GTS48 02

(どんな顔して会えばいいのかな…)
 朝の5時。
 仕事の準備を終えた尚人は、いつもの軽トラで田んぼへと向かって行く。
 車の中で考えるのは、昨日告白合戦をしてしまったルピスの事だ。
 少なからず好意を持っていたとはいえ、落ち込みかけていたルピスを励ますためにムードも何もない状況で告白までしてしまったことで、尚人は悩んでしまっていた。
 結局昨日はお互いに距離感が掴めないまま、ぎくしゃくしながら仕事を終えてそのまま別れてしまった。
 もっと色々準備をしていれば違う流れもあったかもしれないが、内心慌てふためいていた尚人には上手くルピスをリードする余裕など全くなかった。
 そんな状態でも、1日たてば仕事が待っている。
 結局、ルピスとの距離感をどうすればいいのか悩んだまま、車は田んぼへと到着した。
 
 「おはようございます、尚人さん♪」
 いつもと同じ場所に車を止めた尚人に、いつもと変わらない柔らかな声での挨拶が聞こえた。
 まるで昨日は何もなかったかのような、いつも通りの優しい声だ。
 10m程先に立つルピスの顔は、相変わらず前方に大きく突き出されている爆乳に隠されて見ることが出来ない。
 尚人は変わりないルピスの声を聴いて、自分だけちょっと舞い上がっていたのかと反省し、ルピスと同じくいつもと変わらないように振舞うため、落ち着きながら挨拶を返した。
 「はい、おはようございます。ええっと、ルピスさん、いつものお願いできますか?」
 「あ、はい、い、いつものですね…」
 いつも行っている、向き合って仕事の説明をするために、尚人が自分を持ち上げてくれるようお願いすると、ルピスの少し緊張した返事が返ってきた。
 一瞬違和感を感じたものの、ルピスがゆっくりと片膝をついて右手を差し出すと、尚人はいつものように人差し指に登った。
 全身を使ってしがみつくようにして指を登ると、手のひらの中央にまで移動していく。
 そこでようやく落ち着いて、ルピスの顔を見上げると、
 「…ルピスさん?」
 「は、はい?」
 頬を赤く染めた、嬉しそうな笑顔を浮かべながら自分を見下ろしているルピスが、少し緊張した声を上げた。
 「もしかして、緊張してます?」
 自分をじっと見つめている尚人の指摘に、ルピスは表情を少し困ったような笑顔に変えた。
 「はい…実はその、少し緊張してます…。尚人さんがいつものをお願いをするまでは、我慢できたんですが…」
 もじもじと、恥ずかしそうにルピスは答える。
 確かに尚人が声をかけるまでは、いつものルピスのように感じた。
 「でも、尚人さんに名前を呼ばれて、お顔も見えるようになったら、つい嬉しくなってしまって…」
 いつもの年上にもみられるような雰囲気とは違い、可愛らしいという言葉がピッタリな照れ笑いを浮かべた。
 「尚人さんはきっとこれまでの私が好みだと思いましたので、なんとか今まで通り振舞おうと思っていたんですが…すみません、お顔を見れたらやっぱり嬉しいのが我慢できなくて・・・」
 そんなルピスを見て、尚人は頭を横に振った。
 「ルピスさん、無理しなくていいですよ。僕だって、ルピスさんにどう接すればいいか、昨日からずっと悩んで考え込んでたんですから」
 「尚人さんもですか?」
 「はい。ですから僕も、無理しないで自然にしようと思います。ルピスさん、僕を口元まで持ち上げてくれませんか?」
 「く、口元までですか?」
 ルピスは自分の右手を持ち上げて、尚人を自身の口のすぐ先にまで運んだ。
 「あ、もう少しだけ上に・・・はい、そうです、その位置で止めてください」 
 そして尚人の指示に合わせて微調整すると、唇に触れる本当にギリギリのところ、立っている尚人の顔が、丁度ルピスの下唇に触れるぐらいの位置で右手を止めた。
