」
彼女?なぜそんな人を私に会わせたいのか私にはわかりませんでした。


「小夜さん入ってきてよ。」
と廊下の方に向かって本宮さんが声をかけると、女の人が入って来ました。
その女の人を見たら、本宮さんがなぜ私に会わせたかったのかわかった気がしました。
「はじめまして。滝沢小夜です。」
小夜さんはとても長身な女の人だったのです。
それも普通の長身ではなくて、私以上の長身だったのです。
ドアを大きく四つん這いになるぐらいに屈んで入ってきた小夜さんは、天井に頭が付きそうに見えました。
「あの、滝沢さんてすごい背が高いんですね。私が他人を見上げるのって久しぶりです。」
「ええ、身長はものすごく高いですよ。2m53cmだったかな。でも私の肩に頭が届く人もそうはいないですよ。
本宮さんですら届かないですからね。」
そうすると本宮さんが、
「小夜さんは2m55cmじゃなかったですか?この前測ってみたでしょ?」
といいました。
「もう。本宮さんたら、そんな細かいところはいいじゃないですか。」
舞衣も
「私が見上げる女の人なんて百合香ちゃんぐらいかなって思ってたんですけど、その百合香ちゃんですら見上げるなんて」
と言っていました。
「実は小夜さんとは半年前ぐらいに知りあって、3ヶ月前ぐらいからつきあってるんだ。百合香ちゃんの話を
してたら会ってみたいって言うから。百合香ちゃんも自分よりも大きな人に会いたいかなと思って。」
「はい。そういう人がいたらあってみたいなとは思ってました。本宮さんは案外小さかったし(笑)」
「ひどいなあ。これでも君に会うまでは自分より大きな人に会ったことなんてなかったんだけどな。
バレー選手の中にもいなかったし。ましてや女の人には。」
そう話していると小夜さんが
「本宮さんは大きな女の人が好きだったんですよね。」
と言いました。本宮さんは
「うっ、まあそうなんだ。でも自分がこんなに大きいし、自分よりも大きな女の人なんていないだろうなって
思ってたんだけど、百合香ちゃんと小夜さんと二人もいたなんて。何年か後には舞衣ちゃんにも抜かれるかな。」
「それはどうですかね。私はこれ以上大きくなりたくないんですけどね。」
「まあそうだろうね。小夜さんもずっとそう思ってきたみたいだからね。」
「はい。それはもう。ずっともうこれ以上伸びないでって思い続けていたんですけど、その思いとは裏腹に
身長の伸びが止まることはなくて。でも今では大きくてよかったなって思っていますよ。」
「それはどうしてですか?」
「えっと・・・本宮さんと出会えたから・・・」
小夜さんは顔を赤くしてうつむきながらそう言いました。 舞衣は、
「本宮さんみたいな彼氏ができたらそう思えるのかな。考えてみたら確かに本宮さんみたいな彼氏ができるのなら
あと5,60cm伸びてもいいかな。でもそんな人いるかなー」
「私もずっとそんな人いないだろうって思い続けてたけど、いるところにはいるんですよ。
百合香ちゃんも舞衣ちゃんもまだまだ若いし、それに可愛いから絶対大丈夫だと思うよ。」
「そうですかね。そうだといいんですけどね。」
「でも彼氏がどうこうっていうのもそうだけど、もっと大変なこといっぱいありません?こんなに大きいと。」
「そうねえ。日常生活で困らないことなんてないってかんじよね。」
と話ししていると先生が、
「みんなほんとに大きいな。俺も185cmはあるんだが・・・この中じゃ小人担ったような気分だ。
最近の若者は背が大きくなったなあ。」
「先生。私たちは特別だと思いますけど・・・学校でも先生より背の高い生徒なんて私達くらいしかいないでしょ?」
「そう言われてみればそうか。ところで本宮くん、女の子たちだけで話ししたいだろうから俺たちは席を外そうか。」
「そうですね。そうしましょう。じゃあ小夜さん、百合香ちゃん、舞衣ちゃんまた後で。」
「ゆっくりくつろいでくれていいからな。そこのお菓子もたべていいから。」
「はあーぃ」
ということで、部屋の中には私達女の子3人だけになりました。


