アマゾネスな妹達 04

 麻雪が、引き千切ったプレートだった物から手を離すと、残骸は凄まじい音を立てて床に落ちた。
 俺は震える足をどうにか動かして身を屈めると、足元に落ちている残骸に手を掛け持ち上げようとする。
 しかしほとんど動かすことができない。
 100㎏という、見た目通りの重量が腕に掛かってくる。
 間違いない、麻雪は合計600㎏という超重量のプレートを、無造作に引き千切って見せたのだ。
 「どうですか悠おにいちゃん、私達、身体も凄いけど…力はもっと凄いんですよ。あれぐらいのプレートでしたら…いくらでも千切ってしまえます」
 恐らく麻雪は俺を見下ろしているのだろう。
 ただ、前方に大きく突き出された胸のせいで、同じく立っている俺からは麻雪の顔を見ることができない。
 全身の筋肉が盛り上がった二人の身体の中でも、一番の盛り上がりを見せるモンスターバスト。
 直径60cmはあった爆乳が、直径90cmは優に超える超乳サイズにまで盛り上がっている。
 しかもただ盛り上がっているだけではなく、まるでそれまで爆乳を支えていた大胸筋と融合したかのような、筋肉の塊へと変化を遂げている。
 超乳サイズの大胸筋…超乳筋とでも呼べばいいだろうか。
 「悠にぃ、まだ終わりじゃないよ!次は私の番なんだから!」
 麻雪の怪力ショーに触発されたのか、元気のいい声を上げると、夏輝もまたバーベルラックへと手を掛けた。
 「んー…どうしようかなー…」
 今度はどうやって俺を驚かせようか考えているようで、1枚200㎏のプレートをまるで私服を選ぶ女子高生のような気軽さで軽々と持ちながら、いろいろ持ち方を考えている。
 「ま、いいや、初めは麻雪と一緒で、3枚からいこっか」
 そう言って夏輝は麻雪と同じく3枚のプレートを重ねて持つと、俺の前に立った。
 「えへへ~まずは単純に抱き潰しちゃうね」
 そう告げると、夏輝は無造作にプレートを抱き締めた。
 グシャ
 これも一瞬だった。
 一瞬で、3枚だったプレートがとてつもない筋肉に抱き潰され一つの鉄塊になった。
 夏輝の腕と、超乳筋により、歪な塊へと変えられたプレートだった物。
 それを、夏輝は右手の親指と人差し指だけでつまむように持ち、手首の動きだけで振って見せる。
 何気ない仕草のようだが、600㎏の鉄塊が凄まじい速さで振られてるわけだから、それだけでもブゥオンブゥオンと音が鳴っている。
 「う~ん…やっぱりこの身体になっちゃうと、これぐらいじゃつまらないなぁ。軽く抱き締めただけでこうなっちゃうんだもん。悠にぃ、楽しんでくれたかな?」
 夏輝はそう言って、感想を聞くために身を屈めてきた。
 そのおかげで、ようやく夏輝の顔が視界に現れる。
 可愛らしい高校生らしい笑顔と、凶暴なまでの筋肉が盛り上がる超巨体が俺の目の前に迫る。
 今一瞬にして鉄塊を作ったこの肉体が、もし俺に覆い被さってきたら…夏輝の屈託のない笑顔に、そんなことは絶対ないと分かっていながらも俺は動揺しつつ必死に声を絞り出す。
 「あ、ああ、…楽しんでる…よ…」
 「やったー♪じゃぁ悠にぃ、私、ご褒美欲しいなぁ♪」
 「え?」
 本当に嬉しそうに喜ぶと、夏輝は足を外側に開きながら、いわゆる女の子座りの態勢になる。
 それでも、ようやく超乳筋の膨らみが俺の目の前に来るぐらいで、夏輝の顔はまだまだ見上げる高さにある。
 「う~…これでもダメかぁ…それじゃ!」
 そのまま身体を前に倒して、四つん這いの態勢に変わり、更に腕を曲げて頭を下げるようにする。
 犬が命令されて伏せをするような格好と言えばいいのだろうか。
 まぁ、体格からすれば犬というよりアメリカバイソン並なんだろうけど…
 ともかく、この態勢になって初めて、ほんの少しだが夏輝を頭頂部から見下ろす状態になり、不思議な感覚に陥った。
 それと同時に、正面から見ていては分からなかった、超乳筋を含めた夏輝の身体の厚みが分かるようになった。
 腕も肩周りも、そして胸周りも、尋常でない筋肉の盛り上がりを間近で見ることになり、またその筋肉量に圧倒されてしまう。
 「あ、これなら悠にぃより頭が低くなれるね♪ねぇ悠にぃ、ご褒美に頭を撫でて欲しいなぁ♪」
 夏輝は可愛らしい笑顔を俺に向けると、ご褒美をおねだりしてきた。
 えーと…とりあえず頭を撫でればいいのかな?