 「ルピスさん、僕はあなたからすればとても小さな人間です。でもそんな僕の説明をしっかりと聞いて、いつも一生懸命に農業に取り組んでいる姿にすごく好感を持ちました。それだけじゃなくて、その、こんなにも大きいのに、きれいで、優しくて、可愛いくて、でも大人びたところもある、そんな不思議なところも好きになってしまいました」
 「・・・・・・・・・」
 尚人の言葉を、ルピスは顔を真っ赤に染めながら黙って聴き続ける。
 「ですからその・・・キスしても良いですか?」
 尚人にそう尋ねられると、ルピスは静かに眼を瞑った。
 肯定、ととっていいのだろう。
 「…じゃぁ、いきます」
 尚人は自分の唇を、ルピスの下唇に優しく押し当てた。
 こんなにも巨大なのに、ぷっくりとして柔らかい、潤いのある瑞々しい感触に、驚きながらも両手で抱きつくようにしながら身を預ける。
 一方ルピスは、自分の下唇に感じる尚人の微かな感触を堪能していた。
 小さな尚人が全力で行う口付けは、集中してなければ分からないぐらいの感触でしかないが、その小さな感触が愛おしくて堪らなかった。
 本当は心の底から尚人の名前を呼びたいが、今口を動かすと尚人の身体自体が危険に晒されてしまう。
 それだけは避けなければならないため、ルピスは必死に爆発しそうな嬉しさの感情を押し殺していた。
 しばらくして、尚人はルピスの下唇から身体を離した。
 数歩下がって見上げると、名残惜しそうな、潤んだ瞳のルピスが自分を見下ろしていた。
 「尚人さん…尚人さんの感触、少し弱かったですけど、とても気持ちよかったです」
 そう言うと、いつもの細い目を更にうっとりとさせて細めながら、ルピスは嬉しそうに微笑んだ。
 「ですからあの…よろしければこれから毎日、キスをしていただけませんか?」
 潤んだ瞳の巨大娘のお願いに、尚人は無言で頷いた。
 
 結局その日の仕事は、お互いを意識しすぎたためか細々としたミスがありながらも、どうにか仕事を終える事が出来た。
 「お疲れ様でした、ルピスさん。明日はお休みですね」
 「はい、残念ですが…」
 少し寂しそうに、ルピスは頷いた。
 研修ということで地球にきているルピスには、週に2日必ず休みを取るよう決められている。
 「尚人さんは、明日もお仕事ですか?」
 「本当はそうだったんですけど…ルピスさんのおかげで土作りが早く終わってしまって、しかも次の作業に必要な機械を借りれるのが、1週間後なんです」
 色々と予定を立てて仕事を進めているのだが、ルピスの大活躍で予想以上に早く次の作業に移ることになったため、借りようとしていた機械の手配が間に合わず、ぽっかりと時間が空いてしまったのだ。
 「…では、尚人さんもお休みに?」
 ルピスの表情が、嬉しそうなものに変わる。
 もしお休みなら、一緒に休暇を過ごせるかも、などという思いが頭をよぎる。
 「いえ、それも考えたんですが…やっておきたいことがありまして」
 「やっておきたいこと?」
 「はい、実はうちの山、最近不法投棄が増えていて困っているんです」
 尚人の家がルピスの留学先に選ばれた理由の一つが、土地の問題をクリア出来たことだった。
 祖父から農業を継ぐ際に、一緒に譲り受けた500m級の山が4つある土地。
 その山が四方を囲んだ山間に、ルピスの住居が作られていた。
 では、そんなにも土地があるのだから、尚人が金持ちかといえば…実際はそうでもない。
 山はこれといった資産価値がなく、実は祖父達も処分に困っていたぐらいだ。
 そのため、国からあったルピスが滞在する期間有料で貸して欲しいという申し出は、尚人にとってはありがたすぎるものだった。
 さて、その土地で起きている問題なのだが、
 「不法投棄、ってなんですか?」
 その単語自体聞き覚えの無い物らしく、ルピスは不思議そうな表情で小首を傾げた。