「そういえば滝沢さん、さっき困らないことなんてないって言われましたけどどんなことありました?」
「私のことは小夜ってよんでよ。私も二人のこと名前で呼ばせてもらうから。もう数え切れなくて、いつでもどこでもって感じよ。
例えば今だってソファーが小さくて座りにくいなとか。」
「あっ、それ私も思ってました。というか私達にぴったりくるソファーなんて無いでしょうけどね。」
「言えてる。私たちサイズでぴったりくる家具や設備なんてないからね。でも、舞衣ちゃんならまだそうでもない?」
「いや~そんな事無いですよ。もう結構きてます。ベットからも足がはみ出るようになったし、お風呂もきついです。」
「まだベットで寝れてただけマシだよ(笑)ところで小夜さんは、どんな感じで成長していったんですか?」
「えっとね、2mを超えたのは確か中1の頃だったかな。それから中学生の間は毎年10cmくらいづつ伸びていって
卒業する頃には2m30cm近くにはなっていたわ。」
「と言う事は、同じ年で比べたら百合香ちゃんよりも小さいんですね。そうしたら・・・」
「その先は言わないでいいから。舞衣ちゃんの言いたいことはだいたいわかるから。」
「まあまあ。それでさっきの続きだけど、高校に入った頃から少しづつ伸びはおさまってきたんだけど、それでも
少しづつは伸びているの。25歳の今でも毎年2,3cmは伸びてるから。最初は誤差かと思ったんだけど、ちゃんと
伸びてました。」
「そうなんですか、私も高校生ぐらいになったら身長の伸びすくなくなるかなあ。」
「そこら辺は個人差があるし、どうなるかなんてわからないけど毎年10cmなんてペースが続くことはないと思うわよ。」
「そうですよね。今のまま伸びてたらほんと人類初の3mも夢じゃ無くなっちゃう(涙)」
「それはないでしょ。でも私たち3人なら、3m超える人が出てもおかしくないかも。」
「最有力候補は百合香ちゃんでしょ。私は多分無理だな~まだ2mないし。」
「そんな事言ってるけど、最近の舞衣ちゃんの伸びはすごいものがあると思うけどなあ。」
「まあまあ、二人とも。ところで舞衣ちゃんてまだ2mなかったの?」
「はい。1ヶ月前くらいかな、測ったら198cmでした。やっぱり小夜さんも2m超えそうなとき嫌じゃありませんでした?」
「そうね。2m行かないでって思ったわね。でも一番嫌だったのはそれよりも体重が100kg超えちゃった時かな。
やっぱりどれだけでかくても女の子だからね、体重は気になるよね。」
「それわかります。私も100kgを超えたときは落ち込んだな。でも筋力を付けないと動けなくなるぞって言われてたから。
小夜さん、逆に大きくていいことありました?」
「う~ん、あったかな?まあ本宮さんのことはさっき言ったけど、他にはすぐに名前を覚えてもらえるとかそんなとこかな。
悪いことならまだまだ服がないとか靴がないとか何してもお金がかかるとかいろいろあるんだけどね。」
「でも私だったら本宮さんがいれば今までのことすべて帳消しって感じだけどな。」
「舞衣ちゃんは本宮さんのファンだったもんね。でも小夜さんだったら仕方ないよ。魅力的だし。」
「ありがと。そんなに魅力的ではないと思うけどね。ところで百合香ちゃんは今何cmなの?」
「私最近測ってないんですよ。どれだけ大きくなってるのか知るのが怖いんで・・・ただ、服が小さくなっていってるんで
順調に大きくなってるとは思うんですけど。」
「その気持ちわかるな。私もそうだったから。でもこれだけ大女が揃ったんですもの、みんなでサイズ測ったりしない?」
「小夜さんがそう言われるならいいですよ。メジャーとかありますかね?」
「ちょっと聞いてくるわね。」


