巨大女子相撲部

   そして、一方筑井達はというと… 瑠璃「なんか急に寒気が・・・・。    早朝とは言っても7月だよ・・・    こんな鳥肌立つことなんてある…ッ?」 美穂「この気配は、おそらく監督ね・・。    さっきので先輩も気を失ってるし    ほぼ間違いないと思う・・・」    美穂の襟もとで失神している筑井。    あまりの体力のなさに気を失ってしまったようだ。    彼の体力は小動物と同レベルのようだ。 瑠璃「それにしても、ナナだっけ?    あなた結構すごいわね・・・。    一般人で私たちと同じぐらいの    影響しか受けないなんて。    普通ならもっと悶えるんだけどね」 72「経験がないわけじゃあ、ないからな・・。    にしてもすごいな・・頭が割れそうだ・・。」 美穂「ここまで強いのは久々よ・・。    この頭痛はすぐに止むから心配しないで」

   その頃、二崎はというと昨夜72から奪い    取った道具を取りに、2年寮まで向かっていた。    3年寮へ移動していた筑井達4人とは    別行動である。    監督がいることを察知した瑠璃と美穂は    焦りと恐怖により歩くスピードが速くなっていた。    しかし、二崎が来ないことには    72が筑井を部屋へ戻すことができないので    どちらにせよ、3年寮前で待機を強いられる。    歩き始めて約10分、4人は3年寮に到着。    さすがに、二崎が来ている様子はない。 美穂「ひとみもたぶん監督が戻ってきたことに    気づいてるだろうし・・・、    急いで来るとは思うけど・・・・・」

瑠璃「監督がいると分かった状態で、    立ち往生してるのも落ち着かないし、    校舎裏に回らない・・・?」 美穂「何言ってんのよ・・!!    それじゃひとみが、すぐに見つけられないじゃん!    私たちを探してたんじゃ余計に    時間がかかっちゃうでしょ。    どのみち、監督が先に来たら終わりなのよ。    ひとみが先に来ることを信じましょう・・」    そんな会話をしているさなか    筑井が再び目を覚ました。    ここ数日で不本意な睡眠を    何度取らされてきたことか。 美穂「あ、先輩気が付きました?    とりあえず下ろしますね。    ここからはナナだっけ?    そいつに身を預けさせるんで」 美穂「少しでも変なことするようだったら    次は命はないと思ってなさいよ」

72「しつこいな・・・・。    俺そういう熱いって言うか    めんどくさいの嫌いなんだよ」    そういうと72を鬼の形相で    踏み潰そうとする美穂。 瑠璃「ちょいまち美穂!!    今こいつ殺したらダメでしょ!!    それにナナあんたも、一々煽るな!」 72「どうせ今、俺に危害は加えられねえんだ。    苦しめられた恨みもあるし、多少の雑言ぐらいは    大目に見ろや、くそでぶ野郎」 美穂「あんたねぇ!!調子に乗るのも    大概にしなさいよ!!」

筑井「ナナさん、やめてくださいよ・・・。    ちょっと怖いけど美穂さんも    悪い人じゃないんで・・」 72「・・・・・」 72「チッ・・・・・・    今争ってもしょうがねえから    やめといてやっけど・・・」 美穂(私って怖がられてたのか‥。    めちゃくちゃショック…) 瑠璃「普段こんなことあまり    思わないんだけど、この中で    まともなの私ぐらいしかいないじゃん・・」 筑井「いや、それはないでしょ・・・」

瑠璃「ちょっと先輩!!?    それどういう意味ですか!!!」 美穂「なんであんたまで、踏み潰そうと    してんのよ馬鹿!」    すると物陰からもう一人の声が 二崎「あんたら全員馬鹿よ…。    まったくこの緊急時に    のんきに喧嘩なんかしちゃって…」    いつのまにか二崎がこちらに追いついて    来ていたようだ。 美穂「案外早かったわね。    それで道具はちゃんと持ってきたの?」 二崎「当たり前でしょ。    じゃなかったらここまで来てないわ。    ただ昨日の "技" の衝撃で    ところどころ壊れている部品あるんだけど    この状態でも筑井先輩を送り届け    られそうかしら?」

