三角関係 終章

「はい、お茶よ。」

小枝子は庭のテーブルの上に置かれた小さなテーブルにティーカップが2つ置きます。
この日、小枝子の家に沙織が訪れ、同じ敷地内の綾子を呼んでテラスでお話をしています。

小枝子は650mを越えました。
綾子や沙織でさえ小枝子の膝を見上げるほどの身長差になってしまいました。
小枝子の使うテーブルでは大きすぎるので綾子が自分の家から持ってきました。

この地域一帯が小枝子の土地となり、家の建設も始まりました。
建設にあたりまず高さ200m厚さ20mにもなるコンクリート壁が作られました。
これで巨大女でも間違って敷地内に入る事はありません。

今まで人類が建てた建造物の中でも最大級の大きさの家が出来ました。
1LDKではありますが東京スカイツリーも部屋の中に入れる事も出来る大きさでした。
400m台だった時に建設が始まり、その時小枝子の身長想定は600mで、
サバ読み過ぎと言う意見が大半でしたが完成時には小枝子は550mと程よい感じの大きさでした。
今では手を伸ばせば天井に指が付いてしまうほど小枝子にとっては家が小さくなってきました。

「しかし小枝子ったらいつまでその水着でいるつもりなの?もういい加減大きくはならないでしょ」
「今までの様な勢いで大きくはなってないけど、でも少しずつまだ大きくなってるのよ。
あと服がないのよ裸じゃ恥ずかしいでしょ。」
体の大きさに惑わされますが元々大きな胸は小さな男であれば登山が出来るくらい大きくなっています。
実際、普通のサイズであればギネス級の大きさです。ビキニを着用していてもほとんどがはみ出ています。
綾子と沙織が協力しても片方のオッパイですら動かすこともできません。



「お庭綺麗になったわね」
沙織がテーブルの向こうに見える広大な庭を見つめている。
「これも綾子がおかげよ」
「そんな事ないわよ。私は指示しただけよ。頑張ったのは幸次たちよ
トラックの仕事辞めて職につけなくて悩んでたけど、庭職人になって生きがいを感じてるんじゃないの?」

この屋敷の建設に小さな男たち累計で1000万人が雇われていました。その中で男の代表が幸次でした。
小さい男の失業率は80%にも達しており、巨大女に土地は取られホームレスが急増していました。
小枝子の屋敷建設は国家事業にも匹敵する事業で多くの労働力が注がれました。


「ちょっと幸次さんも呼んであげたら」
小枝子は携帯電話を取り出して幸次を呼びました。



「本当完成して良かったよ」
幸次は多くの労働者に声を掛けていました。
1年の歳月をかけてようやく小枝子でも使用できる足湯が庭に完成しました。

この辺の地下には豊富な源泉があり、この温泉で足湯を建設すると考えて1年で何とか完成しました。
過酷な環境の中で男たちはついに完成させたので泣いてる男もいました。
そんな足湯ですが直径150m・深さ100mと言う大きさは、小枝子にとっては大きなバケツなのだが
きっと喜んでくれると幸次は信じているのだ。

労働者と話をしていると携帯電話が鳴り響く
「おっと嫁さんがお呼びだよ。」
家の方を向くとテラスでお茶を飲んでいる小枝子が目に入りました。
「ほら、15時のおやつタイムに呼ばれてるんだから早く行ってあげな。
こっちに探しに来ちゃうとそれこそ俺たちの命が危ないからな」
と冗談っぽく話をする男臭い労働者たちは一体感があった。
これも幸次の人望のおかげです。


幸次は携帯電話で呼び出され、ヘリに向かいました。
幸次の移動手段はヘリになりました。
あまりにも広大な庭であるので車では時間がかかってしまいます。
ヘリの方が移動は早くまた飛べるので高さのある場所でも容易に移動できます。

「来たわね。」
ヘリのエンジン音に気付いた香織がそちらに向くと綾子・小枝子も目線を向けます。

小枝子の目線ぐらいでホバリングしながらゆっくりと綾子と沙織が
使っているテーブルに着地しようとしています。
この時、小枝子はもちろん、綾子も沙織も浅く呼吸しています
そうしないと幸次の乗ってるヘリを吹き飛ばしてしまうからです。

幸次がテーブルに降り立つと山の様な巨大女3人が幸次を見ています。
テーブルに肘を付いている綾子も沙織も大きいのですがやはり背後で
お茶を飲む小枝子からすれば小さい存在なのです。

「さぁーみんなでティータイムよ」

午後の暑さが和らいだ秋がせまる日でした。