巨大女子相撲部

美香「あ、あなたは…」    暗闇の先にいた人物の正体…。    それはなんと2年生の二崎    なぜ彼女がこんなところに 二崎「なんであなたたちがこんなところに…」    暗闇の中誰かが近づいてくるのだけは    普通は分からない。    気配を感じたとしても人物の特定は不可能。       しかし彼女たちの場合    歩くときの揺れ具合で    学年の識別はできる。    おそらく1年生が近づいてきている    ということは気づいていてもおかしくはないはず。    だが、二崎はまるで気づいていた様子はない

美海「それはこっちのセリフですよ    なんで、二崎先輩が3年生の寮にいるんですか?」    普段冷静沈着な彼女    返事に困っているのは暗闇の中でもよく分かる。    明らかに動揺している。    こんな二崎を見るのは美海達も初めてだ。 二崎「私は3年寮の見回りよ    普通の警備員なんて雇える広さじゃないし」 美香「1階の窓…開いてましたよ」    美香が挑発とも思える発言をする。    仮に二崎が警備をやっていたのなら    窓の閉め忘れという失態を犯すはずもない    墓穴を掘りにきたのだ。 二崎「道理であなたたちが    ここまで来れてるわけね…。    わざわざご連絡ありがとう    とりあえず今ここにいることは    見なかったことにしてあげるから    さっさと寮に帰りなさい」

美海「い、いやです!!    私たち筑井先輩を探してここまで来たんですから!」 美香「それに見なかったことに    してもらいたいのは本当は    二崎先輩…あなたの方じゃないんですか?」    執拗に二崎を追い込もうとする美香    なにか目的があってここまで来ているのは確か    おそらく筑井が目的なのは    同じだと思われるが真意を知りたがって    挑発的なセリフを吐いてしまっていた。    ”早く口を滑らせてほしい”    その気持ちが美香の言動を鋭いものにさせていた。    だが、そんな感情にのせられるほど    二崎も単純な女ではない 二崎「・・・・。    とりあえず言わせてもらうと先輩とは会えないわ。    私のことはどう思ってくれても構わないけど    目的も果たせないんじゃあなたたちは    ここにいる意味はないでしょ」

雪鳴「だ、だったらその扉の奥    見せてくれませんか…?」    そう、ここはおそらく監督の部屋と思われる場所    いるとすれば筑井はここにいるのだ。    そんな部屋の前に彼女がいるということは    少なくともこの部屋に何かがあるという    証拠にもなっている。 美海「いくら二崎先輩がいないと言っても    先輩が本当にいないかなんて    分からないじゃないですか    先輩がいるとすればおそらく監督の部屋…。    そして私たちはここが監督の部屋だと    予想してやってきました。    だからせめてその部屋の中だけでも    確認させてもらえませんか…?」 二崎「いないなんて私は一言も言ってないけど    まあ入りたければ別に構わないわよ」    案外あっさり了承。    仮にいるのだとすれば入れないように    追い返しに来るところではあるが    二崎はおそらくここで否定的なことを    言ってしまうと彼女たちはさらに    突っかかってくると予想し    すぐに了承したのだろう。

   美海にとって小さな小さな    ドアノブを握るがいくら力を込めても    微動だにしない。 美海「うっ…かたすぎ…    こんなに小さいのに全然動かない」 二崎「先輩がこの中にいようといまいと    ドアが開けれない以上会うこと    なんてできないのよ。    まあもしも、この扉を開けれたとしても    先輩とは会えないでしょうけど」 雪鳴「何言うてるんですか?    さっきから言ってることがよく分からないですよ」 二崎「正確にはこのドアを開けた    もう一つ先の部屋に先輩は居るわ。    部屋の2重構造…。    その仕組みを攻略しない限り    先輩と会うことはできないわよ」

二崎「建物を横から見ても分かるけど    他の階の窓は1つしか付いてないけど    この階だけ、小窓が等間隔に    唯一"二つ"付いてる。    監督の身長から部屋の大きさを考えれば    2部屋以上あると考えるのが妥当」 二崎「それに照明…    実際この建物の裏に回れば    一つだけ明かりのついた部屋があったわ    まあ日が落ちる前の話だから    今はついてるか分らないけど」 二崎「たぶんあなたたち正面から見える    ” 廊下の窓 ”の大きさで    この場所を割り出してきたんでしょ?    この暗い中ちゃんと場所を    当ててきたことは評価するけど    ちょっと詰めが甘いんじゃない」    確かにこの場所を割り出した方法は窓。    だがその窓から明かりが見えることもなかったし    人の有無を判断するにはあまりに不適切だ。    雪鳴はすごく恥ずかしい気持ちになっていた。