 「ええっと、不法投棄っていうのは…ゴミとして処理するのが大変な物を、勝手に人の敷地に捨てていってしまうことです」
 「そんなことされるんですか!?」
 「ええ、ですから本当は捨てられないようにしたいんですが…残念ながらずっと見回りをすることも出来ないですから、どうしても捨てられてしまうんです。それでとりあえず、明日一日使ってどれくらいのゴミがあるのか調べようと思いまして」
 これまでは仕事が忙しく詳しく調べる事が出来なかったが、ルピスのおかげで急に休みが出来た。
 それを利用して、出来れば一番量が多いところのゴミを集めてしまおうと考えていたのだ。
 そんな尚人の言葉を聞いて、ルピスは口を開いた。
 「あの、尚人さん、お願いがあるのですが…」
 「え?なんですか?」
 「よろしければ、そのお仕事私にご一緒させていただけませんか?」
 「ええっ!?でもルピスさん、せっかくのお休みなんですから、ゆっくりしてもらっていいんですよ?」
 「確かにお休みですけど、決められた敷地内から出ることも出来ないですから、あまりすることもないですし」
 その巨体のため、ルピスが動ける地域は国との取り決めで限られている。
 現在は、基本的には尚人の所有する山の周辺だけとなっているのだ。
 「それに、お休みでも尚人さんと一緒にいたいんです。ですから、よろしいですか?」
 そんなルピスの言葉を聞いてしまうと、尚人としても断れるはずがない。
 実際、本当は尚人だってルピスと一緒に入れたらいいな、なんて心の奥では思っていたのだ。
 「…それでしたら、よろしくお願いします、ルピスさん」
 「はい、お任せください♪」
 尚人の許可に、ルピスは安堵の笑みを浮かべると、グイッとその巨大な胸を張ってポンッと叩いて見せた。
 
 翌日、田んぼに現れたルピスを見上げて、尚人は立ち尽くしていた。
 「おはようございます、尚人さん♪」
 金属片などあると危ないかもしれないので、いつもの長袖の作業着で尚人は現れた。
 しかし、ルピスは違った。
 黒のタンクトップに薄いグリーンのショートパンツというスポーティーな服装。
 ただでさえ露出の多い服装なのに、それを着ているのが色々と大きすぎてしまう規格外のグラマラスな肉体を持つルピスである。
 その迫力に尚人が圧倒されても仕方がないだろう。
 ぼーっと自分を見上げている尚人を見て、ルピスは地面を揺らさないよう気を付けながら女の子座りをすると、グイッと身体を前に倒した。
 「どうかしましたか、尚人さん?」
 (山が…空から降ってくる…)
 目の前にルピスの爆乳が振り落とされる光景に、尚人はただただ圧倒されてしまう。
 「えっと…ルピスさん、今日は大分いつもと印象が違うかなと思いまして」 
 「ふふっ、気に入っていただけましたか?」
 ルピスは更に身体を前に倒すと、尚人の身体を両腕が超えて地面に付けられる。
 そしてタンクトップから零れんばかりの爆乳が、尚人の目の前の地面すれすれにまで落とされていく。
 尚人の正面に、巨大な双球の膨らみとそれが作る深い谷間という光景が広がる。
 「尚人さんに、大きすぎる私の胸が好きだって言ってもらえましたから、あまり隠したりしない方が喜んでもらえるかなって思ったんですが…いかがですか?」
 「………す、凄く、似合ってますけど…」
 「ありがとうございます♪」 
 顔真っ赤な尚人。
 「でも、そんな薄着ですと、木とかで怪我をしてしまうかもしれないですから…」
 「あらあら、心配していただけるなんて…でも、大丈夫です♪」
 ルピスは、おもむろに敷地の隅に積んであった大量の倒木に手を伸ばした。
 前回、その爆乳だけで大きな更地を作った際に倒された木々だ。
 ルピスからすればちょっと長めのつまようじサイズだが、1本1本30m級の巨木である。