   二崎から道具を受け取った72。    一つ一つ道具を見るさまは今までの    72とは思えぬほど、職人気質な    雰囲気を醸し出していた。 72「あぁ…これならなんとかなる。    ルート開拓は昨日の段階で終わっているし    早ければ10分で部屋まで送れるはずだ」 美穂「10分・・・・・。    監督が来るのは覚悟した方がよさそうね」 瑠璃「私たちもここにいるの    見つかったらやばいし    早く非難しようよ・・!」 二崎「さっきのオーラあなたも感じ取ったから    分かると思うけど、私たちじゃ監督の    足止めは不可能だと思うわ…。    後のことは全てあなたにかかってる。    筑井先輩のことよろしく」 72「あぁ・・・・・・」    72と筑井は急いで移動を始めた。

瑠璃「さて、じゃあ私たちはどうしよっか」 二崎「元来た道を、戻るのも    監督と接触する可能性が高いわね・・。    茂みに隠れてやり過ごすほか・・・」 瑠璃「えぇ・・・私たちの体じゃ    茂みに収まらないと思うけど・・・」 美穂「それでも何とか納めんのよ。    寮裏がちょうど日の光で影になってるし    そっちの茂みに隠れれば    発見される可能性もかなり減るはず!」 二崎「二人とも、監督のせいで忘れてると    思うけどあの男の回収も、忘れないように」 瑠璃「分かってるって!    あの二人も裏から侵入したみたいだし    私たちも裏に回った方が    どちらにせよ都合良いでしょ!」

   筑井と72、そして2年生3人が別れた    ちょうどその頃・・藤崎はというと・・。    美海の言っていた見知らぬ人物・・。    正確には、”存在しない人物”の捜索を    行っていた。 藤崎「・・・・・」      ビュン!!    音速を遥かに超えるスピードでの移動。    その衝撃音で相撲部員たちは、    全員目を覚ましていた。 藤崎「・・・・・・・・」    藤崎は轟音を立て続ける中、    突然、その轟音が鳴り止んだ・・・。    他の女子相撲部員たちは    急な静寂に余計恐怖心を感じていた。 藤崎「誰だ貴様・・・?」

??「お、おっすッ・・!    は、はは・・初めまして。 藤崎様!    冥瓦 百(めがわら もも)と申します」 藤崎「めがわら・・・?    聞いたことのない姓だな・・。    貴様どこのものだ…?」 冥瓦「えっ・・!?そんな・・・ちょっとは名を    上げて、ここに来たつもりなんだけど・・」 藤崎(美海が言っていたのこいつのことか・・?    正体が分らない今、間接的な    問答で奴の素性を割り出すかないな) 藤崎「何の用でここに来た?    ここは一般の出入りは禁止されているはずだぞ。    理由によっては・・・消えてもらう」 冥瓦「ふ、藤崎様の手で消させていただけるので    あれば、ぜひともお願いします・・!!    ただ、私の話を一度聞いていただいてから、    判決を決めていただきたいです!」

藤崎「あまり時間はないさっさと話せ」    筑井との速やかな再会を望んではいるが    例の侵入者である可能性がある以上    彼女を無視するわけにもいかなかった。 冥瓦「はっ!!    来年こちらの相撲部に入部を希望している、    冥瓦 百 !年は十四、よろしくお願いします!」 藤崎「・・・・・・・・・・・・・・・」    藤崎は侵入者…またはそれに関係する    人間かと思い警戒していたが    予想外の解答に呆気に取られていた。 冥瓦「藤崎様が多忙なことはもちろん知ってます。    しかし、2人きりになれるチャンスは、ここしか    ないと思い、お声かけ・・・・しました。」 冥瓦「藤崎様も言ってましたよね!?    ” 千載一遇のタイミングを逃すような    真似は絶対にするな ” 、っと・・」

藤崎「用はそれだけ?じゃあ、さっさと帰れ」    この手の ” おっかけ ” は幾度となく    経験していた藤崎。    彼女に対して特別な感情を持つことなど    微塵もなかった。 強いてあげるなら、    今は怒りのみである。 冥瓦「い、いえまだ、話は終わっていません!!    次にお伝えすることが一番大事・・・・    なのです!」 藤崎「・・・・・・」ハァ… 冥瓦「この冥瓦が入部した暁には…」    そう言うと、こちらに歩みを    寄せてきた冥瓦。    女子相撲部員ほどの巨体では    ないにしても、彼女も相当の長身。    400㎝を超えているようだ。