二崎「て、ことだから先輩と    あなたたちは会えないの    分かったならさっさと帰りなさい」   美香(二崎先輩の目的は分からないけど    結局のところ先輩に会えなさそうだし    ここは引き返すしか…) 美海「かべ・・・。壁を壊せば    いいだけじゃないですか」 美香「ばか、そんなことしたら…」    そう言い終わる前に    美海は壁に張り手をしていた、    普通のコンクリートなら    簡単に破壊できる張り手…。    しかしこの壁に大しては全くの無力 美海「う、うそ…!?ひび一つ入らないなんて…」   二崎「だから、無駄だって…    この部屋の周辺の外壁も    ドアと同じ構造になってるから…」

美香「ちょっと美海!    考え無しに動きすぎよ    ここで問題起こせば先輩は    ずっと監督の部屋で暮らすことになるのよ    落ち着いて!!」 美海「美香…。ごめん…」 美香「とりあえず、傷一つ付かなかったのは    不幸中の幸いね…。    今日はいったん引き下がりましょ」 二崎「・・・・・」 美香「雪鳴!帰るよ!」 雪鳴「う、うん…」 そして元来た道を引き返す3人であった。

美海「ちょっと美香    もうちょっと粘っても良かったんじゃない?    二崎先輩ならあの扉開けれたかもしれないし」 美香「それじゃあ意味ないって    もしも最初のドアを開けれたとしても    奥のドアはどうやって開けるの?    ドアが小さすぎて開けれたとしても    そもそも私たちじゃ入れないじゃん」 美香「本来ならドアを開けてあげて    先輩の方から出てきてもらうはずだったのに    2重構造がそれを不可能とさせてる」 雪鳴「た、たしかに…」 美香「でも、あの女が部屋の前にいたってことは    なにかあるってことよ…    なにか、先輩と接触する方法が…」 雪鳴「最初にわたしたちと会うときも    私たちに気づいてなかったみたいやし    先輩と接触するために何かをしてて    集中してたってことなのかも」

美海「あ、分かったいったん    二崎先輩と離れたのは…」 美香「そう…そのなにかを確認するため」 美香「事実私たちが離れた今も    あの女あそこから移動してる気配もない」 美海「移動してれば音でわかるもんね」 美香「私たちの方から近づきすぎるのは    危険だからしばらく中央階段付近で    待機しときましょ    距離はだいぶ離れちゃうけど    これだけ静かなんだし    変化があればすぐに分かるでしょ。」 美海「いつの間にか一番ノリノリじゃん    美香が…」 美香「う、うっさい…!」

   美香の予想に2人も同意し    中央階段に戻り様子をうかがう。        だが二崎があの場所に訪れていた    理由は美香の予想とは全く違うものだった…。    それを証明するかのように    二崎には全く変化がない    30分ほど待機していたが二崎が    動く様子は全くなかった。    警備員とは言っていたが    本当にそうなのだろうか?    仮にそうだとすれば”筑井限定”の    警備員ということになるが    正確な目的が不明だ。    不埒な生徒を追い返すための    ただの用心棒なのだろうか    だとしたらなぜ場所を確定させるような    情報をわざわざ教えたのか、疑問がさらに深まる。

美香「どうしたのかしら?    物音ひとつしないけど」 雪鳴「もしかしたら私たちいるの分かってるんやない…?」 美海「ここから結構距離あるよ    それに時間も1時間はたったんじゃない?    さすがに帰ったと思ってるでしょ…。」 美香「明日学校もあるしこれ以上    何もないようなら付き合ってられないわね。    あの女自体も手を出すような様子はなさそうだし。    帰った方がいいかもね…」 美海「んぅ…そうだね…    いちおう先輩も無事そうなのは分かったし」    そう言って彼女たちは元来た道を    戻ることに…。

   そして建物から出た3人は    再び3年寮を眺めていた。 雪鳴「うぅ…力になれなくてごめんなさい…」 美香「なにも謝ることないでしょ    あんたがいなきゃあそこまで行けてなかったんだし」 雪鳴「でも、助けれんかった…」 美香「別に助ける助けないの話じゃないって    先輩が無事そうなのは分かったし」 美海「そういえば校舎裏から部屋の明かり    見えたとか言ってたけど    一回見に行ってみない?」 美香「悪あがきってわけじゃないけど    先輩がいるって確証だけでも得て    帰りたいしね」    そう言って彼女らは校舎裏に回った。

   5分ぐらい歩きやっと校舎裏についた    一つだけ確かに明かりがついてる部屋があった。 美海「確かに明かりついてる部屋あるね    まだ22時ぐらいだろうし先輩も起きてるか」 美香「とりあえずこれで先輩がいることは    間違いないわね…!    とりあえず明日も行ってみましょ!」 美海「う、うん」(一番やる気出しちゃってるよ) 雪鳴「ちょっとまって…二人とも」 美海「どうしたの?」    何やら雪鳴は怯えてる様子だった。 雪鳴「明かりついてる場所おかしくない…?」 雪鳴「監督の部屋…、角部屋のはずやのに    その隣の部屋の明かりがついてる…」

NEXT
';}?>