スーパーガール綾門さん②

「更級君は…ずるい…」
 学校からの帰り道、一緒に歩いていた綾門さんに、突然やんわりとなじられた。
 「ええっと…急にそう言われても心当たりがないんだけど、どこがずるいのかな?」
 僕には全く原因が分からない。
 お互いまだまだ慣れなくてギクシャクしているところはあるけれど、一応恋人同士でいられていると思うし、今だって一緒に下校している。
 さっきのお昼休みも、屋上で綾門さんが作ってきてくれたお弁当を一緒に食べたし。
 それなのに突然ずるいと言われても、本当に心当たりがない。
 とにかく、綾門さんが教えてくれないことには始まらない。
 僕は並んでゆっくりと歩きながら、綾門さんからの返答を待った。
 「…だって更級君は…私の秘密を知ってる…」
 少し俯き加減で、頬を赤く染めながら綾門さんが出してくれた答え。
 これは、やっぱりあの事を言ってるのかな。
 「秘密って…綾門さんがスーパーガールだっていうこと?」
 コクンッと首を縦に振り、綾門さんは僕を見つめてくる。
 確かにこれは、世界規模で重要な凄まじい秘密だ。
 あの世界中で噂になっているスーパーガールが、普段は一見地味なただの女子高生として日本で生活していて、しかも僕みたいな冴えない彼氏がいるなんて…
 さて、ではどうすればいいのだろう?
 今から僕が、突然綾門さんがスーパーガールだということを忘れることなんてできないし…
 「…だから…私にも更級君の凄い秘密を知る権利が…あると思う…。好きなお弁当のおかずとか、好きな本とか、好きな歌手とか…色々…」
 悩んでいる僕に、綾門さんは顔を赤らめ、こっちが驚くぐらい緊張した面持ちでお願いしてきた。
 あれ?それってつまり…
 「…つまり恋人同士なんだから、僕のこともっと良く知りたい、ってことでいいのかな?」
 「………う、うん」
 綾門さんは僕の答えを聞いて、恥ずかしそうに微笑んでくれた。
 いつもの地味メガネを使用中なのに、それでも隠しきれないぐらい可愛い笑顔だ。
 ちなみに最近、一昔前の文学少女風地味装備では綾門さんの魅力が隠しきれなくなり、クラスの男子の中でも綾門さんのことを話す人が増えてきている。
 まぁ、元々の驚くような美少女である顔はメガネだけではとても隠しきれるものではない。
 さらに無理矢理小さめなブラで抑え込んでいるという胸元はそれでも学校でトップクラスの膨らみをしているし(だからブラをしていないスーパーガール姿だと…なんていうか物凄い。間違いなく3桁超えている…)、身長が高いこともありスーパーモデルのようなスタイルをしてしまっているのだから仕方がないか。
 でも、どうすればいいのだろう?
 いきなりずるいと言われて喧嘩になるかと思いきや、気が付けば綾門さんが僕のことを好きでいてくれるていることを再確認するやり取りになってしまった。
 べつに綾門さんが知りたがっていたことなら教えて問題ないんだけれど…そうか…僕の秘密か…
 確かにまだ知り会ったばかりだし、僕について知らないことたくさんあるはずだ。
 そんなことを考えていると、ふと一つのことに気が付いた。
 誰にも教えていない、最近できた自分の秘密。
 自分でも、こんな癖というか好みがあったなんて、綾門さんに会うまでは気が付かなかった秘密。
 「綾門さん、僕の秘密聞いてくれるかな。その、最近になって好きになったことがあるんだけど…」
 「…聞きたい」
 僕の声に興味深そうに反応すると、綾門さんはぐっと身体を近づけてきた。
 「綾門さんを見て気が付いたんだけど…僕は強い女の子が好きみたいなんだ。この前屋上で鉄のベンチを鉄球にしちゃった綾門さんに、凄くドキドキしたし」
 綾門さんが学校の屋上で見せてくれた、鉄のベンチまるで力を込めることなくを折り紙のように折り畳んでいくスーパーガールの異常な怪力。
 初めは恐怖でドキドキしていたと思ったんだけど、今思い返してみても気分が高揚してしまう。
 「だから、綾門さんが一体どれだけ力が強いのかっていうのにも興味が湧いちゃって…ごめんね、こんな変な秘密で…」
 僕の話を見下ろしながら黙って聞いてくれている綾門さんの姿に、段々と語尾が声が小さくなってしまった。
 やっぱりちょっと変だったよね。急にこんなこと言われて綾門さんもきっと呆れて…
 っと、僕は後悔しだしていたが、綾門さんは違ったようだ。
 「…つまり更級君は…強ければ強いほど好きになるの?」
 「え?…あ、うん、そうなるかな?」
 「…よかった。私、世界で一番強いから…きっと更級君に一番好きになってもらえる…」
 僕の言葉が本当にうれしかったのか、心から喜んだような柔らかい笑みを綾門さんは浮かべた。
 「世界で一番?」
 「うん…スーパーガールより強い人なんて…どこにもいないよ…」
 確かに、綾門さんより身体が大きかったりする人はいるかもしれないけど、彼女に勝てる人間はいないだろう。
 80万トンを持ち上げられる怪力と、マッハ6000で飛べる飛行能力を持ち、おまけに目からレーザーも出せるし、スーパーブレスで物を凍らすこともできる女の子。
 どんな格闘家でも、彼女にかかれば小指一本…いや、息一吹きで倒されてしまうだろう。
 「更級君…秘密を教えてくれてありがとう…」
 「あ、うん、僕も喜んでもらえて嬉しかった」
 まさか喜んでもらえるとは思っていなかったから、僕としても嬉しいというかほっとしている。
 そんな僕に、本当に嬉しそうな綾門さんは、
 「…更級君…教えてくれたお礼したいから…これからつきあってもらえるかな?」
 そう言って優しく僕の身体を抱きしめると、ゆっくりと身体を浮かび上がらせた。

 「はい…到着…」
 そう言って、それまで僕をやさしく抱きしめながら飛んでくれた綾門さんが開放してくれた場所は、全く見覚えのない謎の場所だった。
 山の中腹を切り開き、400mトラックが楽に入りそうなぐらいのスペースを無理やり作ったようなその場所は、周囲を切り立った岩山と木々に囲まれていた。
 そこには沢山の重機…と言っていいのだろうか、巨大なブルドーザーやショベルカー、そしてなんだか物騒な車両までがいくつも放置されていて、それだけならまるでどこかの採掘場のように見える。
 でもその考えを破壊する建物が、なぜか敷地の片隅にあった。
 明らかにこの敷地で存在感が浮いている、立派なコテージが建っていたのだ。
 「綾門さん、ここは?」
 「…ん………私の遊び場…?」
 綾門さんは少し悩んでからそう答えると、僕の手を引いてコテージへと向かっていく。
 遊び場?
 このコテージがなければ、重機の置き場か採掘場にしか見えないこの場所が?
 でも疑問に思っていても仕方がない。
 綾門さんに引っ張られるかのように、僕は建物に入っていく。
 「うわー…きれいだね」
 そしてその中の造りに、僕はついつい驚きの声をあげてしまった。
 本物は見たことがないけれど、まるで高級避暑地の別荘というか…
 とても丸太を積み上げて造られたとは思えないきれいな壁に、フカフカそうなソファー、明らかに普通の家には置かれないような高級そうなコンポが設置された大画面のテレビ。
 さらにシステムキッチンには様々な家電も置かれていて…きっと床も床暖房なんだろうな。
 そんな広い1階に備え付けられた階段の方を見上げると、ロフト風の2階へと繋がっている。
 おそらくあの上は寝室になっていて…って、いよいよこんな山の中にあるのがおかしいぐらい、これって高級そうな建物だ。
 「…驚いた?」
 「え?あ、うん…って、綾門さん!?」
 部屋に驚いて見渡していた僕の目の前に、いつのまにか着替えた綾門さんがいた。
 学校での無理やり作った地味な姿から解放された、セクシーな綾門さんなんだけど…
 「綾門さん、その衣装…」
 「…特別…ここには私と更級君しか…いないから…」
 頬を赤らめつつ、綾門さんは身体を捻って、恥ずかしそうにいつもと違う衣装の自分の全身を確かめようとする。
 スーパーガールのイメージカラーともいえる青色の水着は、いつものビキニ風のものではなく、胸元がV字に大胆に開いたハイレグ型のスリングショットと呼ばれるものだった。
 身体を横に向けると、ボトムからまっすぐ伸びた2本の布がスイカを連想させるたわわに実った爆乳のトップを申し訳程度に隠しているだけで、横乳は無防備にさらけ出されている。
 学校では無理やり小さなブラを付けて目立たないようにしているそうだが、今着ている水着ならそのまま胸の大きさが分かってしまう。
 その重量感ある美しい膨らみは、やっぱり優に1メートルを超えている。
 うう…まさに桁違いの美爆乳…
 「…どう…?」
 一通り全身を確認した後、綾門さんは僕に向き直った。
 少し足を内股気味にして、両腕を豊満な胸を隠すような、持ち上げるような微妙な位置で組みつつ、顎を引いて恥ずかしそうに赤らんだ顔で上目遣いに僕を見てくる。
 「…更級君のために…がんばった…よ…」
 「あ…ありがとう………。えっと…すごく似合ってる…」
 本当ならもっと気の利いた台詞が言えればよかったんだけど…それでも嬉しかったのか、感情を余り表に出さない綾門さんが、表情を明るく嬉しそうなものに変えてくれた。
 「…よかった…」
 綾門さん、本当に嬉しそうだな。
 組んでいた手を外すと、僕の方に近寄ってきて…え?
むぎゅ♪
 その強烈な膨らみを、布越しに僕の腕に押し当ててきた。
 「えええっ!?!?」
 「…ん…がんばったご褒美…欲しい…♪」
 大きな胸を押し付けながら、甘えるように僕の腕に抱きついて、スリスリと頬を擦り付けてくる。
 綾門さんが僕に甘えたい時にやってくる、まるで餌をねだる子猫のような仕草。
 付き合いだして分かったんだけど、いつもの地味な姿の綾門さんは大人しめで、恥ずかしがり屋だったりする。
 でもスーパーガールの姿になると、一気に積極的になるみたいだ。
 僕は幸せそうな表情で甘えてくる綾門さんの頭にゆっくりと手を伸ばした。
 「あぅ………」
 優しく頭をなでてあげる。
 初めて屋上でやって以来、綾門さんはこの『なでなで』が大のお気に入りだ。
 やろうと思えば世界中の軍隊を簡単に壊滅させることができる力を持つ無敵のスーパーガールは、本当に気持ちよさそうに僕に身体を預けている。
 そんな素敵な彼女の姿についつい微笑んでしまいながら、僕は綾門さんが離れてくれるまでやさしく頭を撫で続けた。