そうして小夜さんは先生たちがいる部屋へとメジャーを取りに行きました。
「小夜さんて良い人だね。」
「そうだね。とても綺麗な人だしね。あんなに綺麗なのに優しい感じだしね。」
そう話していると小夜さんが戻って来ました。
「メジャー借りてきたよ。さあ測ってみようよ。まずは一番低そうな舞衣ちゃんからいく?」
「はい。わかりました。でも1ヶ月ほど前に測ったばかりだから変わってないと思いますけど。」
そう言って舞衣は壁に背中を付けて立ちました。
そこを小夜さんがメジャーで測っていくことになりました。
「うーんと、確かに2mにはちょっと足りないみたいね。でもほんの5mm位だよ。198cmは超えてる。」
「えーっ、また伸びたのかな。まだ1ヶ月しか経ってないのに1.5cmも・・・」
「まあ測る時間とかでも違うし、多少は誤差があるだろうし、まだ2mないんだからいいじゃない。」
「そうですかね。そうだ、小夜さんちょっと背比べしてもらってもいいです?」
「うん?いいわよ。舞衣ちゃんは私のどこぐらいまで届くのかな。」
そう言うと2人は背中をあわせて立ちました。
もちろん小夜さんと舞衣では勝負にならないぐらい身長差があるのですが。
「ねえ、百合香ちゃんどのくらいまで届いてる?」
「だいたい、舞衣ちゃんの頭のてっぺんが小夜さんの脇の下ぐらいまであるかなってとこ。」
「そうなんだ。私がそんなに小さく見えるなんて。」
「でも私の脇の下ぐらいまで届くなんて相当大きいほうよ。普通の人は胸の下にすっぽり入れるから(笑)」
「じゃあ次は百合香ちゃんが測るばんだよ。」
そう言われた私は舞衣と同じように壁に背を付けて立ちました。
「じゃあ、測るわよ。2m・・・33cmかな。」
「そんなにのびてます!?おかしいなあ。舞衣ちゃんとの差もまた開いてるし・・・」
「じゃあ百合香ちゃんも私と背比べしてみる?」
と小夜さんが言いました。
「はい。おねがいします。舞衣ちゃんちゃんと見てね。」
「わかってるよ~おっ、結構いい勝負じゃない?大体百合香ちゃんの頭のてっぺんが小夜さんの顎くらいだよ。」
「私よりもそんなに大きい女の人がいたなんて、びっくり。しかも日本人で。」
「それを言うなら私の顎まで届く女子中学生がいた事のほうがびっくりよ。普通の女子中学生は私のヘソぐらい
までしか届かないんだから。」
「じゃあ最後は小夜さんですね。ちょっと椅子を借りてと。」
「大丈夫?気をつけて測ってね。」
「はい。もう天井までそんなに距離ないですね。小夜さんの身長は、2m56cmです。」
「ほんと?まだ伸びてるんだけど。25にもなって。」
「ホントですよ。もうちょっとで天井に頭が付きそうです。」
「ここの家はまだ天井が高いほうだからいいんだけど、私が今住んでるアパートじゃもう天井に頭がついてるの。」
「そうなんですか。それは生活しづらそうで大変ですね。まあわたしももうそんなに余裕ないんですけど。」
「ほんと腰にきたりして大変よ。四つん這いで行動したりしてるときもあるわ。」
「そのほうがいいかもしれませんね。下手に立ち上がるよりも。」
「そうそう、身長測ったりしてるのはもし良かったらだけど、私が着れなくなった服なんかをもらってくれないかなと
思ってなの。百合香ちゃん洋服には困ってるでしょ?舞衣ちゃんにはまだ早いかなと思うけど。」
「いいな~百合香ちゃん。小夜さんが着てた服なら絶対おしゃれだよ。」
「ほんとですか!すっごい嬉しいです。服全然もってないし、すぐに着れなくなっちゃうし。しかも小夜さんが
着てたものだったらセンスよさそうだし。」
「あんまり服のセンスには期待しないでね(汗)私も服には困ってたから百合香ちゃんもそうだろうなって思ったの。
もう何年かしたら今度は百合香ちゃんのお下がりを私がもらうことになるかな。」
「そこまで大きくなるかはわかりませんけど(汗)」
そしてその後もいろいろ体のサイズを測り合いました。

  小夜さん 身長2m56cm 体重172kg B162 W102 H145 靴のサイズ 47cm
  舞衣   身長1m99cm 体重 78kg B 98 W 72 H 99 靴のサイズ 33cm
  私    身長2m33cm 体重132kg B123 W 90 H120 靴のサイズ 42cm

でした。
当たり前といえば当たり前ですが、色々と体のパーツの大きさを小夜さんと比べてもすべて小夜さんが大きかったので、
私は大変嬉しくなっていました。
私より大きな人、それも日本人の女の人に会えるなんて思っても見なかったからです。
しかも服までもらえるんですから。


「私や小夜さんみたいに大きな女の人って他にもいるんですかね?」
「どうなのかしらね。でももちろん私は私より大きな人って見たことないけどね。もちろん男の人を入れても。最高に大きい
のが百合香ちゃんよ。2mそこそこの人は男の人ならみたことあるけどね。本宮さんもそうだわね。女の人なら2mとかって
見たことないなあ。テレビやネットでも日本人の女性で2mって見たことないわよ。」
「そうですねえ。じゃあここの3人が日本での女性長身ランキングベスト3なんですかね。」
「その可能性が高そうよね。でも知らないだけでいてもおかしくない気はするけど。百合香ちゃんや舞衣ちゃんの存在だって
知ったのつい最近だしね。」
「そっか、私達も小夜さんのこと知ったの今日ですからね。それまで私が日本の最長身だと思ってたし。」
「二人を見てると普通の女の子になった気がするけど、私の199cmだって日本一かもって思ってもおかしく無いんだよね。
そう思ったらこの3人が集まったのってすごい確率な気がしますね!」
「そうね。日本に限らずアメリカやオランダだってこんな長身な女が集まることはまずないでしょうね。私は2人に比べたら
おばちゃんだけど、百合香ちゃんも舞衣ちゃんも仲良くしてね。」
「そんな、小夜さんは全然おばちゃんじゃないじゃないですか。綺麗だし。私達の方こそ仲良くしてもらいたいです。
ね、舞衣ちゃん。」
「うん。もちろん。私も百合香ちゃんと同じ気持ですよ。よろしくお願いします!」
「よかった。じゃあ超長身女性同盟の結成かな。」
こうして私たちはすぐに仲良くなりました。
小夜さんが大きいからというだけでなく、美しくて優しくて魅力的な女性だったからだと思います。
電話番号とメールアドレスを交換してその日は別れることになりました。