 俺は夏輝の要望通り、優しく頭を撫で始める。
 「えへへ~…ありがと、悠にぃ♪」
 気持ちよさそうに、俺に撫でられながら夏輝は目を細める。
 こんなにも凄まじい巨体なのに、中身はまるっきり女子高生…というかもっと幼い妹って感じだな…
 「あ!悠おにぃちゃん、夏輝だけずるいです!」
 すると突然、その横にもう一人の巨大筋肉妹が現れた。
 麻雪は顔が見える様、女の子座りをすると、少しむくれた表情で俺を見下ろしている。
 まぁ、その表情もまためちゃくちゃ可愛いかったりするのだが。
 「え!?あぁ…だったら麻雪も撫でてやろうか?」
 「ほ、本当ですか!?あ、いやでも………」
 いざ撫でてもらえるとなると恥ずかしいのか、麻雪は口籠ってしまった。
 う~ん…麻雪は意外と引っ込み思案なんだな。
 かといって撫でてもらいたがってるのは間違いないし…
 俺は少し考えてから、麻雪に提案してみた。
 「じゃぁ麻雪、また俺にさっきみたいな怪力ショーを見せてくれるかな。そうしたら撫でてやるよ」
 「は、はい、わかりました!私、頑張ります!」
 わざと条件を付けることで受け入れやすくしてみたが、どうやら成功したらしい。
 麻雪は嬉しそうに立ち上がると、プレート置き場へと向かった。
 そして手に5枚のプレート…総重量合計1tのプレートを持って戻ってくると、一度それを床に置いてまた顔が見れるようにと女の子座りをする。
 「悠おにぃちゃん、今度はこれを壊しますけど…どこがいいですか?」
 「え?」
 「悠おにぃちゃんの好きなところで壊して見せますから…私の身体のどこがいいですか?」
 急に質問をされ、俺は返答に窮してしまった。
 好きなところと言われても、急に思いつくわけじゃない。
 というか、これで妹の身体のどこがいいって答えても、それは兄としては終わってないか?
 答えられずに、それでも何とかしないといけないと麻雪の身体を見ていると…やっぱり一番目立つところで視線が止まってしまった。
 「…ふふっ、悠おにぃちゃんって、嘘が付けない性格なんですね」
 「え?な、なにを言って…」
 ブゥオン!!
 「うわっ!?」
 突然、風が顔に吹いた。
 吹っ飛ばされるほどのものではないが、あまりに突然だったのと驚きから尻餅をついてしまった。
 その風が起きる寸前、麻雪は手も使わず、身体を振ったりもせず、超乳筋を上下に盛大に揺すってみせた。
 つまり今、麻雪は大胸筋のを使い超乳筋を揺すっただけで、風を起こしてみせたのだ。
 そして尻餅付いた俺に、今度は四つん這いになって近寄ってくる。
 先ほど風を起こした桁違いの膨らみが、俺の鼻先に突き出された。
 「では悠おにぃちゃん、今からこれで手品をしますから…後でご褒美お願いします♪」
 へ?手品?壊すんじゃないのか?
 疑問を持つ俺に麻雪は嬉しそうに微笑むと、女の子座りの態勢に戻り、置いてあった5枚のプレートを重ねて持った。
 そして総重量1t、重ねることで厚さ25cmにまでなったプレートを、右の超乳筋に押し当てた。
 「これから、私の胸がこのプレートの穴を通り抜けます。よく見てて下さいね。」
 そう言って、シャフトを通す直径25cm程の穴の部分に、まずは面積の少ないビキニが隠している乳首の部分を通してみせた。
 だがもちろん、直径90cmは優にある超乳筋が、そこから先に通るわけがない。
 普通なら、引っかかった胸がプレートによって押し潰されるはずだ。
 だが、麻雪の超乳筋にはそんな常識など通用しない。
 メリメリメリ
 麻雪の圧倒的な巨大さと力を誇る超乳筋は、プレートに負けるどころか貼りつくかのようにプレートを薄く引き伸ばしていき、5枚すべてが密着されていく。
 ビキビキビキッ!
 さらにシャフトを通す穴の部分が、麻雪が引っ張る力と超乳筋が押し出す力に耐えきれず、上下に亀裂が入っていく。
 驚くのは、これほどまでに凄まじい力がかかっていても、麻雪の超乳筋は全く潰れるような素振りもなくプレートを蹂躙してしまっていることだ。
 グシャァ!
