お米の国のルピス
朝の5時、達樹尚人は仕事の準備を整えると、眠い目をこすりながら軽トラックに乗り込み、ゆっくりと走らせ始めた。
目的地は、家から3km程先にある山の麓の田んぼだ。
(今日は天気もいいし、絶好の農業日和だな)
今日やる作業を思い返しながら、人気のない道路を車で走ることらせること数分、目的地の田んぼへと到着した。
「あ、おはようございます、尚人さん」
田んぼに到着すると、柔らかいおっとりとした女性の声がかけられた。
留学生として1月前から尚人の元で研修生として働き始めている、ルピスの声だった。
「おはよう、ルピスさん。今日も早いね」
「ふふふっ、ありがとうございます。もう1ヶ月ですから、大分早起きも慣れてきました」
些細なことでも褒められて嬉しかったのか、ルピスと呼ばれた女性はにっこりと優し気な笑顔を浮かべた。
ルピスは、目を引く容姿をしていた。
肩口に揃えられた美しい黒髪。
優し気な細目が特徴的な、おっとりとした印象を与える整った顔立ち。
無地のTシャツをはち切れんばかりに押し上げていて、その上から着る作業着のチャックが閉まらない程の、片方だけでもルピスの顔の数倍はある、爆乳と呼んでもおかしくないモンスターサイズのバスト。
その身体からすれば標準的かもしれないが、バストの兼ね合いで恐ろしく括れたように見えるウエスト。
作業着越しでもムチムチとした色気が溢れるかのような、大きくて丸いヒップ。
これだけなら、10人男がいたら9人は振り向いてしまうような容姿だ。
ただ、ルピスの容姿はそれ以上のものだった。
100人が見たら100人が振り向いてしまう、ルピスはそんな容姿をしていた。
(やっぱり大きいな)
車から降りた尚人は、10m程先に立っているルピスを見上げる。
まっすぐ正面を見ては、ルピスの足の指しか見る事が出来ないからだ。
そのためルピスの顔を見ようと上を向くが、残念ながらその顔を見ることはできない。
220mという巨体と比べても大きすぎる、高層ビル級の高さで前方に突き出された爆乳が、尚人の視線を遮ってしまっている。
仕方ないといった表情で、尚人は口を開いた。
「ルピスさん、すみませんがいつものお願いできますか」
「はい、いつものですね♪」
少し嬉しそうな、弾んだ声でそう答えると、ルピスの巨体が片膝をついて身を屈めた。
するとようやく、ルピスの美しい顔を見る事が出来る。
初めにもらった情報では、24歳の尚人より3歳年下の21歳とのことだった。
間近で見るその顔は、確かに美少女というより美女という言葉が似合いそうだ。
それに加えて、おっとりとした落ち着いた表情を見ると、年下なのにまるでお姉さんと思えてしまうような、そんな雰囲気が感じられる。
それはその表情だけでなく、今、顔よりも更に近い距離に来ている、小山のような爆乳が醸し出す妖艶ともいえる色気も関係しいてるかもしれない。
(っと、いけないいけない、毎回こんなことで圧倒されてどうする)
一瞬見惚れてしまった尚人は、ブンブンと首を振るとルピスが差し出している右手によじ登た。
自分の身長に近い厚みのある人差し指をどうにかよじ登ると、尚人は指紋で少し凸凹している指を歩きながら、手のひらにまで移動する。
そして尚人が移動したのを確認し、ルピスはゆっくりと腕を動かした。
手のひらがようやく爆乳と同じぐらいの高さにまで移動してきたところで、ルピスが動きを止める。
「ようやく近くでお顔が見えました。改めましておはようございます、尚人さん♪」
尚人の目の前には、ルピスの巨大な爆乳と大きな顔が視界一杯に広がっている。
初めてこの距離で会話した時、正直尚人は恐怖を感じた。
自分の100倍以上ある巨大娘の、巨大すぎる顔。