 綾門さんに連れられて建物から出ながら、この場所が何なのかを訪ねると、返ってきた答えは意外なものだった。
 「…ここは…国に用意してもらったの…」
 なんでも国にお願いして、この建物や敷地、沢山の重機などを用意してもらっているらしい。
 「…スーパーガールとしての報酬…国からの依頼を受けて…やってるから…」
 そういえば、綾門さんがいったいどうやって世界中の問題を解決しているのか疑問に思っていた。
 いや、解決するのは綾門さんの力なら簡単なんだろう。
 でもその前に、どうやって問題を発見しているのかが分からなかったけど、ようやくその疑問が解けた。
 国から直々に、困っているからと依頼が来ていたのか。
 そしてその依頼を解決することで、こういった建物やお金を貰ったりしているそうだ。
 ちなみに後日、綾門さんの預金通帳を見せてもらったんだけど…信じられない金額がそこには記帳されていた。
 世界が綾門さんに頼りすぎて堕落しないよう、一回依頼するだけで凄まじい報酬が必要になるようにしているそうなんだけど、それでもかなりの頻度で依頼が来るらしい。
 「…人間が解決できることは…自分達でやってもらいたいけど…」
 やはり綾門さんという絶対的なスーパーガールがいると、ついつい頼るようになってしまうのだろう。
 人間、ついつい楽な方法を選んでしまうんだなぁ、僕も頼りきりにならないよう気をつけないと。
 それはさておき。
 「それで綾門さん、この場所は一体…」
 「………ここは…私が力加減の練習したり…気分転換する場所…」
 力加減の練習?それに気分転換?
 「…そう。例えば…」
 綾門さんは目の前に広がる広大なスペースを見渡した後、一瞬風が吹いたかと思ったら姿を消した。
 …これって見覚えがあるな。
 確かあの時は屋上で、綾門さんは鉄製のベンチを持って現れたけど。
 「………」
 現れた綾門さんの手には、ここに着いた時に目に入った、他と比べても一際大きかった一台の巨大なブルドーザーが持ち上げられていた。
 …想像の遥か上を飛び越えてきたか。
 正確には分からないけど軽く数十tはあるブルドーザーを、綾門さんは右手一本で頭上高く持ち上げている。
 「綾門さん、それってどれぐらいの重さなの?」
 「…50tぐらい?」
 答えた綾門さんは、まるで重さも感じないとばかりに、軽く腕を上下に動かす。
 その動きに合わせて、ブルドーザーがこびり付いていた汚れをパラパラと落としながら、まるで風船かのようにリズミカルに上下するのを見て、改めてスーパーガールの怪力の凄まじさに驚かされる。
 「…更級君…これでも私…全然力入れてないよ…」
 ブルドーザーを軽々と扱う、世界で一番強い彼女のパワーに、僕はつい息を飲んでしまう。
 「…これぐらいのブルドーザーなら、百台でも千台でも持ち上げられるから…私、世界で一番強い…よね?更級君に一番好きになってもらえる…よね?」
 綾門さんの言葉に、ここに来る前の会話が思い出される。
 (世界で一番強いから…きっと更級君に一番好きになってもらえる…)
 別に強さなんて関係なく、僕はもう綾門さんのことが一番好きなのに、綾門さんはまるで安心したいかのように、その強さをアピールしてくる。
 そんな従順な綾門さんの姿を見てしまうと、僕はこの可愛い彼女についつい無茶なお願いをしたくなってしまう。
 「うん、もちろん一番好きだよ。だけど、その…も、もっと綾門さんの強いところを見たい。綾門さん、そのブルドーザーを、綾門さんにしか出来ないような方法で壊して欲しい」
 「………うん♪」
 一瞬、僕のお願いに綾門さんはとても驚いたような顔をしたけど、すぐにその表情は笑顔に変わった。
 もしかしたら嫌がられるかもしれないと思ってたのに、とても嬉しそうな表情で綾門さんは僕を見つめてくれる。
 綾門さんは、ブルドーザーを少し離れた所に置いた。
 そして僕の方に一度振り向いて軽く手を振った後、突然綾門さんはブルドーザーの周囲を回り始めた。
 目にも止まらない高速の動きのため、何をしているのかは分からない。
 ただ、中心にあるブルドーザーから、まるで悲鳴を思わせる金属音が鳴り響き、徐々にその姿を変えていっているのが分かる。
 メキメキメキメキ………
 綾門さんの描いている円運動が、段々と狭まっていく。
 小型バス並みにあった車幅はあっという間に狭まっていき、その円の動きは直径1m程となっていく。
 さらに3m以上あった高さはいつの間にか押し潰され、2m程となっていた。
 巨大なブルドーザーが、信じられない速度で小さくなっていく。
 「…完成…」
 そして綾門さんが回り始めてから三十秒後、息を切らすことなく突然動きを止めた綾門さんの隣には、見覚えの無いオブジェが立っていた。
 それは鉄でできた円柱だった。
 高さ2m、直径1mのそれは、つい先程まで重さ50tのブルドーザーだった物とは思えないぐらい圧縮され、形を整えられていた。
 しかもただの円柱ではない。
 幼稚園児の粘土細工のような不格好な円柱ではなく、まるで機械で作り上げたかのように完璧に形を整えられ、元々が一つの金属の柱だったかのように、継ぎ目の部分が全く見当たらないのだ。
 「あ、綾門さん、これってさっきまでのブルドーザーだよね?」
 「…うん…」
 円柱に近寄り、その表面を恐る恐る触ってみる。
 滑らかな手触りで、凹凸が全く見当たらない完璧な鉄柱だ。
 当然元々はあのブルドーザーなわけだから、力を掛けて押してみても、1mmたりとも動くわけがない。
 綾門さんはあの短い時間で、まるで機械のような正確さと異次元のパワーを駆使して、ブルドーザーをこの鉄柱へと変えてしまったのだ。
 「…更級君…どう?」
 「うん、やっぱり綾門さんは世界一強いスーパーガールで…ぼ、僕の一番好きな恋人だよ!」
 「…あぅぅ…」
 綾門さんの頬が一気に真っ赤に染まる。
 綾門さんに安心してもらおうと思って、自分らしくないと思いつつあんなこと言っちゃったけど…想像していた以上に効果は抜群だったみたいだ。
 あんまり嬉しそうな反応するもんだから…なんだかこっちも恥ずかしくなっちゃうな…
 そんな雰囲気に我慢できなかったのか、綾門さんは突然声を上げた。
 「…わ、忘れてた…さ、最後の仕上げ…」
 「え?仕上げ?」
 「…うん…私にしかできない…サインを入れる…」
 いまだに顔が真っ赤のままで動きもギクシャクしながらも、綾門さんは僕を鉄柱から遠ざけた。
 「…更級君が見れるように…ゆっくりやるから…あの鉄柱を見てて…」
 そう言った突端、綾門さんの姿が揺らいだかと思うと…4人の綾門さんが鉄柱に、その豊満な身体をめり込ませていた。
 …うん、良く分からない説明だと思うけど、そうとしか説明が出来ない。
 モデルのように両腕は頭の後ろで組んで、軽く1mを超えるはち切れんばかりの美爆乳を見せつけるかのように突き出すような態勢で、四方から綾門さんが鉄柱にその身体を押し付けていた。
 いわゆる『分身の術』っていうやつだろうか。
 しかもまだまだ余裕があるようで、4人の綾門さんは全員が僕に向かって微笑んでいた。
 で、押し付けられた綾門さんの身体は、鉄柱に深々とめり込んでいた。
 つまりあの柔らかそうな綾門さんの身体は、少し本気を出せば鉄柱ぐらい易々と抉ってしまえるぐらいの強靭さを持つということだ。
 「…更級君…」
 「え!?」
 声がしたことで気が付くと、僕の隣に綾門さんが立っていた。
 ほんの少し前まで分身して鉄柱のところにいたはずなのに、いつの間に…
 「…更級君…私のサイン…見て…」
 呆けている僕の腕に、つい先程鉄柱にめり込ませた胸を押し当てるようにして腕を絡め、鉄柱へと引っ張っていく。
 「…世界中で…私にしか出来ないサイン…。力を入れすぎると潰しちゃうから…これでも手加減してるんだよ…」
 鉄柱に付けられた、綾門さんに肉型。
 巨大な胸と薄らと割れた腹筋で抉られた痕が四方から付けられたことにより、きれいな円柱だったそれはまるで砂時計のように括れた格好となっている。
 その抉れた痕も、まるで機械で測ったかのように正確で、四方から寸分の狂いもない力加減で作られている。
 「…普段はこんなに柔らかいけど…私の身体…本気を出したら凄いんだよ…」
 そう言った綾門さんは少し自慢げに、それでいて楽しそうに僕の腕をその胸で挟みこんだ。
 布面積の狭い水着のせいで、ボリューム感たっぷりの爆乳の感触が肌に直に感じられてしまう。
 スーパーモデル級の肉体による魅惑的な悩殺攻撃に、硬直して立ちつくすことしかできない。
 そんな僕の耳元に、綾門さんは顔を近づけると、小さな声で囁いた。
 「…更級君…少し汚れちゃったから…一緒にお風呂入ろう…」
 僕の答えを聞かず、綾門さんはあっという間に僕をお姫様抱っこすると、コテージへと歩き出した。