 そしてついに、麻雪の超乳筋がプレートを貫通…というか完膚なきまでに突き破った。
 最後に、極薄の厚さまでに伸ばされ、超乳筋に張り付いたプレートの成れの果てを、麻雪はペリペリと剥がしていく。
 ドスン、ドスン…
 薄い鉄板に見えるそれも、元々は1枚が200㎏を超える超重量のプレートだ。
 やがて全てを剥がし終えると、麻雪は女の子座りのまま腕だけで身体を前に動かしてズリズリと俺に迫ってきた。
 「悠おにぃちゃん、どうでしたか、私の手品。プレートが柔らかすぎて先に壊れちゃったけど…ちゃんと貫通しました♪喜んでいただけました?」
 「あ、あぁ…凄かった…」
 その言葉に偽りはない。
 手品かどうかはさておき、あの分厚いプレートを片方の胸の膨らみだけで破壊するなんて、実際目の前で見なければ信じることなんてできないだろう。
 「よかった♪じゃぁ悠おにぃちゃん…ご褒美下さい♪」
 「あぁ、えーと、撫でてやればいいんだよな。とりあえず頭を下げてもらっていいか?」
 俺はそう答えたが、麻雪は顔を赤らめながら、少しうつむくだけで身体を前に倒さない。
 このままでは、いくら女の子座りしてくれててもとても頭にまで手は届かない。
 「麻雪?」
 「悠おにぃちゃん、頭じゃなくて………プレートを壊した、ここを撫でて下さい…」
 そう言って麻雪が指差したのは、ついさっき完膚なきまでにプレートを破壊した、巨大な超乳筋の右胸だった。
 「お、おい、いくらなんでもそれは…」
 「…ご褒美、くれるって言いましたよね?私は頭より…悠おにぃちゃんにここを撫でてもらいたいんです…」
 流石に麻雪も恥ずかしいのだろう、顔は真っ赤だ。
 それでも、麻雪は頭ではなくて胸を撫でてもらいたがっている。
 「…本当にいいのか?」
 「はい…悠おにぃちゃん…」
 更にずいっと超乳筋が突き出されたことで、俺も覚悟を決めた。
 麻雪の超乳筋に、俺の手が触れる。
 さわっ
 「あうぅん…」
 麻雪が、なんとも艶っぽい甘い声を上げる。
 だが身体は引くわけではなく、むしろ俺の手に押し付けるかのように胸を突き出してくる。
 「ま、麻雪…」
 「大丈夫です!悠おにぃちゃん、大丈夫だから…なでなでして下さい…」
 顔を更に赤くしながらも、嬉しそうな麻雪に答えるため、ゆっくりと胸を撫で始める。
 凄まじい巨大さと破壊力を持つ、麻雪の超乳筋。
 分厚い鋼鉄のプレートを易々と突き破る破壊力を持つ筋肉の塊は、信じられないぐらいの堅さを誇るがその表面はとてもすべすべとした滑らかな感触だった。
 そんな、逞しさと美しさを持つアマゾネスな妹に、俺はついドキドキしてしまい…
 「あぁぁぁぁぁ!麻雪、ずるいよ!私も悠にぃにもっと撫でられたい!」
 そんな気持ちが、ついさっきまで撫でられていて、まったりモードになっていた夏輝の声に吹き飛ばされた。
 夏輝は跳ね起きると、あっという間にプレートに駆け寄り、麻雪と同じく5枚のプレートを持って戻ってくる。
 そしてドスンッと腰を下ろしてから身体を横向きにして寝そべると、俺のウエストの3倍近い、片脚で300cmを優に超える太腿の間に、5枚のプレートを挟んだ。
 メキメキメキ…
 凶悪なまでに逞しい太腿が、まるで抵抗など感じないかのように一瞬にしてプレートを挟み潰す。
 「ううん…全然力込めてないのに、また簡単に壊れちゃったけど…まぁいいか。悠にぃ、ご褒美!」
 「え?ちょっと待て、ご褒美って…」
 「太腿撫でて!」
 む、無茶苦茶言い出したな、おい!
 逃げ出したい気持ちになるが、このアマゾネス二人から逃げれるわけがない。
 ………俺は仕方なく、夏輝の太腿を撫で始める。
 さわぁ
 「はふぅ…」
 夏輝もまた、麻雪同様艶っぽい声を上げた。
 こ、こんなところは姉妹なんだな、やっぱり…
 「全く、性格はかなり違うと思ってたけど、やっぱりお前達って似ているんだな。なぁ、麻雪…」
 同意を求めようと、隣にいたはずの麻雪に目を向けると、そこに姿はなかった。
 「ま、まさか…」
 嫌な予感を感じつつ、今度は視線をバーベルラックに向ける。
 そこにはやはりというか、プレートを持った麻雪の姿があった。
 ええっと……両手で合計10枚持ってるな。
 1枚200㎏だから、10枚で2t……2tあるんだよな?