 それを5本ほど、人差し指と中指と親指で摘まみ上げると、尚人の目の前にそびえたつ爆乳におもむろに押し付けた。
 バキバキバキ………
 1本100tはありそうな巨木も、山のようなルピスの膨らみの前では弱々しい枯れ枝と変わらない。
 尚人の目の前で、巨木はおっぱいに擦り付けられ徐々にへし折られていき、最後にはルピスの掌によっておっぱいに擦り付けられより細かな木片へと変えられてしまった。
 「ふふっ、いかがですか尚人さん。私のおっぱい、どこか怪我していますか?」
 胸についた木片を払いながら、ルピスは巨木をまとめて細かな木片とをすり潰した、巨大で美しい白磁のような純白の膨らみを尚人に見せつける。
 「どこも怪我していませんし…その、とてもきれいです…」
 「あらあら、また尚人さんに褒めていただけました…とっても嬉しいです♪」
 ほんのり頬を赤らめながら、ぶるんっと大きく揺する。
 手加減しているのだろう、ただそれだけで、尚人が倒れるギリギリぐらいの突風巻き起こる。
 「私は地球の皆さんと比べると、とても大きくて丈夫ですから…多分地球で一番威力のある攻撃でも、かすり傷一つ負わないと思います」
 「そ、そうなんですか?」
 「はい♪ですから、この服装で尚人さんのお手伝いしてもよろしいですか?」
 「…わかりました。でも一応、怪我には気を付けて下さいね。ルピスさんに何かあったら嫌ですから」
 「ふふっ、優しい尚人さんに心配してもらえて、やっぱり嬉しいです。気をつけて頑張りますね♪」
 
 「それじゃルピスさん、不法投棄の場所まで案内しますので、車に付いてきて下さい。」
 そう言って尚人が軽トラに近づくと、
 ズズンッ
 地響きを立てながら、突然尚人の目の前を、ルピスの巨大な掌が遮った。
 「ルピスさん?」
 目の前で起きたかなりの強さを誇る地震級の揺れのため、尻餅をついた尚人は慌ててルピスの方を振り返った
 「尚人さん、車で行くよりも、私の方が早いですよ」
 ルピスは尻餅をついたままの尚人の身体を傷つけないよう、優しく人差し指と親指で摘まむと、ゆっくりと掌へと乗せた。
 「突然すみません。でも私、尚人さんのお役に立ちたいんです。こういった力仕事なら得意ですから」
 吹けば飛ぶぐらい小さな尚人を顔の正面にまで持ってきて、優しい声で語りかけた。
 「でも、沢山のゴミとかも運ぶ必要がありますから、やっぱり車がないと…」
 「あらあら…尚人さん、私よりも、軽トラックの方がたくさん運べると思うんですか?」
 尚人の反論にほんの少しだけ困ったように眉尻を下げながら、ルピスは空いている左手をいまだに大量の巨木が積まれている所へ伸ばすと、むんずっと掴んだ。
 約20本、2000tを超える大重量。
 その途轍もない重さの巨木群を、いつもの優し気な笑みを浮かべながら軽々と持ち上げて見せる。
 「ふふっ、トラックだとこれ一本乗せるのも無理だと思います。でも私なら、ただ持ち上げるだけじゃなくて…」
 ベキベキベキベキ…
 笑顔のままルピスが手を握ると、巨木群が音を立てて握り潰された。
 「こうやっていくらでも小さくできますから、もっとたくさんあっても持って帰れます♪」
 握られたルピスの指の間から、パラパラと木片が落下した。
 どう見ても力を込めている感じなどなく、ただ普通に手を握っただけという動き。
 それなのに、建築にも使われるぐらい丈夫な巨木は、ルピスの手の中で簡単に小さな木片へと砕かれてしまう。
 「た、確かにルピスさんの方がたくさん荷物も運べるし、凄いけど…ほら、不法投棄されているゴミのところまでちょっと距離があるから、車で移動した方が…」
 「尚人さん、車よりも私の方が早いですし…ここの方が乗り心地もいいですよ」
 尚人の目の前で、ルピスはグイッっとタンクトップを引っ張った。