 「…着いた…よ…」
 コテージにあるお風呂場の脱衣所に到着すると、綾門さんはゆっくりと僕をお姫様抱っこから解放して降ろしてくれた。
 「あ、綾門さん?」
 真正面でこの美しいスーパーガールと向き合うと、ついつい見惚れてしまい顔が赤くなってしまう。
 その流麗な黒髪を含め、日本の美少女という言葉を完全に具現化させたかのような整った美貌に、海外のグラビアモデルすら簡単に一蹴してしまえるほど豊満で艶めかしい肉体。
 美しくもアンバランスなその外見に、僕は声も出せずにただただ綾門さんを見つめることしかできなかった。
 「…更級君………」
 綾門さんは潤んだ瞳を僕に向け、申し訳程度に胸を隠していたスリングショット型の水着に手を掛けると、おもむろに胸の外側へとずらした。
 それにより、柔らかさと弾力を兼ね揃えた桁違いの爆乳がタプンッと重々しく揺れた後、重力など感じていないかのようにツンッと前方に突き出される。
 「私の身体…どう思う…?」
 ついさっき、鉄柱をまるで豆腐をスプーンで抉るかのように簡単に抉ってしまった爆乳が、僕の胸板に押し付けられる。
 その胸が凄まじいボリュームと弾力がありながら、僕の胸板で変形するぐらいの柔らかさがあることと、綾門さんのドキリッとする言葉に、ついつい驚いてしまった。
 「この胸…この前測ったら…120㎝でPカップ…だったの…」
 グラビアでも見たことが無かった信じられないサイズを、綾門さんが告白してくる。
 「元々大きかったけど…ここ1週間で10cmも大きくなって…身長も5cm…大きくなったんだよ。それに合わせて力も強くなったみたいで…そして多分、私の身体はこれからもっと成長する…」
 「も、もっと?」
 なんとなくだけど、初めて会った時と比べると大きくなったような感じはあった。
 でもこれから、もっと成長するなんてことがあるのか?
 「…うん。更級君に出会って…初めてキスしたあの日から…私の身体、ずっと火照ってる…。まるで今にも爆発しそうなぐらい…」
 綾門さんは大きすぎる胸を抱きかかえるかのように腕を回し、軽く身体を前に屈ませながら、上目遣いで僕を見てくる。
 「…これまでの私の身体は…まだまだお子様だったの…。だから更級君に気持ちよくしてもらえたら…きっともっと凄い身体になって…私、もっと強いスーパーガールになれる…よ…」
 そして両腕を軽く動かすと、魅了するかのようにタプンとその爆乳を揺すって見せた。
 その魅惑的な動きに、僕の目は釘付けになってしまう。
 「綾門さん………」
 「…ん…触って…」
 誘われるがまま、僕の手は綾門さんの胸に伸びる。
 ムニュン
 「ひゃん!?」
 信じられないことに、巨大なブルドーザーを鉄柱に加工する時も息一つ切らさず無口だった綾門さんが、年齢通りの可愛いくて女の子らしい甘い声を上げた。
 そして、まるで腰が抜けたかのようにぺたりと座り込んでしまうと、恍惚とした表情で僕を見上げてくる。
 「…更級君…凄いね…」
 「え?」
 「…更級君は…私をダウンさせた…初めての人だよ…」
 興奮からか、頬を赤く染めながら、嬉しそうな笑みを浮かべる。
 「…私の身体…核爆弾が直撃したってそよ風程度にしか感じないのに…更級君に少し触ってもらっただけで…気持ちよくなっちゃた…」
 綾門さんは恥ずかしげに、それでいて嬉しそうに僕を見上げながら、両手を広げた。
 「…今度はもっと…激しくして欲しい…な…」

 潤んだ瞳で見つめながらおねだりをしてくる、無敵なはずなのに僕にとっては可愛すぎる彼女な綾門さん。
 そんな彼女の姿に、僕はもう我慢することが出来なかった。
 座り込んでいる綾門さん優しく押し倒すと、そのままおへそあたりに腰を下ろす。
 「お、重くない?」
 「…大丈夫…更級君なら何百万人だって持ち上げられるから…全然重くない…」
 その答えに安心してから、僕は行動を開始した。
 さっきみたいに軽く触るのではなく、その爆乳を揉み解すかのように力を込めていく。
 「あっ………ひっ、ひゃぁぅぅぅん!!」
 声を上げ悶えはじめる綾門さん。
 やろうと思えば世界を滅ぼすことすらできる力を持つ綾門さんが、僕の手で快楽に支配され、恍惚な表情を浮かべながら声を上げている。
 その姿に、僕の中にこれまで無かった感情が浮かび上がってくる。
 綾門さんを無茶苦茶にしたい。無敵な彼女を自分の手で、限界まで責めたてたい。
 僕は身体の向きを変えると、右手を綾門さんの秘所に伸ばした。
 胸を刺激するだけでこれだけ敏感に反応するのだから、ここを責めたらいったいどんな反応が見られるだろう。
 興奮を隠しきれず、僕はそのまま綾門さんの中に指を伸ばそうとした。
 「…だ…だめ!」
 「え?」
 突然伸びてきた綾門さんの手が僕の身体を掴むと、グイッと力強く引っ張り込まれた。
 そしてその反動で、爆乳にダイブするかのような格好で抱き締められてしまう。
 「あ、綾門さん!?」
 「…ごめんなさい…でもそっちはまだ…早いから…」
 申し訳なさそうな表情を浮かべながら、綾門さんは言葉を続ける。
 「…胸なら…まだ刺激に耐えられるから我慢できるけど…そこを触られたら…今の私じゃ我慢できなくなる…」
 「我慢できなくなる?それって一体…」
 「…我慢できないと…力の加減が出来なくなるから…そんなことになったら…更級君を…壊しちゃう…」
 …そこでようやく、僕は自分の相手がとんでもない人物であることを思い出した。
 彼女が少し調節して息を吹きかけるだけで、僕の身体は一瞬にして氷に包まれ氷漬けにされてしまう。
 逆に熱を込めたビームを浴びせるだけで、僕の身体は塵一つなく燃え尽きてしまう。
 彼女はそんなスーパーガールなんだ。
 ではもし、本番の最中に綾門さんが力の加減を誤ってしまったら…
 「…だから本番は…私が成長するまで待って…」
 成長するまで?
 「…成長すると…身体が大きくなって力が増すだけじゃなくて…メンタルコントロールも力加減も…きっともっと上手く出来るようになるから…」
 「……そうすれば、僕達結ばれるようになるの?」
 「…うん。だからそれまでは…そこ以外の所で気持ち良くして…」
 綾門さんは潤んだ瞳を向けて、両腕で挟みこむようにしてその爆乳を変形させながらおねだりしてくる。
 そんな甘えん坊なスーパーガールをとても可愛く感じて、僕は姿勢を変えると仰向けでいながらもほとんど垂れることなくその巨大さを誇示する双球の片方へと牙を剥いた。
 薄いピンク色の乳首に、貪りつくかのように吸いつく。
 ちゅぅぅぅぅ
 「ひぃぃぁぁんんっっ!」
 全力で吸い込みと、舌による愛撫を交互に行って、綾門さんの乳首を責めたてていく。
 綾門さんの口から、歓喜の悲鳴が響き渡る。
 「…更級君…もっと…スーパーガールの私を…滅茶苦茶にして…」
 嬉しそうに乱れながら、微笑んで僕を見上げている綾門さんの表情に、僕の責めたくなる気持ちは一層膨れ上がっていった。