ルピスがもし、悪戯心で自分を口の中に運んだら、まるで小さな飴玉を食べるかのように弄ぶ事が出来る。
軽く息を吹くだけでも、自分の身体は吹き飛ばされてしまうだろう。
もっとも、今では1か月間一緒に仕事をしてきて、ルピスがそんなことをする女性ではないことはわかっているが。
「そうだねルピスさん、おはようございます。それで、今日のお仕事なんだけど…」
「はい、今日も頑張ります♪」
挨拶に答えてくれた尚人に、また嬉しそうにルピスは笑顔を向ける。
何時も一生懸命で優しく教えてくれる、この小さな農業留学の先生と話をすることが大好きな巨大娘は、尚人が説明する今日の仕事内容を頷きながら聞き入った。
人類が地球外生命体とのコンタクトに成功したのは、数年前のことだった。
初めて出会った異星人は、人類を遥かに凌駕する高度な知能を擁し、そしてあまりにも巨大な生命体だった。
しかし人間の約100倍の大きさを誇るその異星人達は、とても友好的に地球人達と交流を深めていった。
やがて星同士の交流が深まってくると、交換留学制度が活発となっていく。
地球の様々な分野に興味を持った彼らは、それを学ぶために人材を派遣しだした。
ルピスもそんな交換留学制度を利用して、興味を持った米作りを学ぶために地球へと来た者だ。
「…というわけで、今日の仕事の流れは以上です。何か質問はありますか?」
尚人は一通り今日行う仕事の説明をすると、ルピスの顔を見上げた。
「えっと、尚人さん、今日は一日土作りが中心ということでしたが…」
「そうですね、美味しいお米を作るには栄養がたっぷりある土壌が重要なんです。ですから毎年この時期は、乾燥している田んぼに肥料を蒔いてからトラクターを使って土を掘り返して混ぜるんです。ちなみに、肥料を蒔くのは昨日終わらせてますから、今日は掘り返すのがメインですね」
そう言って尚人が指さした地面には、高さ2m、全長3mはあるかなり年代物のトラクターがあった。
「…あの、田んぼはかなり広いと思うのですが、そのトラクター一台でやるんですか?」
「はい、情けないことですが、うちはあんまりお金ないので、このトラクターしかないんです。だから毎年、大体1週間ぐらいかけて土作りするんですけど…」
「そうですか…もしよろしければ、私がトラクターの代わりをしましょうか?」
「え?」
突然のルピスの申し出に、尚人は少々間抜けな表情で聞き返してしまった。
「田んぼの土を全部掘り返せばよろしいんですよね?それぐらいでしたら、私なら今日中に終わります♪」
「あー………確かにそうかも…。いや、でも…」
「もしかしてご迷惑ですか?」
「いや、その、ルピスさんはあくまで研修生なので、あまり大変なことさせられないなって思ってたんですが」
少し困った表情で、尚人が頭を掻きながら答える。
「あら、尚人さんったら…そんな心配、必要ないですよ」
そんな尚人を見て、ルピスは面白そうにおっとり微笑むと、地面に置かれたトラクターに空いている左手を伸ばした。
親指と人差し指で、まるでビスケットでも摘まむように、2tはあるトラクターを簡単に持ち上げてしまう。
「だって私はこんなにも大きくて、トラクターもこんな簡単に持ち上げられるぐらい、力持ちなんですから♪」
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更に持ち上げたトラクターを、ルピスは巨大な自分の右胸へと置いた。
トラクターを置いても、ルピスの爆乳はビクともしない。
まるで重さなど感じないかのようにズドンと前方に突き出されたまま、その形を保っている。
もしあのトラクターが、渓谷のように深そうな胸の谷間に滑り落ちていったら、一瞬にして挟み潰されてしまうのだろう。