 ただでさえ巨大すぎる爆乳はタンクトップから溢れかかっていたのに、引っ張られたことで掌に乗せられた尚人からは小山のような双球に加え、155cmの自分身長よりも高く盛り上がる乳首まで丸見えになった。
 「ルピスさん!?」
 「…もちろん誰だって乗せてあげるわけじゃないです。尚人さんだから、私のここに乗せて、運んであげたいんです…」
 尚人が顔を上げると、ルピスは緊張しているのか少し硬い表情で顔を真っ赤にしつつ自分を見つめていた。
 尚人から見て、今日のルピスはいつものおっとりとのんびりな彼女と違いかなり積極的だと思っていたが、つまりそれだけ、恥ずかしくてもアピールしたいぐらい、自分のことを思っていてくれたのだろう。
 考えてみれば、その前にも見せてくれた巨木の破壊なども、この前大きくて強いところが好きだと言った自分の言葉を受けて、見せてくれたのかもしれない。
 そんなルピスの気持ちと目の前に広がる凄まじい肉体に、尚人は嬉しさと興奮を感じずにいられなかった。
 「わかりました。ルピスさん、僕をルピスさんの特等席に乗せて下さい」
 「はい♪」
 尚人の言葉に、それまで少し不安そうだった表情がいつもの柔らかなものへと変わる。
 そして掌に載せていた尚人を再度親指と人差し指で摘まみ直すと、ゆっくりと自分の巨大すぎる爆乳の谷間へと運んでいき、尚人がしっかりと谷間に挟まれたところで指を離した。。
 「尚人さん、いかがですか?地球でももちろん、私の星でもきっと一番大きなおっぱいに挟まれた感触は。苦しくないですか?」
 「うん、大丈夫です。こんなに巨大なのに、苦しいどころか物凄くムチムチで弾力があって、温かくて気持ちいい」
 「そうですか、良かったです♪」
 「でも不思議ですね。地面に巨大なクレーターを作ってしまうぐらいの超重量の膨らみなのに、苦しくないなんて」
 尚人は自分の全身を挟んでいるルピスの胸に、力を込めて手を押し当ててみる。
 すると、ルピスからすれば蟻のように小さな尚人の手が、ほんの少しだけめり込んだ。が、
 「私のおっぱい、力を抜いていると、表面は柔らかくて中にいくほど弾力が凄いんです。ですから力を抜いている今の状態なら、小さな尚人さんを潰さないでちょうど気持ちいい具合に挟めてるみたいです♪」
 自分の胸の中で、愛しい人が気持ちよさそうにしている。
 ルピスはその細目を慈愛溢れる優し気なものにして、尚人の姿を見つめていた。
 「やっぱり凄いですね、ルピスさんは…」
 「ふふっ、喜んでもらえてよかったです。これからも、もっと喜んでいただけるように頑張りますね♪あ、じゃあ動き始めますから、苦しかったら言って下さい」
 胸元の尚人に微笑みを向けると、ルピスはゆっくりと歩き始めた。
 歩き始めたルピスの胸元はある程度揺れはあるものの、その振動は心地よく尚人を包み込んでいた。
 
 尚人の田んぼから、10km程の距離をルピスが生活する山間部に向けて歩くと、脇道が一本ある。
 その道を曲がり少し進むと、少し開けたスペースが見えてくる。
 「ここが不法投棄をされている場所なんですね」
 ルピスが地響きを立てながら着いたその場所には、電子レンジや冷蔵庫や洗濯機などの家電から、大きめなワゴン車までが不法投棄されていた。
 「はい、他にも何箇所かあるのですが、ここが一番スペースがちょうどいいようで、ここによく捨てられてしまうんです。初めは家電ぐらいだったのですが、それもエスカレートしてきまして…」
 「それでとうとう車まで…」
 ルピスは女の子座りをすると、目の前にあるワゴン車まじまじと見つめている。
 ナンバープレートだけでなく、タイヤや車内の使えそうな部品が外された車が数台、無残にも放置されている。
 「ええ、そうなんです。ロープとかを張って入れないようにもしたのですが、それでも止める事が出来なくて…」