 「………あれ?」
 気が付くと、僕はベットに寝かされていた。
 見覚えの無い天井。
 でも屋根の隣にある窓からは明るい日差しが差し込んできていて、一晩過ぎたことを物語っている。
 僕はボーっとしている頭をはっきりとさせるべく、前日のことを思い浮かべていく。
 学校帰りに綾門さんに連れられて別荘のような場所に着き、彼女のスーパーパワーを堪能させてもらった。
 そしてその後、二人で浴場に着いてから…
 「そうだ、あれから多分2時間ぐらい…」
 あの後、綾門さんの胸を執拗に責め、敏感な彼女を何度もイかせることが出来た。
 始めは彼女である綾門さんがいく度にみせる嬉しそうな表情に、僕も喜んでいた。
 だが時間が経つにつれ、改めて綾門さんが普通の女の子で無いということを実感してしまった。
 握力が無くなるぐらい胸を揉みまくり、唇が乾くまで乳首を舐め続けたことで、一体何回だったのか憶えていないぐらい絶頂に達していく綾門さん。
 だが何度イっても、その無尽蔵のスタミナで綾門さんは僕を求め続けた。
 「そうだ、結局僕はそこで疲れ果てて…」
 最後に、覆いかぶさるかのように綾門さんの身体に身を預け、眠り込んでしまったことを思い出した。
 どうやら僕は、何度も綾門さんを気持ち良くさせることには成功したが、結局先に力尽きてしまったようだ。
 「やっぱりスーパーガールに勝つなんて、普通の人間には無茶なことだったのかな…」
 そんなことを考えていると、
 「…更級君…起きた?」
 目を覚ました僕の斜め下の方向から、綾門さんの声が聞こえた。
 あれ?下の方から声がしたということは…
 そこでようやく、今自分がいる場所を把握することが出来た。
 どうやら綾門さんの別荘のロフトにあった、ベットに寝かされていたらしい。
 「う、うん、起きたよ綾門さん。今下に行くから…」
 まだ少しボーっとしている頭を軽く振った後、ロフトに掛かっていた階段から下に降りて行く。
 「…更級君…おはよう…。朝ごはん、今出来るから…」
 「うん、おはよう綾門さん。ごめんね、先に寝ちゃったみたいで………って、ええ!?」
 下に降りて、綾門さんを見た僕は………完全に固まってしまった。
 そこには朝食を作る、綾門さんの姿があった。
 でもその身体には1枚のエプロンしか身に着けられていない。
 いわゆる裸エプロンというやつだ。
 でも驚いた一番の理由はそれではない。
 「…どうしたの…更級君?」
 ボーっとしている僕を心配したのか、一瞬にして綾門さんは僕の目の前に移動してくると、心配そうに声を掛けてくれた。
 僕はそんな綾門さんの顔を見るために、顎を上げるようにして見上げる格好となった。
 ついさっきまで、そんな必要なかったはずなのに…
 そして正面を見ようとする僕の目の前に現れたのは、これまで以上に隆起したモンスターサイズの膨らみ。
 このたった数時間の間に、綾門さんの身体は急成長を遂げていた。
 
 「あ、綾門さん…その身体…」
 心配そうに僕を見下ろす綾門さんに、僕は震えるような声を出して話しかける。
 昨晩聞いた話では、初めのキスから成長した綾門さんの身体は身長175cm、バストは120cmのPカップ。
 その時点で驚きを隠せなかった綾門さんの肉体は、一目見ただけで分かるぐらい、明らかに成長している。
 「…うん…更級君のおかげで…成長したよ…。…もうこれまでの衣装じゃ…すぐに胸が零れちゃうから…エプロンだけにしちゃった…」
 そう言って綾門さんは、見せつけるかのようにその胸を僕に突き出した。
 ぶるんっと、重量感のある胸が、生地の薄い可愛らしいフリル付きの純白のエプロンの下で大きく揺れる。
 「…身長は10㎝ぐらい…胸は20㎝ぐらい…大きくなったかな…」
 もはや見上げなければならないの身長差となった綾門さんが、少し不安そうな顔で僕を見下ろしてくる。
 身長が10㎝ということは、185cmぐらいか。さらにバストは20cmだから…140cm!?
 「…更級君は…こんな大きな女の子…嫌?」
 「そ、そんなことないよ!綾門さんなら、仮に身長が2mでも3mでも、嫌いになんてなるわけない!」
 「…あう…ありがとう…」
 不安そうだった顔に赤みが差して、綾門さんは嬉しそうに笑顔を浮かべた。
 「こんな大きくて強くてスタイルのいい彼女が出来て、僕は幸せ者だよ」
 「…ありがとう。…でも…こんな大きすぎでも…いいの?」
 綾門さんは手を伸ばすと、ゆっくりと僕の身体を引き寄せて抱きしめた。
 15cm程ある身長差のため、ちょうど僕の顔は急成長した綾門さんの爆乳に包み込まれる。
 「…身長もだけど…おっぱいが大きくなりすぎて…気持ち悪くない…?」
 エプロン越しにも分かる、ボリュームたっぷりのムッチリとした爆乳。
 清楚な日本的黒髪美少女という見た目から、さらに掛け離れてきたきたグラマラスボディ。
 一晩で20cmは成長したという爆乳に、綾門さん自身は特に不安を持っているようだ。
 どうすれば綾門さんを安心させることが出来るのだろう。
 抱きしめながら必死に考えて、思い至った考えは…そんな綾門さんの身体も大好きだよと、アピールすることだった。
 というわけで…僕は両手をエプロンの横側から差し込んだ。
 「…あんっっ」
 一瞬、ピクンと綾門さんの身体が反応する。
 僕の両手は綾門さんの胸の頂上を触り、優しく弄っていく。
 昨日はこれだけで、綾門さんは達してしまいぺたりと座り込んでしまったのだ。
 でも今日は…
 「…んっ…気持ちいいけど…我慢できる…。…ちゃんと身体以外も…成長できたみたい…」
 間違いなく感じてはいるようで、綾門さんは息も上がっている。
 でも昨日のように座り込むこともなく、それどころか余裕そうに僕を抱きしめる腕に少しだけ力を込めた。
 「…触ってくれるっていうことは…好きだっていうこと?…だったら…もっと押し付けてもいい…よね?」
 むぎゅぅぅと押し付けられる、モンスターバスト。
 窒息しないぐらいには手加減してくれいるみたいで、さほど苦しくはない。
 そんな至福な圧迫タイムに、どれぐらい心蕩けさせられていただろうか。
 グーーーー
 思いの外大きな音が僕の目の前、というか綾門さんのお腹のあたりから聞こえてきた。
 「…あっ………」
 その音に反応して、綾門さんはあまりの気持ち良さに胸を責めることすら忘れていた僕を、ようやく解放してくれた。
 「…き、昨日はお昼の後何も食べてなくて…それに身体も成長したから…」
 見上げた綾門さんは、お腹の鳴る音を僕に聞かれたのがあまりに恥ずかしかったのか、頭から湯気でも出さんばかりに顔を真っ赤にしていた。
 これは…とりあえず、スルーしておこう。それがお互いのためっぽい。
 「綾門さん、朝食にしようか!確か作ってくれてたんだよね!綾門さんの作るご飯美味しいから、期待してるよ!」
 「…う、うん。…今用意する…」
 必要以上にトーンが高くなってしまったが、どうにか気を取り直してくれた綾門さんはキッチンへと向かっていった。

 「これは…」
 テーブルに広がる料理の数々に、僕は目を見張った。
 鮮やかに彩られたサラダやカゴに積まれた果物…
 それらはまだ分かるが、問題は…
 「綾門さん、これどうやって食べるの?」
 僕と綾門さんの前にある鉄板の上に置かれているのは、ステーキ用の肉の塊。
 厚さ5cmぐらいはあるそれは、大きいだけでなく脂身もしっかり艶があり、見ているだけでついつい唾を飲んでしまいそうになる。
 あまり肉に詳しいわけではないけど、これは高級で美味しい物に違いない。
 ただその肉は、一切火も通っておらず、大きな塊を切り出してきただけというような物だった。
 「…ん…今仕上げるから…ちょっと待ってて…」
 「仕上げる?」
 「…うん…」
 頷いた後、綾門さんはじっと僕の目の前の肉を見つめると…
 ビーーー
 「うわっ!」
 綾門さんの目から、熱線が迸った。
 スーパーガールのヒートビジョンが、肉の下に引かれた鉄板に照射される。
 一瞬にして高温に熱しられた鉄板の上で、ステーキはジュウジュウと美味しそうな音をたて始めた。
 「…いいお肉だから…軽く火を通すぐらいで裏返す…」
 そう綾門さんが言い終わる頃には、何かが僕の目の前の肉を裏返していた。
 とても人間が追える動きではない。
 「…あと1分程で焼きあがるから…その間にジュースを作る…ね…」
 綾門さんは、唖然としている僕の目の前に果物が入ったカゴを持ってきた。
 「…更級君は…どの果物が好き?」
 「え?今から作ってくれるの?」
 「…うん…好きな果物で作るから…どれがいい?」
 カゴの中をのぞくと、季節など関係ないかのように様々な果物がカゴの中に入れられている。
 とりあえず、この中で好きな果物と言えば…
 「うーん…やっぱりリンゴかな?」
 「…わかった…」
 そう言って綾門さんは、僕の指定したかなり大きめなリンゴをカゴから取り出して、両手に一つづつ持つと…
 「…更級君…どこで絞って欲しい?」
 悪戯っぽく微笑みながら、僕に問いかけてきた。
 「ど、どこって?ミキサーとか使うんじゃないの?」
 「…私がいれば…ミキサーなんて必要ないよ…。…普通に手で潰してもいいし…」
 そう言って綾門さんは少し前屈みの姿勢になりながら、リンゴを自分の胸元へと運ぶ。
 ただでさえ爆乳だったのにもかかわらず、一晩で20cm成長したモンスターバストが作る胸の谷間には、そのリンゴはひどく小さな物に見えてしまう。
 「…それともここで…すり潰して欲しい?今の私の胸ならこんなに大きなリンゴも…二つぐらい簡単に埋まっちゃうよ…」
 甘い声色で囁く綾門さんの姿に、僕は息を飲んでしまう。
 これもまた、彼女が成長したところなんだろうか。
 昨日までの綾門さんだって、ただただ見惚れてしまうような美しさがあった。
 それなのに今の綾門さんは、更に妖艶ともいえる色気を身につけてしまったように見える。
 確かに胸であの大きなリンゴを挟み潰すところを、見たくないわけじゃない。
 むしろ見てみたいが…そんなことお願いしたら、嫌われないかな?
 残っていた理性がギリギリのところでその欲望を抑え込んだ。
 そして一度深呼吸してから、
 「き、今日は手で握り潰してもらいたいな」
 そう答えた僕に、綾門さんはほんの少し残念そうな表情を向けた。
 あれ?もしかして綾門さん、お願いしてもらいたかったのかな?
 「…わかった…でも、見たい時はいつでも言って…。私は更級君がして欲しいことなら…何でもしてあげるから…。…私は更級君の…彼女だから…ね…」
 ダプンッと、その存在感を見せつけるようにエプロンに隠された爆乳を揺すってから、
 グシャッッ…
 綾門さんの手の中で、リンゴが易々と握り潰された。
 力を入れた素振りなど全く無く、可愛らしい笑みそのままで、水分が一滴もなくなるまで簡単に握り潰してしまった。 「…じゃぁ…食べようか…」
 綾門さんが搾りたてのリンゴジュースの入ったコップが置いてから、僕達は食事を始めた。
 最高級の牛肉のステーキと綾門さんが僕のために搾ってくれたジュース…それは最高に美味しい食事だった。
 