「細かいお仕事とか苦手ですけど、力仕事なら得意です。ですから尚人さん、そういったお仕事でしたら、どんどん私に頼ってください♪」
おっとりとした優しい性格でありながら、圧倒的な存在感を見せる胸の凄まじさを見せつけてくるルピスに、一瞬尚人は見惚れてしまったが、顔を真っ赤にしつつも視線を慌てて目の前の胸から逸らした。
「わ、わかりました。それでは今回はルピスさんにお願いしますね。だから降ろしてくれませんか、トラクターも僕も」
視線を逸らしてそう呟く尚人を見て、それまで笑顔が絶えなかったルピスはほんの少し表情に影を落としながら、尚人とトラクターを地面に降ろした。
田んぼの横で、尚人とルピスはこれから行う土作りの準備をしていた。
「それでは説明しますので、ルピスさん、よく聞いてて下さい」
「はい、よろしくお願いします」
真面目なルピスは両膝を付き四つん這いとなり、顔を極限にまで尚人に近付けてしっかりと説明を聞こうとしている。
当然、体勢が大きく前屈みになるわけで、そうなるとあまりに大きすぎるルピスの胸が、服越しに重々しく地面に押し付けられる。
ミシミシミシ…
「うわわわわ!?」
突然起きた地震のような衝撃に、尚人はよろめいてしまう。
ルピスは無意識なのだろうが、とてつもない重量と張りを誇る爆乳が地面に押し付けられたため、地面には巨大な二つのクレーターが出来てしまう程の衝撃が掛かってしまった。
「あらあら…ごめんなさい尚人さん、私、全然体重掛けていないつもりでしたのに…」
「…ルピスさん、気を付けて下さいね…」
ただ体勢を前に倒しただけで、巨大なクレーターを作ってしまう破壊力を持つルピスの巨大な胸。
その凄まじさに尚人は一層引き込まれてそうになりながらも、どうにか見惚れてしまわないよう、顔を下げ視線を逸らした。
そんな尚人の動きに、一瞬またルピスの表情が少し曇ってしまったが、尚人は気づかない。
「ええっと、肥料は昨日蒔いているから、田んぼを端から掘り返していってくれるかな」
「はい、こんな感じでしょうか?」
ズボッ
ルピスの人差し指の第一関節までが、易々と地面へと突き刺さった。
ただそれだけで、尚人の身長よりも深い穴が空いてしまう。
ガガガガガッ
更にそのまま指を動かすと、深い穴が一直線に地面に引かれていく。
「待ってルピスさん、ストップストップ!穴が深すぎます!」
尚人が止めるまでに、あっという間に人一人が埋まる深さで横10mの穴が作られてしまった。
「え?ごめんなさい…私としてはちょっと線を引いただけのつもりなんですけど…」
「とりあえず、爪の深さまででいいですから。その深さで掘り返してくれますか」
「こうですか?」
尚人の助言が良かったのか、今度は丁度いい深さの溝が作られる。
「そうそう、その調子。溝には後で土を戻せばいいですから。それではその調子で、溝を引いていって下さい」
「はい♪」
尚人の指示通りの場所を、ルピスが巨体を傾けながら指で溝を作っていく。
田んぼに穴をあけないよう、左手と両膝を田んぼの外に伸ばし、ついでに巨大な胸を田んぼに押し付けないよう注意しながら、器用にバランスを取って線を引いていく。
(凄いな、これなら土作り、かなり日程前倒しで終わるかも…)
次々と土を掘り返していくルピスを見上げながら、尚人が今後の日程をどうしようかと考えていると、突然ルピスが動きを止めてしまった。
「どうしたの、ルピスさん?」
「あの、大体コツが掴めましたから…早めに終わらせてしまいますね」
「え?」
驚く尚人に向けて優しく微笑むと、ルピスは両手の全ての指を使って線を引き始めた。
単純に、使っている指の数が10倍に増えたわけだから、かかる時間は10分の1になるはずである。