 悔しさの滲む表情で、尚人も不法投棄された物を見つめていた。
 祖父から譲り受けた土地を荒らされて、それを止める事が出来ない自分を、ただただ情けなく感じる事しか出来なかった。 すると突然、ルピスは捨てられていた電子レンジを壊さないように慎重に指先で摘まむと、尚人の目の前に置いてみせた。
 「ルピスさん?」
 突然目の前に電子レンジを置かれ、尚人は不思議そうにルピスを見上げる。
 「尚人さん、安心してください。今日までとっても大変だったと思いますけど、これからは大丈夫ですから」
 そう言ってにっこり微笑むと、ルピスは尚人の身体の10倍以上太い人差し指を一本立てると、地面に置かれた電子レンジの上に乗せた。
 メキメキメキ…ズズズズズ…
 ただ乗せただけのようにしか見えなかったが、それだけで電子レンジは音を立ててあっさりと潰れていく。
 さらに電子レンジだけでなく、人差し指はまるで豆腐にでも突き立てられたかのようにあっさりと地面に埋まっていく。
 やがてルピスがゆっくりと人差し指を抜くと、そこには10mもの深さの穴が作られていた。
 「ふふっ、尚人さん、見て下さい」
 ルピスは引き抜いた指を尚人の目の前に持っていく。
 その指先には、ついさっきまで電子レンジだった物が、1mmにも満たない極薄の金属板となって張り付いていた。
 「もしまた尚人さんに迷惑をかける人がいたら、私が懲らしめてあげます♪ですから尚人さん、何か困ったことがあったら、ぜひ相談して下さい。頼りないかもしれませんが、私は尚人さんの恋人ですから…尚人さんのお願いなら、どんなことでも叶えられるように頑張ります♪」
 「ど、どんなことでも?」
 「はい♪私なら、前に映画で観た怪獣が田んぼを荒らしに来ても懲らしめてあげますから…任せて下さい♪」
 そう言って、ルピスは身体を起こしてグッと胸を張って見せた。
 尚人も、ルピスが勉強のため色々観たという映画の中に、日本の某有名怪獣映画があったという話は聞いていた。
 確かあの怪獣は、作品ごとに違いはあるものの一番大きい時は100mちょっとあったはずだ。
 それでも220mのルピスからすれば、怪獣はせいぜい半分ぐらいの体長で、ルピスのおへその下あたりまでしかない。
 もしそんな二人が相対したら…
 
 「あらあらあら、尚人さんの田んぼを壊そうとするなんて…悪い子ですね。そんな悪い子には、お仕置きが必要です♪」
 尚人の田んぼのすぐ近くに現れて、暴れ回ろうとする怪獣。
 そんな怪獣を、ルピスが眉尻を少し上げていつもより少し厳しめの表情のまま軽々と持ち上げ、その巨大な胸の谷間へと頭を押し込む。
 「ん………くすぐったいですけど、何かしているんですか?あ、もしかしてあの光線を吐いているんですか?その割には、ちょっと温かいぐらいなんですけど…」
 そんなことを言いながら、ルピスは必死に抵抗する怪獣を抱きしめる力を徐々に強めていき、やがて怪獣はぐったりとしてしまう。
 「ふふっ、お仕置き完了です。尚人さんに迷惑をかける人は、許しません♪」
 退治した怪獣を軽々と山の向こうに放り投げると、ルピスはいつもの細い眼の優しげな表情に戻り、尚人に笑みを向けた。
 
 「尚人さん、どうしたんですか?」
 ルピスの声に、巨大娘と怪獣の妄想対決を行っていた尚人は我に返った。
 見上げるとルピスが、少し心配そうな表情で尚人を見ろしていた。
 「だ、大丈夫ですルピスさん。ちょっと考え事をしてしまいまして」
 「そうですか、でしたらよいのですが…」
 とりあえず尚人が大丈夫ということに、ルピスは安堵の笑みを浮かべた。
 「それよりルピスさん」
 「はい?」
 「あの、さっき言われた、僕のお願いならどんなことでも叶えてくれるっていうことですけど…本当ですか?」