 食事が終ってから、僕はソファーへと移動した。
 これもまた高級品であろう、ふかふかのソファーに身を沈める。
 「…コーヒー…淹れたよ…」
 「ありがとう、綾門さん」
 一息ついた僕の正面から、綾門さんは両膝をついてコーヒーカップを差し出してくれた。
 両膝を付き真正面に位置したことで、綾門さんの特大の膨らみが思いっきり視界に入ってくる。
 …うん、この近距離から見る綾門さんの姿は、あまりにも刺激的すぎる。
 「…更級君…えっち…」
 「ええっ!?」
 そんなことを考えていた僕の視線が胸元にいっていたことに、綾門さんは気が付いていたらしい。
 「ご、ごめん!でも、綾門さんの身体がやっぱり凄すぎるからつい…ムグッ!!」
 最後まで言い終える前に、僕の顔は薄い布越しの綾門さんの爆乳に押し当てられた。
 自然と落ち着くような、ほんのりと甘い香りが僕を包み込んでいく。
 「…謝らなくて…いいよ…。…そんなふうに見てくれて…私、嬉しいから…」
 耳元で、綾門さんが優しく囁いた。
 それは本当に嬉しそうな声。
 僕の頭を苦しくならない程度にがっちりと挟み込みながら、まるで小さな子供をあやすかのように頭を撫でる。
 「…この身体を好きになってくれて…ありがとう…。だからこれは…お礼…」
 耳元でそう囁くと、綾門さんの手がするすると僕の肉棒へと伸びてきた。
 優しく、ゆっくりと伸びた綾門さんの手が、僕の肉棒をしごき始める。
 これまで生きてきた中で、見た自分の限界にまでそそり立つ肉棒。
 「…今度は私が…更級君を気持ちよくしてあげる…順番…」
 綾門さんはエプロンを脱ぎ捨てると、Pカップという桁違いの膨らみが完全に露わになる。
 「…こうすると…気持ちいいんだよね…?」
 ムギュッ
 綾門さんの大きすぎる胸が、僕の肉棒を簡単に埋めてしまった。
 「うあっ……」
 ただ挟まれただけなのに、それだけでその肌の触感と程よい乳圧に、あっという間に達してしまいそうになる。
 「…更級君…気持ちいい?…私、本とかで勉強したけど初めてだから…」
 「だ、だめ!挟まれただけなのに、気持ちよすぎるよ…」
 訪れる我慢の限界に、僕は悲鳴のような声を上げてしまう。
 「…じゃぁ一滴残らず…飲んであげる…」
 途端、一瞬で爆乳から解放すると、綾門さんは僕の肉棒を咥えこんだ。
 気持ちよすぎるパイズリからのフェラチオ。
 しかもただのフェラチオではなく、ついでとばかりに這わされた舌の感触に、僕は我慢することなどできず、これまでの人生で最も大量な精液を放出してしまった。
 「ん………さりゃしにゃくんの…おいひい…」
 あまりに気持ちよかったため、かなりの量を放出したつもりだった。
 でも綾門さんは、そんな僕の精液を易々と苦も無く飲み干していく。それどころか、
 「…もうひょっと…ひょうだい…」
 ごきゅごきゅごきゅ…じゅるる…
 「ひゃぁぁぁぁぁ!!」
 まるで下半身ごと飲み込まれてしまうような錯覚に陥る、途方もない吸引。
 これがバキュームフェラ!?
 スーパーガールの彼女によって行われる異次元の感覚に、頭の中が真っ白になる寸前にまでなる。
 だがそこで、ようやく僕の異常に気が付いたのだろう。
 綾門さんは僕の肉棒から口を離してくれた。
 「…ごめんなさい…更級君のもの…口にできたら嬉しくて…」
 心底申し訳なさそうに、綾門さんは瞳を潤ませ泣きそうな表情を浮かべる。
 「だ、大丈夫!その、初めてだったから、ついパニックになっちゃって…」
 「…そう………更級君…気持ちよかった?」
 「これまで生きてきた中で、一番気持ちよかった…」
 「…よかった…じゃぁ次は本番…出来るね…」
 僕の答えに、綾門さんは本当に嬉しそうに微笑んでくれた。
 「本番?」
 「…うん…胸と口で確認して…どうすれば更級君に喜んでもらえるか分かったから…」
 綾門さんの言葉に、ごくりと唾をのむ。
 これから彼女と、無敵のスーパーガールである綾門さんと結ばれる。
 普通の人間とは何もかもが違いすぎる彼女と結ばれるとは…一体どうなってしまうのだろう?
 「…スーパーガールのご奉仕…楽しんで…」 

 綾門さんは僕の両脇に両手を添えて、持ち上げながら立ち上がった。
 60kgちょっと僕の体重など、綾門さんにとっては重さを感じないに等しいのだろう。
 先ほどのバキュームフェラのせいで全身に力が入らず、ぐったりとしてしまっている僕の身体を軽々と持ち上げながら、綾門さんは姿勢を変えていく。
 右手を僕の後頭部にあて、左手は僕の腰に添えられる。
 すると、自然と僕の顔には、あの巨大な胸が突き付けられた状態となる。
 「…まずはおっぱいで…元気にしてあげる…」
 パフンッ
 綾門さんの手で後頭部が押されると、爆乳へと顔を埋める格好となる。
 重量感がありながら、柔らかな爆乳サンド。
 この柔らかい爆乳が、綾門さんがほんの少し力を込めるだけで鉄球を薄っぺらい紙のように押し潰してしまう凶器になるなんて、誰が信じられるだろうか。
 ぱふぱふぱふ…
 「…気持ち…いい?」
 甘く蕩けるような、爆乳顔面マッサージ。
 綾門さんのご奉仕に、いまだ身体には力が入らないのに、精を出し尽くして萎れていた肉棒がいきり立つ。
 「…良かった…元気になってくれた…」
 いきり立った肉棒は、その先をちょうど綾門さんの秘所の入口へと押し当てていた。
 「…力を入れなくても…いいよ…私が動かして…あげるから…」
 そう優しく声をかけてくれると、綾門さんは僕の腰をぐいっと引っ張り込んで肉棒を綾門さんの中へと突き刺した。
 いわゆる、逆駅弁というスタイルだ。
 女性上位の状態で、圧倒的な力と体格差がなければできない態勢。
 ある意味、人知を超えた力を持つ、スーパーガールの綾門さんらしいスタイルなのかもしれない。、
 思っていたよりも肉壁の抵抗が少なく、僕の肉棒はスムーズに根元まで飲み込まれていく。
 初めての挿入に、ついこれが普通なのかと思ってしまったが、それが間違いであることを次の瞬間思い知った。
 ギュギュッッ
 肉壁が、一瞬にして肉棒を締め始める。
 ただ締まるのではなく、生き物のように緩急つけながら肉棒を責めたて、しごき、優しく包み込む。
 声の出せないようなとてつもない快感を生み出す人外の膣の動きに、すでに精液を絞り取られていた肉棒は、綾門さんのご奉仕による快楽に限界まで勃起をしたまま、ただされるがままになってしまう。
 「あんっ…更級…君…」
 綾門さんの甘い吐息が、爆乳に包まれた僕の耳元で漏れる。
 僕の肉棒を責めたてることで、綾門さんもまた徐々に興奮してきているらしい。
 「更級君の…もっと動かすね…そうしたら私…きっと最後の成長…するから…」
 綾門さんの左手が、僕の腰を動かし始める。
 少し痛みを感じるぐらいの、強制ピストン運動。
 それにより僕の感じる快感は増加していくが、綾門さんもまた急速に快楽に染まり始めていく。
 「はうっ…更級君のが…私の中で…あんっ…暴れて………あぁぁぁぁぁぁ!」
 絶頂に達した綾門さんの声が、室内に響き渡った。
 その快楽は、綾門さんにとっても予想外のものだったのだろう。
 抱きしめるように持ち上げていた僕の身体をソファーに落としてしまい、綾門さんはペタリとその場に座り込んでしまった。
 「あ、綾門さん、大丈夫………って、え!?」
 そして訪れた綾門さんの変化に、僕は戸惑いの声を上げた。
 グググッッ…
 ただでさえ巨大な綾門さんの胸が、グングンと大きくなっていく。
 メロンを詰め込んだかのように見えた膨らみが、まるで大玉のスイカのようなサイズへと急成長を遂げていく。
 もちろんそれだけではなく、身長を含め体の各部が成長していき、ただでさえスーパーモデル級だった肉体がより美しく艶やかに成長していく。
 成長が終わるまでに、いったいどれくらいの時間がかかったのだろう。
 目の前で起きた、時間経過が分からなくなるぐらいの出来事のあと、綾門さんはゆっくりと体を起こし、立ち上がった。
 「綾門さん…」
 我に返った僕は、ソファーに座りながら立ち上がった綾門さんを見上げた。
 最後の成長を遂げた綾門さんの姿は、思わず見とれてしまうほどの美しさを誇っていた。
 「…更級君…私、また成長できた…よ…」