冥瓦「この冥瓦と結婚を前提に    お付き合いしてくださ・・!!!」 藤崎「消されたいのか?貴様」 冥瓦「え・・・・・!?????」    当然と言えば当然の結果。    だが、あまりの躊躇の無さに    冥瓦もだいぶダメージを受けてしまっていた。 藤崎「貴様はただのストーカーだろ。    交際とは相反する存在。 身の程を弁えろ」    すっすとーかーーッ!!??    ショックだけど・・・・    めちゃくちゃ興奮する・・・・!!    と、冥瓦は内心思っていた。

冥瓦「侮辱の数々わたくし如きが    浴びてしまってもよろしいのか…。    これほど幸せな気分を味わえたのは    生まれてきて初めてです!!」 藤崎「・・・・・・・・💢💢」    すると、藤崎はデコピンの    動作をとり始める。    もちろん、致命傷を避けるために、    直接あてることはないが・・。    距離で言えば、1mもない至近距離。    女子相撲部員ですら宙を舞いながら    吹っ飛ぶ威力のあるデコピンのはず・・・。    だが・・・・・・・。 冥瓦「おっっ・・とっと・・!」    冥瓦は2,3m吹き飛ばされるが    足は地に着いたまま    膝をつくこともなかった。 藤崎「・・・・・⁉」

冥瓦「あれっ・・? 今ので    気づいちゃいました・・?    そうですよ・・・。    私も藤崎監督と同じタイプの人間・・」 冥瓦「にしても、生まれて初めて知りましたよ…。    これが、" 痛み "ってやつなんですね・・」 藤崎「・・・・・・・」 藤崎(手を抜いていたとは言え    これで飛ばされなかったのは    こいつが初めてだ・・。    嘘ではないようだな・・・) 藤崎「久々にあったな。    私が ” アンダー ” と会ったのは    貴様で2人目だ」 冥瓦「へぇ・・・この力    そういう風に、呼ばれてるんですね。    それも初めて知りましたよ」

冥瓦「見る目少しは変わりました?    お気に召さないわけないと思いますが」    自身と同じ系質 ”アンダー” 。    その片鱗とも言える存在と    このような形で出会うことは一度もなかった。    普段ポーカーフェイスな彼女も    この時ばかりは反応を隠し切れずにいた。 藤崎「ただのガキではなかったようだな。    天道、是か非か、貴様を見ていると天に    不平を抱かざるを得んな・・・」 藤崎「だが、印象は少し変わった。    入部を認めたわけではないが・・」 冥瓦「えっ!?本当ですか!?」    ジョババぁ・・・っ。    変な悪臭が漂いだす・・・。

藤崎「漏らすな・・・」 藤崎(これだけの逸材なのに    入部させたくない) 冥瓦「も、申し訳ありません…!??    あまりの幸福感につい…」 藤崎「幸福感で小便をするか・・・。    畜生と変わらんな・・・」 藤崎「とりあえず用事はこれですんだだろ。    私はもう行く・・・・・・」 冥瓦「えっ・・・!?ちょ・・・」    そういうとその場を衝撃音だけ残し    移動した藤崎であった、が・・・

冥瓦「ま、待ってくださいっ!!??」    藤崎の移動を目視できていたのか    冥瓦も彼女の後に続いた。 藤崎(このスピードに着いて来るか…    まだまだ発展途上ではあるが    見込みはあるな) 藤崎(奴の実力のほども気になるところ。    奴を撒くついでに    少し様子を見てみるとするか・・・)    藤崎はその時美海の言っていた    見知らぬ人間が彼女のことだと    思い込んでいたので、捜索を終わり    3年寮へと向かっていた。 冥瓦(は、はやい…!?    これが藤崎様のスピード…    目を開けるのがやっとだ……) 冥瓦(くっ・・パンツじゃなくて    タイツか・・ちょっと残念)    藤崎と冥瓦は音速を超える速度で    3年寮へと向かう・・・。

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