 「はい、もちろんです♪尚人さんの為なら、どんなことでも頑張ります。なにかお願いはありますか?」
 そう言ってルピスはどんな小さな声でも聴きとろうと、その巨体を前に倒した。
 目の前に現れたルピスの大きな顔は優し気で、全てを許し包むこんでくれそうな包容力溢れるものだった。
 尚人は1度深呼吸をすると、ルピスの眼をまっすぐと見つめた。
 「ルピスさん、僕の大好きなその大きな身体で、ここにある物全てを破壊して下さい」
 「全て、ですか?」
 「はい、ルピスさんが僕のために、その身体で壊してくれるところが見たいんです」
 ルピスは相変わらずの笑顔のまま、尚人を見下ろしている。
 尚人からのお願い、それはコンプレックスともいえる自分の身体を肯定し、むしろそれを見せつけて欲しいというものだった。
 そんなこと、母星にいた頃も言われたことはなかった。
 それを、異星人でこんなに小さな、でも心から愛しく感じる尚人に言ってもらえるなんて。
 込み上げてくる嬉しさ抑えながら、コクンッと頷いた。
 「分かりました。尚人さん、今からここに不法投棄されているゴミを全部破壊しますから、じっくり見ていてください。♪」
 ルピスは捨てられたゴミを見渡すと、まずは冷蔵庫に手を伸ばした。
 高さ180cmぐらいはあり、尚人よりもはるかに大きいそれを壊さないように持ち上げながら、開けた場所に置く。
 その動きを、尚人がしっかり見てくれていることを視界の端で見ながら、ルピスはおもむろに自分の着ているタンクトップの裾に手を掛けた。
 「せっかく尚人さんが大好きって言ってくれたんですから・・・邪魔な物は無い方がいいですよね・・・」
 そして勢いよくタンクトップを持ち上げると、恐ろしく巨大で美しい形をした小山のような膨らみと、その先端にある、ピンッと勃起した乳首が現れた。
 「はふっ・・・尚人さん、見て下さい。私、おっぱいも大きいですから、もちろんこの先端も大きいんです。特に今は、尚人さんのおかげでこんなにも嬉しくて興奮してしまっていますから…ほら…こんなことも出来てしまいます…」
 立てた冷蔵庫に覆いかぶさるかのようにして身体を前に倒すと、ルピスの右乳房が冷蔵庫の位置を捕捉した。
 そして、丁度その爆乳の先端部分である乳首が、冷蔵庫の真上から振り下ろされた。
 グシャッ
 「あら…やっぱり地球の冷蔵庫は、私の乳首よりも小さくてとっても脆いのですね…」
 一瞬で、大きな冷蔵庫はルピスの乳首によって押し潰された。
 しかしこれだけでは終わらない。
 「ん…もっとしっかり破壊した方が、喜んでもらえますよね…。尚人さん気を付けて下さい…」
 そう言ってルピスはほんの少し、体重を前に掛けた。
 ズズズズズズ………
 地面がまた、大きく揺れる。
 片方だけでも直径50mはありそうなルピスの爆乳が地面にめり込んでいくことで、巨大な振動が広がっていく。
 そして、その震源地の最も近いところにいるただの人間である尚人は、ぺたんと腰を落としてルピスの動きに見惚れていた。
 そう、見惚れていた。
 美しくも巨大で、おっとりとして笑顔が絶えない女神のようなルピスが、自分の願いを叶えるために上着を脱ぎ捨て、その途轍もなく巨大な爆乳で冷蔵庫どころか地面ごと押し潰していく姿に。
 そしてルピスは、驚きと興奮が混ざった複雑な表情で自分を見上げている尚人を見て、艶めかしい、それでいて悪戯っぽい笑みを返した。
 その笑みに、尚人は見覚えがあった。
 昨日、その爆乳によって、森の一部を簡単に更地にしてしまった時に見せてくれたあの表情。
 あの時と同じく、惹き込まれるような笑顔を浮かべながら、ルピスは深さ5m程のクレーターを作った爆乳をゆっくりと引き上げると、尚人に向けて突き出した。