「…どうかな…こんなに大きくなった…よ…」
 どぷんっっ
 綾門さんは身体をゆっくり前に倒すと、スイカを連想させる巨大な双球がソファーに座り込んで呆然とする僕の目の前で重々しく揺れた。
 「…やっぱり最後だったから…一番成長したみたい…」
 「そ…そうみたいだね…」
 綾門さんを見上げる僕の顔は、きっとかなり間抜けなものだったろう。
 艶やかな黒髪を持つ日本美人を連想させる整った美しい顔立ちはそのままでの、身体全体が爆発的に成長しているのだから。
 そんな、ただただ見上げることしかできない僕に、綾門さんは優しげに微笑むと、耳元で少し嬉しそうな感情を込めてささやいた。
 「…更級君…お風呂で一度身体をきれいにしてから…この成長した身体で楽しませてあげるね…」
 「た、楽しませて!?」
 「…うん…だから…まずは一緒にお風呂に入ろう…」
 そう言って、綾門さんは僕の身体を軽々と持ち上げた。
 そのまま僕の態勢を変えると、お姫様抱っこの姿勢になる。
 更に成長した力強い腕に身体を支えられ、腹部にはまた大きく成長した爆乳が重々しく押し付けられる。
 「スーパーガールの綾門さんにとっては当然なんだろうけど…軽々と持ち上げるね」
 「…だって私は…更級君の世界一強い彼女だから…ね…」
 綾門さんは軽くウインクをしてくれると、僕を持ち上げたまま風呂場へと入っていった。
 意外というかなんというか、お風呂場で僕達は、ただ身体をきれいにしただけだった。
 …まぁ、体力を搾り尽くされて満足に身体を動かすことができない僕を、裸の綾門さんが優しく洗ってくれたんだから、それだけでも十分大事件なんだけど…
 それを凄いと感じられないぐらいの経験をこの2日でしてしまっているため、なんだか少し間隔が麻痺しているみたいだ。
 身体を洗ってもらった後、綾門さんと一緒にのんびりとお風呂に浸かり疲れを取る。
 お風呂から上がる頃には、多少体力も回復して自力で湯船から出れそうだったが、
 「…だめ…私がお世話するから…」
 綾門さんに優しく身体を持ち上げられ、更に身体を拭かれて着替えをしてもらう。
 「ごめんね綾門さん、全部やってもらっちゃって…」
 「…気にしないで…私がやりたいだけ…。彼女として更級君の役に立つこと…何でもしたいから…」
 「で、でも、こんなことまでやってもらうのって…まるで彼女というより、メイドさんみたいで…」
 綾門さんと僕とのやり取りが、まるで漫画などで読んだ大金持ちとメイドみたいな関係に思えて、ついそんなことを呟いてしまった。
 「…メイドさん?」
 綾門さんは僕の言葉を繰り返すと、右手を顎に当て少し考えるような素振りを見せた後、、
 「…ご主人…様…」
 両手を身体の前に組んで、にっこりとほほ笑みながらそんなセリフを繰り出してきた。
 …………ぐはぁ!
 こ、これは破壊力がありすぎる!
 「…くすっ…更級君のお願いなら…メイドさんにもなるよ…。だから更級君のこと…好きでいさせて…ね…」
 優しく微笑んでから、綾門さんは準備をしてくると僕に告げて、お風呂場を出ていった。

 「十分後に外で待ってて、って言われたけど…………うわっ!?」
 キュラキュラキュラキュラ………
 視界の先から、地響きと機械音を轟かせながら、巨大な物体が向かってくる。
 その形状には見覚えがあった、といっても実際に生で実物を見たことはなく、動画サイトの映像で観たことがあったぐらいだが。
 いわゆる戦車と呼ばれるもの、それが自分に向かって走ってくる。
 更にその戦車の上には、見覚えのある女性が立っていた。
 綾門さんである、が、その姿にもちょっと違和感が。
 スーパーガールのイメージともいえる青色は全く使われていない、黒いレオタード姿。
 ただ中央部分にはエプロンのように見える白いデザインが施され、頭にはホワイトブリムと呼ばれるカチューシャのような物が付けられている。
 こ、これってつまり…
 「…お待たせしました…ご主人様…」
 メイド服とスーパーガールのコスチュームを融合させたような出で立ちの綾門さんは、戦車の上からふわりと飛び降りると、僕の目の前に着地して優雅に頭を下げた。
 「ええっと…いろいろと質問したいことがあるけど…その衣装はどうしたの?」
 「はい…ご主人様はメイドがお好きのようでしたので…作ってみました…」
 「べ、べつに僕はメイド好きってわけじゃ…確かにさっき綾門さんにご主人様って呼ばれて、ドキッとしちゃったけど…って、それよりもその衣装、この短時間で作ったの!?」
 「はい…これまでのコスチュームも…全て私の手作りでしたから…。それでも昔の私でしたら30分くらいかかっていましたが…成長した今の私には…採寸も含めて五分もあれば十分です…」
 綾門さんは、僕にその恰好を披露するかのように、その場でくるりと回って見せた。
 確かに、ついさっき成長したばかりの綾門さんの巨大なバストもしっかりと収まっており、身体にぴったりとフィットしている。
 「…それでその…ど、どうですかご主人様。…おかしく…ありませんか…?」
 「あ、うん…可愛くてセクシーで、すっごく綾門さんに似合ってる!」
 「…ありがとう…ございます…」
 ほんのり顔を赤らめながら、綾門さんは恥ずかしげだけど嬉しそうに微笑んだ。
 …………はっ!?
 やばい、その笑顔に見とれてて、もっと大事な質問を忘れてしまうところだった。
 「そうだ綾門さん!次の質問なんだけど、この戦車どうしたの!?」
 「…これは…ご主人様に楽しんでいただこうと…用意しました…」
 綾門さんが振り返って戦車を見上げるのに釣られ、僕も戦車に目を向ける。
 「…以前壊滅させた犯罪組織が持っていた物を…貰っておいたんです…」
 間近で見る巨大な戦車の迫力に、僕はつい圧倒させられてしまう。
 「…ただ、そのままでは時代遅れでしたので…色々改造いたしました…」
 「改造?」
 「…はい。…ご主人様、スーパーガールは…こういったことも得意なんです…」
 そう言って綾門さんは、手に持っていた物を僕に見せてくれた。
 ええっと、僕には、某家庭用ゲーム機○S3のコントローラーに見えるんだけど…
 「…140mm砲…300mm正面装甲…3000馬力エンジン…総重量200t…それをこれで動けるようにしました…」
 正直綾門さんが言っているスペックが凄いんだかどうだかわからないのだけど、ちょっぴり自慢げな可愛らしい表情を見ると、人知を超えた性能なのだろう。
 しかもそれをP○3のコントローラーで動かせるって…
 「…ご主人様…動かしてみてください…」
 「わ、わかった。ええっと…どれで進むのかな…」
 綾門さんに動かし方を教わりながら、十字キーの上を押してみる。
 キュラキュラキュラ………
 戦車は急発進をすると、そのまま速度を上げていく。
 200tという重量が嘘のような速度だ。
 そのまま今度は十字キーの右を押すと、今度は進行方向が右に変わる。
 かなりシンプルな作りなため、とても扱いやすい。
 目の前で轟音を立てながら、巨大戦車が実際に動いていなければ、このゲームのコントローラーで本物の戦車が動かせるだなんて信じられなかっただろう。
 スーパーガールの科学力、恐るべし。
 「…いかがですか?もちろん動くだけでなく…こちらの画面を見ていただければ…砲撃も可能です…」
 そう言って、綾門さんはミニノートサイズのパソコンを見せてくれた。
 その画面には、砲塔が向いてる方向の景色が映っていて、中心部分にはゲームで見るようなマーカーが出ている。
 「綾門さん、これって撃ってみてもいい?」
 「…はい。でしたらあちらを…どうぞ…」
 指さした300m程先には、廃車となって放置されているマイクロバスが置かれている。
 僕は綾門さんに簡単に砲撃方法を確認した後、恐る恐る発射のボタンを押した。
 ズドォォォォォン………
 轟音が響き、140mm口径の巨大な弾丸がマイクロバスを貫くと、
 ドォォォン
 一撃だった。
 マイクロバスが、一撃で文字通り爆散し、四方に部品が散らばっている。
 「…命中です…おめでとうございます…」
 「は、ははは…ありがと…」
 初めて見る戦車の破壊力に、僕は乾いた笑いしか上げられなかった。
 こんなのが戦争ではやり合ってるのか…やっぱり戦争はいけないよね…
 「………とりあえずこの戦車が凄いことは分かったけど…綾門さん、これをどうするの?」
 「…はい…ご主人様…この凄い戦車を…私が壊して見せます」
 「え?」
 「…ご主人様に成長させていただいたこの身体で…この大きな戦車を…完膚なきまでに壊して見せます…」
 綾門さんはそう宣言すると僕に近づき、目と鼻の先でその巨大な胸をグイッと持ち上げて見せた。
 「…ご主人様に世界一強い私を…お見せします…」