100m四方の、1ヘクタールの田んぼが驚くべき早さで溝を掘られ、土をかき混ぜて均されると、土作りが完了してしまう。
「尚人さん、次はどこをやればいいですか?」
「じゃぁ、次はこっちの田んぼを…」
「分かりました♪」
尚人が初めに土作りをした田んぼの隣を指差すと、ルピスは慣れてきたのか初めより早い時間で終わらせてしまう。
結局、当初の予定では1週間ぐらいかけてやる予定だった5ヘクタールの土作りは、午前中の5時間程の作業で終わってしまったのだった。
「ありがとうルピスさん、おかげで1週間分の仕事が半日で終わってしまいましたよ」
「ふふっ、お役に立てて私も嬉しいです♪」
土作りが終わった頃、ちょうど昼食の時間となったため、二人は小屋の前へと移動していた。
「それじゃいつもの準備してきますね」
「はい」
そう言って尚人は小屋に入ると、重そうに業務用の大きな電気釜を台車に乗せて現れた。
そして、両足を開いてお尻を地面に付けて女の子座りをしているルピアの前にビニールシートを広げると、そのシートに電気釜の中身の炊き立てご飯を広げ、準備していた塩をまぶした。
10㎏はある大量のご飯を、尚人はビニールシートを使って上手く形を整えていく。
うっすらと汗をかきながらも、ここ毎日やっているためか大分手慣れてきた手つきでご飯はきれいな三角形のおにぎりへと変えていく。
「ふぅ、出来たよ、ルピスさん」
「わぁ…ありがとうございます」
目の前に用意された超巨大おにぎり…まぁ、人間からすれば超巨大でも、220mという巨人のルピスからすれば米粒サイズになってしまうのだが、それでもそのおにぎりを前にして、とても嬉しそうな表情になった。
「前にも聞いたけど、本当にその量でいいの?まぁ、あんまり食べられちゃうとちょっと困るけど…」
「はい、元々私達は少量の水と光があれば成長できますから、本来は食事を必要としませんのでこの量で充分なんです」
「そういえば食事必要なかったんですよね。…それなのに一度食べたご飯の味が忘れられずに、研修生になって地球まで来るんだですから…やっぱりルピスさんって凄いですね」
「そんな、凄いだなんて…でも初めて地球のお米を食べた時、本当に美味しくて驚いたんです。地球の皆さんが食べているのと同じサイズの小さなおにぎりだったのに、宇宙にはこんな美味しい物があるなんてそれまで知らなかったですから」
「そうか、それが今では、毎日三食大きなおにぎり食べられるんだから…」
「はい、幸せです♪」
本当に嬉しそうな笑顔を浮かべるルピスを見ると、ついつい尚人も嬉しくなって微笑んでしまう。
尚人は家から持参した簡素な弁当箱を広げ、食事の準備は整った。
「「いただきます!」」
同時にそう言ってから、二人は昼食を口に運んだ。
「ん~~~今日も美味しいです♪」
舌の上に乗せたおにぎりを少し転がしてから、ルピスは歯で噛み締めてからゴクリッと飲み込んだ。
その表情は先程の嬉しそうなものから、更に幸福感溢れるものへと変わっていく。
まさに至福の表情だった。
その表情を見て、尚人はつい吹き出してしまった。
「尚人さん、どうされたんですか?」
吹き出して楽しそうな表情を浮かべる尚人を見て、ルピスは小首を傾げる。
「あ、すみません。ルピスさんがあまりに幸せそうで可愛かったから、つい」
「え?か、可愛い、ですか?」
「はい、ルピスさん、特にその幸せそうな顔、とっても可愛いかったですよ」
「あらあらあら………可愛いだなんて…」
ルピスは両手を頬に当て顔を真っ赤にしながら照れた表情で、それでもすごく嬉しそうに微笑みながら、尚人を見下ろした。
「大丈夫ですかルピスさん?なんだか顔が真っ赤ですけど…」
「はい、大丈夫です♪可愛いなんて言われたの久しぶりでしたから、お世辞でもつい嬉しくて…」