 その先端には、興奮から勃起した乳首を覆うように、さっきまで冷蔵庫だった物が薄い金属膜となって張り付いていた。
 「ふふっ、尚人さん、いかがですか?冷蔵庫は乳首で破壊され、おっぱいでこんなにも薄くなってしまいました。どうでしょう、喜んでいただけましたか?」
 爆乳を突き出し、はるか上空から覗き込むような体勢で、ルピスが見下ろしていた。
 尚人はもはや、立つことも出来なかった。
 ルピスの強さ、大きさ、美しさ、その全てに圧倒され、ただただ腰を落としたまま見上げている。
 「す、凄いよ、ルピスさん。冷蔵庫が、こんなにも薄くなってしまうなんて…」
 「どうやら喜んでいただけたみたいですね、ありがとうございます♪」
 「そんな、こっちこそ、僕の希望に答えてくれてありがとう、ルピスさん」
 尚人は、見下ろしてくるルピスをまっすぐと見据えてお礼を返した。
 「あらあら…尚人さんからお礼を言っていただけるなんて、私も嬉しいです。でももちろん、これで終わりじゃないですよ♪」
 尚人のお礼に興奮してか、少し息を荒くしながら、ルピスは手を伸ばした。
 その手に握られたのは、5台のワゴン車だった。
 全て全長4m以上と、大型といわれるワゴン車だ。
 ルピスは不法投棄されていたそれらのワゴン車をまとめてその巨大な手で摘まむと、
 「今度はこの車を…おっぱいで挟み潰してあげますね♪」
 そう言って無造作に、爆乳へと押し込んでいく。
 この場所に来る時に、尚人が挟まれていた、巨大な爆乳が作り出す胸の谷間。
 しかし車たちは、尚人が挟み込まれてた場所よりも更に奥にまで押し込まれていく。
 当然、そこにかかる乳圧は、尚人の時とは比べ物にならないほど凄まじいものとなる。
 現に、ただ押し込んだだけで、胸元からは金属同士がひしゃげあう音が鳴り響いた。
 「ん…尚人さんの時より、ほんの少しだけ奥まで押し込んだだけなのに…もう潰れてしまいました。本当はもっと尚人さんに喜んでもらいたいかったから、腕を使ってギュッて胸ごと押し潰そうと思っていたのですが…する必要もなかったですね♪」
 相変わらずのおっとりとした口調で、優しげな柔らかい声のまま、ルピスは尚人に話しかける。
 その言葉と行動に、尚人は興奮を隠しきれない。
 熱にうなされているかのような上気した顔で、ルピスの胸に見入られている。
 そして尚人からそんな表情で見られることにより、ルピスもまた興奮を感じていた。
 「あんっ………尚人さん、そんな風にじっと見られてしまうと、もっとサービスしてあげたくなります。でも、残念ですけど、大きなゴミは大体片づけてしまいました…。今日はもう終わりですね…」
 胸元から、強大な力でスクラップにされ、ワゴン車5台分の金属の色で不思議な色合いとなった薄っぺらい金属板を取り出しながら、ルピスは名残惜しそうに呟いた。
 ルピスの言う通り、不法投棄されていた大きめなゴミは殆どスクラップにされていた。
 後は細々な家電製品があるぐらいで、ルピスの力を尚人に見せ付けるにはちょっと物足りない。
 仕方なく、ルピスは残りのゴミとスクラップにして出来た金属板たちを一纏めにして掌に置くと、ギュッと握りしめた。
 更に指を使ってコロコロと捏ねながら、ルピスは尚人に目を向けた。
 「あの、尚人さん………ゴミ掃除はもう終わりましたけど、まだお仕事ありますか?」
 「え?いや、今日はここを一日がかりで片付けるつもりでしたから、予定はありませんが…」
 本来、まとめて、何度も軽トラで往復して、田んぼの周りに集めるつもりだった。
 それがルピスによって1時間もかからずに回収が終わったどころか、ゴミはすでにボーリングの玉サイズにまで圧縮されてしまっている。
 「そうですか…でしたら尚人さん、今日は掃除で汚れてしまいましたから…私の家で汚れを落としていかれませんか?」