 「綾門さん、本当に大丈夫?」
 僕は心配して、綾門さんに声を掛ける。
 「…はい…。これぐらいの砲撃など…以前の私でもかすり傷一つ負いません…。ですから成長した今の私にとっては…触れたことすら感じられないと思います…」
 「そ、そうか、じゃぁ始めるけど…綾門さん!」
 「………なんでしょうか?」
 「頑張って!その、応援してるから、僕の最強な彼女だっていうところ、ばっちり見せてね!」
 全く予期してなかったのだろう、突然の僕の応援に、一瞬驚いたような表情を浮かべてから、綾門さんは頬を赤らめた。
 「…は、はい…。お任せ下さい、ご主人様!」
 それまで綾門さんのメイドのイメージだったのか、努めて冷静だった表情を崩すと、年相応の嬉しそうな微笑みを僕に返してくれた。
 うん、大丈夫だ。
 成長した、無敵でメイドなスーパーガールの綾門さんは、きっと僕にその強さを見せつけてくれるだろう。
 僕は安心すると、パソコン画面を確認しながら手元にあるコントローラのボタンに手を掛けた。
 マーカーを綾門さんに…えっと、その、個人的な趣味で、大きな的となる巨大な膨らみの片方に標準を合わせる。
 「それじゃいくよ、綾門さん!3…2…1…発射!」
 戦車から発射された砲弾が、真っ直ぐに綾門さんに向かっていった。
 砲弾は秒速1700m、約マッハ5の速さで飛んでいく。
 その凄まじい速度で飛翔した砲弾は、狙いたがわず無防備に立っている綾門さんの豊満な右の胸へと直撃した。
 グシャァ
 鈍い金属音が、綾門さんの身体から聞こえた。
 「綾門さん、大丈夫!?」
 僕は綾門さんの無事を確認するため、急いで彼女に近寄った。
 綾門さんはそれまでと変わらない姿勢のまま立っていて、僕が近づくことに気が付くとこちらに向きを変えた。
 「…心配いりません…ご主人様…。ご主人様に成長させていただいたこの身体には…あれぐらいの砲撃…触れたことすら感じられませんでした…」
 砲弾だった物は、マッハ5を超える自身の速度による破壊力と綾門さんの丈夫さにより、まるで柔らかい粘土を壁に叩きつけたかのようにひしゃげ、薄い金属板へと変わり豊満な綾門さんの胸へと貼りついていた。
 綾門さんは貼りついた砲弾をペリペリと身体から剥がすと、無造作に放り捨てた。
 「そうか、とりあえず怪我がなくて良かった…」
 「…くすっ…ご主人様は…心配性ですね…。でも心配してもらえて…嬉しいです…」
 綾門さんは嬉しそうに答えると、戦車へと向き直った。
 「…ご主人様…次はあの戦車を…私に向けて動かしていただけませんか…」
 「えっと、体当たりさせればいいのかな?」
 「…はい…」
 「わかった。それじゃ動かすね」
 手に持ったコントローラーのボタンを押して、戦車を動かす。
 戦車はその加速性能を見せつけるかのように一気に速度を上げ、綾門さんに向かっていく。
 そして僕は、綾門さんの右後ろの位置に立った。
 「…ご主人様?」
 「特等席で、綾門さんの凄さを見たいかなって思うんだけど…駄目かな?」
 「…いえ…あの戦車ぐらい、私の敵ではありません。…ご主人様のこと、しっかりとお守りいたします…」
 「うん、よろしくね、綾門さん!」
 僕はそう言って、戦車の速度を最大限にまで上げる。
 総重量200tという途方もなく巨大な戦車が、かなりの速度で自分達に向かってくる。
 でも恐怖心など、全くなかった。
 むしろあるのは、綾門さんがどれだけ圧倒的な強さで目の前の戦車を破壊してくれるかだ。
 爆音を響かせながら向かってくる戦車。
 その戦車に向けて綾門さんはをおもむろに左手を付き出すと、あっさりと片手でその突進を受け止めてみせた。
 キュルキュルキュル…
 衝突後、戦車のキャタピラが立ちはだかる綾門さんを轢き潰そうと動き続けるが、綾門さんは1mmも下がらない。
 200tの戦車の突進を受け止めることなど、成長した綾門さんには造作もないことなのだろう。
 「…ご主人様…一つ問題を出してよろしいですか…?」
 そんな綾門さんが、片手で巨大な戦車を受け止めたまま顔を僕の方に向けた。
 「え?な、何かな?」
 「…私のこの胸ですが…ご主人様に成長させていただいたおかげで…182cmにまで大きくなりました…」
 「ひゃ、ひゃくはちじゅうに!?」
 聞きなれない数字と、気になっていたとはいえ突然の告白に、つい声が裏返って答えてしまった。
 「…はい。ついでにお伝えしますと…身長は202cmでスリーサイズはバストが182cm、ウエストが75cm、ヒップが121cmとなっています…。…カップサイズは分かりませんが…Zカップのブラでは小さすぎて付けることも出来ないと思います…」
 綾門さんの、規格外のスタイルがついに発表された。
 特に巨大なスイカを二つ付けたかのようなサイズにまで成長を遂げたバストは、あの短時間で40cm以上大きくなったことになる。
 仮に身長が160cmだったとしたら…上から144-59-96の人間離れした超絶ボディだ。
 「…そこで問題なのですが…ご主人様…」
 「は、はい!」
 ちょっと思考を停止しかけていた僕を、綾門さんの声が現実に引き戻す。
 「…この私の大きな1820mm砲と…戦車の300mmの装甲…どちらが強いと思いますか?」
 「へ?」
 質問の意味が一瞬わからなかった僕は、間抜けな声を上げてしまった。
 「…つまり私のこの胸が…戦車の装甲を貫けると思いますか…?」
 そう言って、綾門さんは片手で抑えていた戦車の装甲ギリギリにまで、その爆乳を近づけた。
 綾門さんが言い直してくれたことで、ようやく質問の意図が分かった。
 つまりこれから、その特大な巨砲を連想される胸を戦車に押し当てるから、装甲を貫通できるかどうか考えて欲しいというわけだ。
 ただ、あの控えめな綾門さんが自分からこんな質問をしてくるのだから、もちろん自信があるのだろう。
 というかパワーアップした綾門さんからすれば、こんなことはやるまでもなく分かっているんだろうけど…きっとこの成長した身体と力を、僕に見てもらいたいのだろう。
 ということは、ここで言うべき答えは…
 「も、もちろん綾門さんの胸が勝つに決まってるよ!だから綾門さん、その戦車、スクラップにしちゃって!」 
 「…はい♪」
 僕がビシッと戦車を指差してそう答えると、綾門さんは嬉しそうに頷いてから、両手を戦車に当てた。
 メキッッッ
 綾門さんの両手が、まるで水に手を突っ込むかのように易々と減り込んでいく。
 「…まずは胸を押し当てやすいように…戦車を固定します…」
 フワッ
 綾門さんは、装甲に突っ込んだ両手でガッチリと戦車を固定すると、200tあるそれを軽々と持ち上げた。
 戦車のキャタピラは、むなしくキュルキュルと空中で回っているばかりだ。
 「…ではご主人様…近くでご覧になって下さい…」
 そして綾門さんは、僕に見せつけるかのようにタプンッとその爆乳を揺らしてから、戦車の装甲へと押し当てた。
 メリメリメリメリ…
 普通なら艶めかしく変形するであろうおっぱいによる、破壊活動が始まった。
 300mmっという分厚い鋼鉄の壁が、爆乳の圧力に負けて断末魔のような音を上げつつ拉げていき、それに合わせて綾門さんの爆乳は装甲に埋まっていく。
 僕が触るとあんなにも柔らかく変形する爆乳が見せる、装甲を易々と蹂躙してく圧倒的な破壊力。
 その光景に、想像していたはずなのについつい息をのんでしまう。
 「…ふふっ…軽く押し当てただけなのに…戦車ってこんなにも大きくて分厚いのに…脆すぎます…」
 綾門さんの言う通り、全く力を入れた素振りはなかった。
 だが近づいて真横から覗き込んで見ると、綾門さんの大きく突き出されていた双球は、完全に鋼鉄の装甲に埋まってしまっている。
 「…ご主人様の言う通り…戦車の装甲よりも…成長させていただきたこの胸の方が…はるかに強かったようです…」
 綾門さんがゆっくり戦車を突き放すと、胸と戦車の間には巨大な穴ができていた。
 そのモンスターバストがこじ開けた穴は、完全に装甲を突き破っており、戦車の内部が丸見えとなっている。
 「…ご主人様…この戦車でも私にとっては紙くず同然のようですから…スクラップにしようと思います…。…そこで…すぐに壊すのと時間をかけて壊すの…どちらがよろしいですか…?」
 綾門さんは、目の前の光景に驚き、興奮している僕に、ゆっくりとそう問いかけてきた。
 