「お世辞じゃないですよ?今のルピスさんなら、誰が見ても可愛いって言うと思います。ルピスさんの星では違うんですか?」
心の底から、ルピスの笑顔が可愛いと思っていた尚人は、不思議そうに尋ねる。
「ええっと…その、私の身体って、地球だけじゃなくて自分の星の中でもかなり大きい部類なんです」
「そうなんですか?」
「はい、男性の平均身長が170m、女性の平均身長は160mぐらいですから」
「やっぱり僕達の100倍ぐらいですね」
「その中でも、私の身長は220mもありますから…」
「そうか、ルピスさんって、ルピスさんの星の中でも、凄く大きい方なんですね」
尚人の言葉に、ルピスの表情がまた少し曇ってしまう。
「それでも私ぐらいの身長の人は、いないわけではないんです。本当に数えるほどですけど………でも、ここがこんなに大きな女性は、一人もいません」
そう言って、ルピスは身体をゆっくりと前方に倒した。
巨大なルピスの身体の中でも、アンバランスなまでに巨大な山のような爆乳が、尚人の目の前に振り下ろされる。
今回はしっかりと距離を測っていたようで、地面につく寸前でその動きを止めた。
だが、振り下ろされたことによるエネルギーで、そこには強烈な突風が吹き、尚人は耐え切れず尻餅をついてしまった。
「ご、ごめんなさい、尚人さん。でも私こんな身体ですから、誰も可愛いだなんて言ってくれなかったんです。むしろ化け物とか、怪物とか言われて怖がられていました…」
ルピスの表情が、一層陰が濃いものへと変わる。
いつも明るく、おっとり微笑んでいるルピスしか見たことがなかった尚人にとって、こんな悲しげな表情は想像もしたくないものだった。
こんなこと、あってはいけない。
せっかく仲良くなってきたルピスには、やっぱりいつも通り優しく微笑んでいてもらいたい。
元気づけるためにも、尚人は自分の本心をぶつける決心をした。
「そんなことないです、ルピスさん。確かにルピスさんの身体は大きいし、僕なんて少し力を込めれば風圧だけで押し潰してしまいそうなぐらい圧倒的な存在ですけど…それでも僕にとってルピスさんは、可愛くて優しい、僕の大切な人です」
「………え?…そんな、尚人さん、大切な人だなんて、からかわないで下さい。同じ星の者から見ても大きすぎるのに、尚人さんから見たら私なんて怪獣のようなものです」
突然に尚人の言葉に、ルピスは驚いた表情を浮かべたが、思考は自己完結してしまいまた曇った表情へと戻ってしまう。
「それに尚人さん、私の胸から何度も顔を背けていましたし…。あれはやっぱり、大きすぎて気持ち悪かったから…」
「それは違います!」
ルピスの言葉を、尚人の叫び声が遮った。
「ふぇ?」
いつも優しくて丁寧な尚人の大きな声に、ルピスの巨体がビクンッ震えた。
「僕がすぐに顔を背けてたのは、その、あんまりじっくり見ていると嫌われてしまうかと思ったからで…むしろ大きすぎるルピスさんの胸は、だ、大好きというか…」
「ほ、本当ですか!?」
尚人の告白に、いつも落ち着いているルピスがらしくもなく取り乱してしまう。
「はい…特にさっきトラクターを胸に乗せても全くビクともしなかったところとか、無意識なのに地面に巨大なクレーターを作ってしまうところを見てしまうと、その、より興奮してしまうというか…でもそんなことをルピスさんに知られたら嫌われると思って、どうにか見ないようにと…」
「では尚人さんは…私がこの胸で色々大暴れしたりしたら、喜んでくれますか?」
そう言ってルピスが軽く胸を上下させると、周囲に凄まじい風の乱れが発生する。
ただ胸を上下させるだけで、周りに大きな影響を与えてしまう、恐ろしく巨大で、恐ろしく暴力的なルピスの爆乳。