 「悠おにぃちゃん、見てて下さい!」
 ムギュムギュムギュ…
 麻雪は、今度はあっという間に俺の目の前にまで戻ってくると、おもむろに10枚のプレートを胸に押し込んだ。
 2tという重量のプレートの束が、巨大な超乳筋の谷間に飲み込まれていく。
 もちろん普通に考えれば、いくら麻雪の超乳筋が大きいからといっても、その谷間にプレートの束が収まるはずがない。
 でも現実に俺の目の前で、麻雪の怪力によって鋼鉄製のプレートが、ただただ力づくで胸の谷間に押し込まれていく。
 そして最後には、外からはほとんど分からないぐらいのサイズにまでプレートだった物は圧縮されてしまった。
 ほんの少しだけ麻雪の超乳筋が左右に広がっているが…
 「えい!」
 ベキッ!
 その少しだけあった隙間も、麻雪の小さな気合一つで一瞬にして閉じてしまった。
 麻雪はそのまま胸元に手を入れると、一瞬にして一枚の薄い板となったプレートだった物を取り出して放り投げた。
 そして、顔をまるでトマトのように真っ赤にしながらも、突き出される麻雪の超乳筋…
 「こ、今度は両方の胸で壊しましたから、両方ともなでなでして下さい!」
 どうして顔を真っ赤にしながらまで撫でて欲しがるんだお前は!
 「あー麻雪ずるい!私ももう一回!」
 だー!夏輝落ち着けー!
 撫でられては走り、身体の様々な場所でプレートを破壊しては撫でられ、でもってまた走っていく二人のスーパーアマゾネス………
 肉体的に精神的にも俺は限界が近づいていたが、ドタバタした音が急に止まった。
 「「悠にぃ(おにぃちゃん)!!」」
 2人が揃って、俺の目の前にいた。
 「な、なんだ二人とも、どうしたんだ?」
 張り合っていた二人が急におとなしくなり、逆に不気味な雰囲気を感じる。
 「えへへ~、悠にぃ、よく考えたらね、二人で張り合って壊しまくらなくてもいいんだなって思ったんだ」
 おお夏輝、ついにその真理に到達したか。つーか遅すぎた気もあるが、気が付いただけでも良しとしよう。
 「ですから悠おにぃちゃん…今度は二人で壊しますね」
 「・・・・・・・・へ?」
 麻雪の言葉に、俺は一瞬頭が真っ白になってしまったが、その間にも二人は準備を進めていた。
 二人のモンスターボディを持つアマゾネスが、向き合って立っている。
 そしてその間にあるのは、残っていたプレート。
 プレートは10枚ずつ、向き合ったお互いの左右の超乳筋に挟まれているため、プレート10枚分の厚さである50cm程離れた距離で向き合っている状態だ。
 合計20枚、4tのプレートを間にして、二人はお互いの超乳筋だけでプレートを落とさないように挟み合って立っている。
 「それじゃ悠にぃ、これ壊したらご褒美だからね♪」
 「二人一緒に…この胸を満足するまで、お願いします♪」
 可愛い二人が笑顔でそう言うと、最後の破壊活動を始めた。
 …まぁ、今の二人にとっては、遊びのようなものなのだろうが。
 メキメキメキ…
 あっさりと、20枚のプレートが2枚の薄い鉄板へと変えられた。
 これまでの怪力ショーからすれば、やろうと思えば一人でプレート全部を両手で抱き潰すことぐらい簡単に出来るのだろう。
 にもかかわらず、あえて二人でわざわざ俺に見せつけるために超乳筋を使い押し潰してくれた。
 「あー全然力入れてないのに、もうぺちゃんこだぁ…つまんないなぁ…」
 「ふふっ、仕方ないですよ夏輝。たった4tのプレートでは、私達の胸の相手にするには脆すぎますから」
 ゴリゴリゴリゴリ…
 プレートを一瞬にして押し潰した二人は、プレートの脆さに物足りなさそうにお互いの超乳筋を擦り合わせている。
 「はふぅん…脆すぎる鉄より…麻雪のおっぱいの方が硬くて気持ちいい…」
 「はうぅぅん…私も…簡単に潰れてしまう鉄とかより…逞しい夏輝の胸の方が気持ちいいです…」
 いや、あの…もしかして二人って、そういう関係だったのか?
 俺は見つめ合いながらお互いの超乳筋を押し付け合う二人を見ていて、ちょっと逃げ出しそうになりかけたが…
 「でもとりあえず、全部のプレート壊したから…」
 「はい、悠おにぃちゃんからご褒美、貰えますね…」
 二人の可愛いモンスターアマゾネスが、ゆっくりと俺に向かって動き始める。
 「一番気持ちいいのは、やっぱり悠にぃになでなでしてもらうことだから♪」
 「はい♪いっぱいご褒美貰いましょう♪」
 巨大すぎる超乳筋を持った、筋肉妹達。
 その凄まじい肉体に迫られて、俺は二人が満足するまでご褒美を行うことになるのだった。