 「…ご主人様…一瞬で破壊するのと…ゆっくり破壊するの…どちらがよいですか…?…どちらでも…この成長させていただいた身体で…お見せいたします…」
 自作のメイド風スーパーガールの衣装を身に着けた綾門さんが、両腕で巨大な戦車を持ち上げながら繰り返し問いかけてきた。
 綾門さんの言う通り、彼女の力ならどちらの破壊方法も簡単に僕に見せてくれるだろう。
 …その人外の力で、一瞬にして壊してもらうことも、軽く身体を押し当てるだけで、ゆっくりと破壊し尽くすことも。
 でも、せっかく僕の希望を聞いてもらえるんだから…
 「ええっと綾門さん、その、ゆっくりでも一瞬でもいいから…やっぱり綾門さんしかできない方法で、壊してもらいたいな…」
 昨日、ブルドーザーをモニュメントに変えてしまった時と、同じようなお願いをしてみる。
 「…わかりました…。…では私にしかできない方法で…完全に破壊してみせます…」
 メキメキメキ…そう答えた綾門さんがほんの少しだけ力を込めるだけで、戦車は悲鳴のような音を奏で始める。
 「…いけません…ほんの少し力を込めただけで…今の私でしたら一瞬で破壊してしまいそうです…」
 綾門さんはちょっぴり自慢げに、僕に力を見せつけるかのように視線を送ってくる。
 「…そ、そうみたいだね。あの、綾門さん、戦車を壊すついでに、もう一つお願いしていいかな?」
 「…なんでしょうか?」
 「ええっとね………」
 僕は綾門さんに、戦車を壊すこと以外にもう一つお願いを加えてみた。
  
 お願いをしてから五分後、一度僕の目の前から姿を消した綾門さんが、再び姿を現してくれた。
 その恰好はさっきまでのメイド風スーパーガールの衣装とは違い、いつも見せてくれる青いビキニ風のスーパーガールの衣装…その更に成長した肉体に合うように作り直された衣装を身に纏った綾門さんだった。
 「…これで…いい…?」
 くるりと身体を回転させて、綾門さんはその全身を僕に見せてくれた。
 その動きに、桁違いの巨大さを誇る爆乳から、ブルンッという重量感のある音が耳に届いた。
 美しくも巨大な綾門さんのモンスターバストが映える、見慣れたビキニ風のスーパーガールの衣装。
 メイド風の衣装も良かったけど、やっぱりこの綾門さんの姿が一番しっくりくるなぁ…
 「…更級君…どうかな…?」
 「え、えっと…見慣れた恰好のはずなんだけど…だからこそ、迫力が凄いなって…」
 「…うん…初めて更級君と会った時と比べると…背も大きくなったし…特にここが…」
 そう言って、綾門さんは僕の目の前に立った。
 前は僕とほぼ同じ身長だったのに、いまでは30cm以上差があるため、僕の視線には凄まじい重量感を誇りながら衣装を盛り上げている双球が突き出されている。
 初めて綾門さんをスーパーガールだと知った時、グラビアの雑誌ですらあまり見ることのできない110cmという巨乳の持ち主だった。
 それがいまや、182cmというとてつもない大きさにまで成長している。
 「…今の私と比べたら…あの頃の私の身体は可愛いサイズ…だね…」
 綾門さんは少し身を屈めて、僕の耳元で囁くようにそう呟いた。
 「…そ…そうだね…」
 そんな綾門さんの言葉に、僕はドキドキしながら頷く。
 「…それに…ただ大きくなっただけじゃ…ないよ…」
 顔を赤らめ立ち尽くす僕に微笑んでから、綾門さんは戦車へと近寄っていく。
 「…最初にキスをしてもらった成長で…2倍ぐらいに強くなったの…」
 そして巨大な戦車に片手を当てると、それを軽々と持ち上げた。
 「…次に胸を触ってもらって…それから5倍ぐらい強くなって…」
 綾門さんはそのまま戦車を放り投げると、戦車は20mほど真上に飛んでいく。
 「…最後に…更級君と結ばれて…一気に10倍ぐらい強くなったの…」
 僕ににっこりと微笑みながらそう教えてくれると、綾門さんは放り投げた戦車を指さして、一瞬にして姿を消した。
 僕はつられて、綾門さんが指さしていた戦車に目をやると…
 メキメキメキメキメキ…!
 たくさんの綾門さんが戦車を取り囲み、その巨大な胸を押し当てていた。
 20mほど上空で、無数の綾門さんの胸によって巨大だったはずの戦車は簡単に押し潰され、みるみるうちに小さくなっていく。
 徐々に高度を下げながら、戦車が小さくなっていくのに合わせて、綾門さんの数も徐々に減っていく。
 やがて…
 「…だから今の私は…更級君にスーパーガールだと知られた時と比べると…100倍以上強くなってる…よ…」
 とうとう一人になった綾門さんが、今の自分がどれだけ強くなったのかを教えてくれた。
 100倍…ただでさえ無敵なスーパーガールの、更に100倍強いって…なんだか想像がつかない。
 …って、あれ?
 「…綾門さん、戦車は?」
 あれだけ巨大だった戦車が見当たらない。
 確かに綾門さんが少しづつ小さくしていったはずだけど…
 疑問に思う僕に、綾門さんはちょっと悪戯っぽく微笑んだ。
 「…更級君に問題…。戦車はどこだと…思う?」
 そう言って、綾門さんは両腕を腰に当てて僕を見下ろしてきた。
 探してみろってことなんだろうけど…でもあの巨大だった戦車がどこに…
 普通に考えれば、戦車を隠すなんて出来るはずはないんだけど、僕の目の前にいるのはスーパーガールを軽々と凌駕する存在なわけで…だったらもしかして…
 「綾門さん、少し前屈みになってもらっていいかな?」
 まさかとは思いつつも、物を隠している可能性が一番ありそうなその深い胸の谷間を見るために、綾門さんにお願いしてみた。
 …いや、決してただ単に胸の谷間を見たかったわけじゃないですよ?
 でも、そんな僕の予想はどうやら当たっていたようだった。
 綾門さんはちょっとわざとらしく困ったような、それでいて嬉しそうな表情を浮かべると、
 「…ちょっと…待って…」
 そう言って自分の爆乳に両手を添え、
 ムギュムギュムギュ…
 その爆乳をゆっさゆっさと上下に動かすと、その中から何かが押し潰される音が聞こえた。
 更に綾門さんは、両腕で爆乳をグイッと持ち上げると、自分の顔をその爆乳の中に埋めてしまった。
 あまりに巨大すぎる爆乳による、セルフぱふぱふ。
 改めて、成長した綾門さんの胸の巨大さに、僕はただただ驚かされてしまう。
 「…んっ…」
 そして顔を上げた綾門さんの口元には、銀色に光る小さなビスケットのような物が見えた。
 え?もしかして、あれが……
 「あ、綾門さん、今咥えてたの!」
 もぐもぐもぐ…
 そんな僕の言葉などお構いなしに、綾門さんはもごもごと口元を動かして、
 ごっくんっ
 「…どうしたの、更級君?」
 綾門さんはいかにもわざとらしく、無表情になりながら可愛く小首を傾げて見せた。
 ああ…証拠隠滅されてしまった。
 がっくりとした僕を見て、綾門さんは今度はなんだか嬉しそうに笑顔を浮かべて僕を見ている。
 「…くすっ、更級君、私にしかできない破壊方法…どうだった?今の私には…大きな戦車も小さなビスケットと…変わらないよ…」
 確かに200tはある戦車を、最後はビスケット感覚で食べてしまうなんて…こんなこと綾門さんにしかできないだろう。
 そんな、あまりに強くて、あまりに可愛いスーパーガールな彼女に僕はゆっくりと近づくと、力の限り抱きしめた。
 「さ、更級君!?」
 急に抱きしめられ、さっきまで微笑んでいた綾門さんは驚いたような声を上げた。
 どんなに凄まじく成長しても、やっぱり綾門さんは攻められると弱いんだなぁ…
 「綾門さん、やっぱりすごいね…こんな可愛くて無敵な女の子が僕の彼女だなんて…信じられないよ…」
 彼女の凄さに、僕はただただ抱きしめる事しかできなかった。
 そんな僕を、綾門さんもその大きな身体で優しく抱き返してきた。
 巨大な爆乳が、僕の顔を軽々と埋めてしまう。
 「…更級君…私こそこんな私を彼女にしてもらえるなんて…自分でも信じられない…よ…。ううん…彼女じゃなくても…メイドさんでも…奴隷だっていいから…更級君の側にいられるなら…私、なんだってするよ…。どんなお願いだって…この力で叶えてあげる…。更級君を困らせるものがあったら塵一つ残さないで消滅させるし…世界が欲しいっていうならすぐに征服してプレゼントするし…それどころか今の私なら…宇宙だって征服しちゃうよ…」
 抱きしめられた状態から無理やり顔を上げると、潤んだ瞳で綾門さんが見下ろしている。
 「綾門さん…僕の一番のお願いは…ずっと一緒にいて欲しいことだよ…」
 僕は、そんな無敵な彼女の頭にどうにか腕を伸ばして顔を下げてもらえるようにすると…ゆっくりと唇を重ねた。