そんな姿を見せられても、尚人は自分を見下ろすルピスの眼をしっかりと見つめていた。
「…はい、ルピスさんが嫌でなければ、僕にそういったところを見せて欲しいです」
尚人はどうにか立ち上がると、まっすぐルピスを見つめたままそう答えた。
「………わかりました。では、特等席で私の胸の凄さを見て下さい♪」
ルピスはそれまでの落ち込んでいた表情を、今まで見せたことのないような興奮した、とても嬉しそうなものに変え、尚人の身体を優しく右手で持ち上げた。
そしてそのまま、自分の右肩に尚人を座らせると、四つん這いのままゆっくりと田んぼの外れにある広大に広がる森へと向かって行く。
「尚人さん、確かこっちの森は開拓する予定だって言ってましたよね?」
「ええ、そのつもりですけど」
「でしたら、倒してしまってもいいですか?」
「え?はい、構わないですけど…」
許可を得ると、ルピスはその細目を更に細くしながら微笑んで、ゆっくりと前に進んだ。
「尚人さん、これから私のこのおっぱいでこの土地を開拓していきますから、ちょうどいいところで止めて下さいね♪」
ズズズズ…バキバキバキ…
ほんの少し体を低くしながらルピスが進むと、爆乳が地面と森の木々を蹂躙していく。
木々も決して丈が低いわけでは無く、高さは優に30mはあり、一本一本の太さも大人数人が手を繋いでどうにか手が回せるほどだ。
しかしそんな巨木とも呼べる木々達が、ルピスの肩に座る尚人から見てもかなり低い位置で、まとめて薙ぎ倒されていく。
「くすっ、これぐらいの木では、何本あっても私のおっぱいを止めることは出来ませんね♪」
少し首を捻って尚人に流し目を送り、今行っている破壊活動が自分にとっては児戯にも等しいことを伝えると、ルピスの爆乳はさらに木々を薙ぎ倒していく。
「あらあら…尚人さん、そろそろ止め無くてもよろしいですか?それともこの森の木、全て薙ぎ倒してしまいましょうか?」
美しさと可愛さに加え、妖艶さも感じる悪戯っぽい微笑みを、ルピスは尚人に向ける。
「あ…本当はいつまでも見てみたかったですけど、流石に止めて下さい、ルピスさん」
「はい、わかりました♪尚人さん、また見たい時はいつでも言って下さいね。ご期待に沿えるよう頑張りますから♪」
尚人の言葉に合わせて動きを止めると、四つん這いの姿勢だったルピスは尚人を落とさないように注意しながら、慎重に体を起こして女の子座りへと姿勢を変えた。
二人の視界の先にある木々に覆われていた鬱蒼とした森の一部に、ルピスのとてつもない力によって横も奥行きも200m程の広さの巨大なクレーターが作り出されていた。
「尚人さん、いかがでしたか?私の胸の凄さ、見ていただけました?」
「…はい、凄かったです。まさかこんなことまで出来るなんて………。ルピスさんは大きくて、強くて、優しくて、可愛くて…本当に凄い女性です」
「あらあらあら…まだ可愛いなんて言ってもらえるなんて…。尚人さんに言われると、嬉しくて火照ってしまいます♪」
「ルピスさんが言われて嬉しいのなら、僕は何回でも言います。確かに僕から見ると色々桁違いすぎますけど、それも全部含めて、ルピスさんは可愛いですよ。そしてそんなルピスさんが、僕は大好きです」
ゆっくりと、でもはっきりと告白してくれた尚人の言葉を、ルピスは更に顔を赤らめながら聞き入った。
「………私も、いつも一生懸命で優しくて、こんな巨大な私にも正面から向き合ってくれる尚人さんのこと、あの、すごく好きでした。だから尚人さん、こんな巨大な私ですけど…お付き合いしてもらえますか?」
「もちろんです。僕の方こそ、よろしくお願いします」
お互いに顔を真っ赤に染めながら、巨大な異星人と小さな地球人は視線を合わせてこそばゆそうに微笑んだのだった。