風俗 ④

先日、婦人会の奥様方がこのお店の排除を行いにやってきました。
「こんな不健全なお店なんてこの町にあってはいけないわ」
「ほんとですわ、こんなお店があるからこの辺の秩序もおかしくなってると思いますわ」
言いたいことを言いながらお店を囲み始めた。
5名の女性がお店の周りを囲む、ただ巨大な女性の中では小さい方ばかりなので
法律上、お店を潰すことが出来る大きさではないが車よりも
大きなハイヒールを履いた女性であり巨大である事には変わりはない。

「これは、脅迫です。我々は法律を守って営業してるんですから」
店長は声を張り上げて訴えていた。
「まぁーあの人あんな事言ってますわ」
「こんなちっぽけなお店なんて有美さんが来れば一溜まりもない話ですわ」
「有美さんって・・・」
「あらご存知みたいですわね。私達がお店を壊すと犯罪ですけど
有美さんみたいな大きな人だと気付かない事のほうが多いから犯罪免除になるんですよ」
勝ち誇ったように婦人会の奥様方は仁王立ちをして有美さんが来るのを待っている。
店長も内容がようやく理解したのかいろんな方面に連絡をしていた。
すると地響きと共に有美さんが現れた、その大きさは婦人会の奥様ですら膝にも届いていない。
「あっみなさん、こちらで良かったのですか?」
有美は、婦人会の方々を見つけ声をかける。
「有美さん相変わらず大きいですわね、私達も踏み潰されてしまいそうです。」
「まぁーそんな事ないですよ。しっかり下を見て歩いてるんですから・・・」
そんな他愛もない話が続いたが
「ここが例のお店ですわ」
と本題に入って行くと有美が屈み込みじっくりと見始める。
「まぁーほんと小さなお店ですわ、言われなかったら、踏み潰しても仕方ないです。」
「だったら早速潰してしまいましょう」
婦人会の奥様方はその言葉に頷いていた。
「分かりました。でも中に人はいないですよね?」
有美が尋ねると
「あっ店長らしき人がいましたわ」
「その人には、退いていただかないと私犯罪者になってしまいますわ」
そういうとさらに顔を近づけて
「すいません、お店から出てきてもらえませんか?」
と尋ねると店長は
「おい、有美お前何をしようとしてるのか分かってるのか!!」
すごい剣幕で店の中から店長が出てくると
「・・・高志さんじゃないの」
「あらお知り合いなの?」
高志と有美は、同級生でいつも高志が有美の事を助けていた。
それはその頃は、まだ体が弱い有美に高志が学校などで助けていた中であった。
「お前、このお店の何処まで知っているんだ!!このお店は風俗だがな、お前が思うような事は一切ないし
むしろお前達が満足させれていない旦那の為のお店だぞ、もしここが無くなると旦那がどうなるのか
分かってるのか?」
有美の脚小指よりも小さい店長は、すっかり有美を見つめながら叫んでいる。
「まぁーそんな事言いますの!!」
「大体風俗がダメなのよ」
と婦人会の奥様が反発するが当の有美は
「私は高志さんの事を信じますわ。ちゃんと確かめてからどうするかは決めます。」
驚きの顔で婦人会の奥様方が有美の顔を見るが
「いいでしょ、悪いと思ったらいつでも潰せるんですもん、もっと分かってあげないと・・・」
と有美が奥様がたを宥める。
「高志さん少しの間、こちらにお邪魔しますのでよろしくお願いします。」
・・・・お店は潰される事はなかった。むしろ婦人会の奥様方の旦那が良く来店することも分かり
店長の言葉が本当だったことが証明された。